メッセージ - 心を空白にしておくなかれ(マタイ12:43-45)
礼拝説教メッセージ音声:心を空白にしておくなかれ(マタイ12:43-45):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배
悪霊は人を住まいとする。
主がたとえ話で話された悪霊は、何らかの理由でその人から出てきた。
悪霊は水の無いさまざまな場所を出歩いて休みを得ず、元いた所に戻る事にした。
戻ってみると、そこは空っぽで掃き掃除がされており、飾りつけがしてあって(岩波訳)、悪霊にとって住み心地が良い状態になっていた。
そこで、自分よりもたちの悪い7つの悪霊を連れて来て住み、その人の状態は、前よりも悪くなった。
悪霊にとって心地よく住みやすい場所と言えば、イザヤ34章、エドムの廃墟である。
エドム(ヤコブの兄エサウの子孫)は神の民イスラエルに悪事をはかったため罰が下り、廃墟となる預言がそこに書かれてある。
エサウの性質は、神に属する栄光の家系を継ぐ権利を軽んじ、一杯の食物でそれを売るものである。
彼は、王族の栄えある系列の権利を退け、すぐに無くなる食べ物、肉の欲を取ったため、栄光の家系から外されてしまった。
さらに後には、栄光の系列を受け継いだ者に敵対する者となり、裁かれ、滅ぼされ、悪霊の住処となってしまった。
皆さんは以前は世を支配する者、かの空中に勢力を持つ者に支配されていたかもしれないが、今やキリストを信じ、神に属する栄光の系列とされ、聖なる国民、王族の祭司とされた。(エペソ2章)
もはやエサウのように、その尊い権利を退けて一時の肉欲に自分を売り渡してはならない!
そうしてしまうと、神の民から除外され、神の民に敵対する側となり、裁かれ、滅ぼされ、悪霊の住処となってしまう。
一度でも、魔がさして罪を犯してしまったらもう2度と立ち直れない、という事ではなく、普段、何で心を満たしているかの問題である。
キリストに心を満たしているなら、1度や2度の罪を犯しても元に戻る余地は十分あるが、心を空白にしたまま悪霊の好む飾りつけをしているなら、悪霊に付け入れる隙をいつでも与えてしまっているのである。
心の内は、キリストを豊かに住まわせておくべきである。
(以下、エペソ3:16-21を元にした祈り)
イエスキリストが、力をもって皆さんの内なる人を強めて下さいますように。
皆さんが、信仰によって心の内にキリストを住まわせ、愛に根ざし愛にしっかりと立つ者としてくださり、神の全き充満へと満たされますように。
心が空っぽのまま悪霊の飾りをして放って置くのではなく、キリストの栄光の香りで内側が豊かに満たされますように。
皆さんがキリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり、そしてついには、神の満ちあふれる豊かさのすべてに与り、それによって満たされますように。
皆さんの内に働く御力によって、求めたり思ったりする事、全てをはるかに超えて、叶える事のおできになる方に、栄光が世々限りなくありますように。
イエス・キリストの名前によって。アーメン。