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メッセージ - オバデヤ - 干魃で主に呪われてなお行状を改めない王に仕える信仰者(1列王記18:1-15)

オバデヤ - 干魃で主に呪われてなお行状を改めない王に仕える信仰者(1列王記18:1-15)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 1列王記
執筆 : 
pastor 2016-8-17 17:10

オバデヤ - 干魃で主に呪われてなお行状を改めない王に仕える信仰者(1列王記18:1-15)
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『多くの日を経て、三年目に主の言葉がエリヤに臨んだ、「行って、あなたの身をアハブに示しなさい。わたしは雨を地に降らせる」。』(1列王記18:1)
主は、不従順なイスラエルに対する審判として、干魃の日々を送られたが、その日々に、終わりを告げられる。
アハブやイゼベルは、この審判を通して悔い改めたかというと、そうではなかった。
なぜその状況で、主は再び雨を降らせて下さるか。
イスラエルには、わずかながらでも主を恐れる人々が残っているが、もし彼らが、霊的にも物質的にもききんの状況があまりに長く続くなら、耐える事は出来ないだろう。
そんな彼らを憐れまれる故であろうし、また、主を軽んじていた者たちに対して、主こそ天地を支配しておられる神である事を知らせるためでもあろう。
イゼベルも、アハブも、そして多くのバアル神(元々はカナンの豊穰神)を信仰するイスラエルの民も、この干魃がやむように祈ったであろうが、まことの神である主を差し置いてそのような偶像の神々に頼る事は、全く愚かである事を、この事を通して思い知らされるのである。

『エリヤはその身をアハブに示そうとして行った。その時、サマリヤにききんが激しかった。アハブは家づかさオバデヤを召した。(オバデヤは深く主を恐れる人で、イゼベルが主の預言者を断ち滅ぼした時、オバデヤは百人の預言者を救い出して五十人ずつほら穴に隠し、パンと水をもって彼らを養った)。』(1列王記18:2-4)
イゼベルは、主の預言者たちを虐殺していた。
神の国であるはずのイスラエルが、国家権力によって主のしもべ達を組織的に虐殺するのは、未だかつて無かった事だ。
イゼベルがいかに邪悪な者であるかを物語っている。

北イスラエル王国では、今まで主を恐れ敬う王が一人もいなかったが(またその後も無いのだが)、そんな中、オバデヤのような主を恐れ敬う高官が存在する事も、特筆すべき事だ。
そのような人達が残っている限り、主は、彼らが耐え切れないような世の中にならない内に手を打って下さる。

『アハブはオバデヤに言った、「国中のすべての水の源と、すべての川に行ってみるがよい。馬と騾馬を生かしておくための草があるかもしれない。そうすれば、われわれは家畜をいくぶんでも失わずにすむであろう」。彼らは行き巡る地をふたりで分け、アハブはひとりでこの道を行き、オバデヤはひとりで他の道を行った。』(1列王記18:5-6)
アハブ王は自ら、馬や騾馬を生かすための草を探しに行った。

馬は、戦争で用いる動物で、毎日たくさんの草を食べる。
長い干魃によって苦しんでいる人を生かすためでなく、戦争の動物である馬を生かす目的で、水源や川を査察しに行く所を見るに、彼は、軍事力を強化するためには平気で国民からむしり取り、人民が飢えて死んでもかまわないような王なのだろう。

『オバデヤが道を進んでいた時、エリヤが彼に会った。彼はエリヤを認めて伏して言った、「わが主エリヤよ、あなたはここにおられるのですか」。エリヤは彼に言った、「そうです。行って、あなたの主人に、エリヤはここにいると告げなさい」。』(1列王記18:7-8)
オバデヤは、自らエリヤを「わが主人」と呼んだが、エリヤは彼に、アハブの事を「あなたの主人」と言った。
オバデヤはとてもアハブを恐れているからだ。

『彼は言った、「わたしにどんな罪があって、あなたはしもべをアハブの手にわたして殺そうとされるのですか。』(1列王記18:9)
唐突な反応である。
このように、「えっなんで突然そういう話になるの?」とびっくりするような反応をしてくる人は、圧迫と不安の中を長らく過ごして来た人である事が多い。
彼は高官であっても、アハブにいつ殺されるか分からない恐怖の中を、長らく過ごして来た。

『あなたの神、主は生きておられます。わたしの主人があなたを尋ねるために、人をつかわさない民はなく、国もありません。そしてエリヤはいないと言う時は、その国、その民に、あなたが見つからないという誓いをさせるのです。あなたは今『行って、エリヤはここにいると主人に告げよ』と言われます。しかしわたしがあなたを離れて行くと、主の霊はあなたを、わたしの知らない所へ連れて行くでしょう。わたしが行ってアハブに告げ、彼があなたを見つけることができなければ、彼はわたしを殺すでしょう。』(1列王記18:10-12)
アハブは、エリヤを見つけ出すために、そこまで徹底して来たのだ。
このような時勢の中において、オバデヤは主の預言者100人をかくまうという良い事をしたのだが、彼は、起きてもいない事柄を悪い方へと先回りして考え、いらない恐れに満たされてしまっている。

『しかし、しもべは幼い時から主を恐れている者です。イゼベルが主の預言者を殺した時に、わたしがした事、すなわち、わたしが主の預言者のうち百人を五十人ずつほら穴に隠して、パンと水をもって養った事を、わが主は聞かれませんでしたか。ところが今あなたは『行って、エリヤはここにいると主人に告げよ』と言われます。そのようなことをすれば彼はわたしを殺すでしょう」。』(1列王記18:12-14)
彼はさらに、聞かれてもいない事を、すなわち、今まで自分がして来た良い事を並べ立てる。
これは、いつ下されるか知れない罰が極力減らされるようにと、恐怖政治の下で身に染みてしまった行動パターンなのかもしれない。

主へのあかしをたてる人々を次々と虐殺して行く王の元、主への信仰をかろうじて保ちながら怯えつつ暮らして行くと、心がしなえてしまうものである。
オバデヤは信仰を振り絞って主の預言者100を守り、養ったが、そろそろ限界が来ていたようだ。
主は、そんなわずかな人々を救うために立ち上がり、事を行われる。

『エリヤは言った、「わたしの仕える万軍の主は生きておられる。わたしは必ず、きょう、わたしの身を彼に示すであろう」。』(1列王記18:15)
オバデヤに比べ、エリヤはなんと心強いだろう。
邪悪な時勢では、世の中で高い地位に上って恐々と信仰生活する人よりは、多少貧しくとも、信仰によって世から離れ、主御自身から直接養われている人のほうが、強いのだ。

この終わりの時代、アハブの治世下のように、信仰生活を送るのが困難な時代になって来るかもしれない。
天地を創られた主を無視し、偶像礼拝を推し進めるような国、人を生かす事よりも軍備強化に力を入れるような時勢になるとしても、主への誠実を守り、信仰によって主に養われ、エリヤのように強く凛々しい主の尊い働き人として、大いに用いられていく皆さんでありますように!
イエス様のお名前によって祝福します!

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