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メッセージ - 偉大な預言者エリヤをたった一言で萎えさせたイゼベル(1列王記19:1-8)

偉大な預言者エリヤをたった一言で萎えさせたイゼベル(1列王記19:1-8)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 1列王記
執筆 : 
pastor 2016-8-29 11:10

偉大な預言者エリヤをたった一言で萎えさせたイゼベル(1列王記19:1-8)
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『アハブはエリヤのしたすべての事、また彼がすべての預言者を刀で殺したことをイゼベルに告げたので、イゼベルは使者をエリヤにつかわして言った、「もしわたしが、あすの今ごろ、あなたの命をあの人々のひとりの命のようにしていないならば、神々がどんなにでも、わたしを罰してくださるように」。』(1列王記19:1-2)

いつも尻に敷いている夫・アハブ王の口から聞いたエリヤのわざ、すなわち、主の偉大な御業は、残念ながら彼女の心に響かなかった。
アハブがイゼベルに言ったのは「エリヤのしたすべての事」と、「彼がすべての預言者を刀で殺した事」の二点であったが、彼女は、エリヤを通して働かれた主の御業については一切、触れなかった。
彼女が抱え込んで来た、無能なバアルやアシェラの預言者が、この3年半、いかに「何の益ももたらさなかったのか」についても、また、バアルによっては何も起きず、ただ主の御名によって火が降り、再び恵みの雨が再び戻り、そして主の雨の恩恵に与れた事についても、一切触れず、ただ、彼女が抱えてきた預言者達が殺された事に怒り心頭し、エリヤを殺してやる、と、直情的・非論理的で、全く道理を外した行動に出た。

イゼベルは、兵隊をいきなりエリヤに送って捕らえ殺すような事は、しなかった。
エリヤは、もしも兵隊に囲まれても、うまく立ち回っただろう。実際、後にエリヤを囲もうとした兵士達には火が下され、全員焼け死んでしまった事が二度あった。(2列王記1章)
しかしイゼベルは、軍隊を送るよりも、はるかに効果的に、預言者の心を萎えさせる事に成功した。

エリヤは長年、主に熱心に仕え、忍耐をもって御言葉を伝え、悔い改めを促し、そしてようやく主のわざが人々の前に起こされ、人々は「主こそ神です」と叫び、ようやく雨が戻って来た、というのに、たった一人の女、それも、その場に参加せず、イスラエルのために努力する事も一切しなかった女、それも、感情的で、短絡的で、非論理的な一人の女の叫びによって、してきた事全部がひっくり返されてしまう。
御言葉を伝える主の働き人にとって、どれ程心萎えてしまう瞬間だろう。
努力せず、現場に参加せず、実際に働いて来た人々の長い間の努力を、直情的・非論理的に一瞬にしてひっくり返してしまうような権威者が一人でもいるなら、その集団には、前進は望めない。どんなミニストリーでも、会社でも。

主は、イゼベルを速やかに処罰する事をされない。なぜなら主は、あのイゼベルにさえ、悔い改めの機会を与えられるからだ。
しかし、それでもなお行いを改めないなら、その最後は、とても無残なものとなってしまう。
『あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようとはしない。見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。』(黙示録2:20-22)

イゼベルのように、無残な最後へと至ってしまう者の特徴は、主の力ある御業が示されても、なお自分が欲する事を頑として曲げず、悔い改めず、ただ自分の思い通りに行かなかった事を怒り、逆に主の働き人を殺そうとするような者だ。
主は、イゼベルについては速やかには扱わない。
しかし主の民、主のしもべに対しては、倒れてしまわないように速やかに助けの手を延べられる。

『そこでエリヤは恐れて、自分の命を救うために立って逃げ、ユダに属するベエルシバへ行って、しもべをそこに残し、自分は一日の道のりほど荒野にはいって行って、れだまの木の下に座し、自分の死を求めて言った、「主よ、もはや、じゅうぶんです。今わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」。』(1列王記19:3-4)
ベエル・シェバは、そこからおよそ130キロ南、ユダの領地である。
エリヤは国外へと逃亡し、死を願うまでになってしまった。
イゼベルの言葉は、なんと功を奏した事だろう。

ベエル・シェバはアブラハムゆかりの地であり、また、彼がこれから行こうとしているシナイ山は、モーセゆかりの地である。
彼は、信仰の先祖達を意識したようである。
彼は「わたしは先祖にまさる者ではありません」と言ったが、あいにく、自分という人間を評価するのは、自分ではないし、誰か他の人間でもない。
それは、主である。

エリヤは新旧約にも登場する、預言者の代表格として、イエス様と共に、変貌山で現れた。
彼は自分の死を願ったが、あいにくエリヤは、死を味わった事が無い者として聖書に記されている。
一時的な感情の荒波の内に、絶望感に満たされ、一時はマイナスな祈りをしたとしても、全て人の心の傷も弱さも全部ご存知である主は、その一時の言葉どおりに受け取る事はなさらない。
主は、主に熱心な働き人が傷心の時には、必要な助けを差し伸べる。

『彼はれだまの木の下に伏して眠ったが、天の使が彼にさわり、「起きて食べなさい」と言ったので、起きて見ると、頭のそばに、焼け石の上で焼いたパン一個と、一びんの水があった。彼は食べ、かつ飲んでまた寝た。』(1列王記19:5-6)
主が御使を通してエリヤに送ってくださったものは、彼の願った死ではなく、パンと水だった。

心打ちひしがれ、主の慰めも、人の慰めも耳に入らない傷心の人には、どんな言葉よりも、ただ焼いたパンをそっと差し出すほうが、遥かに慰められるものだ。
イエス様も、傷心の弟子達に、同じ事をされる。
十字架のイエス様を前に、逃げ出してしまった弟子達は、イエス様が復活した後、手をこまねいて昔の仕事である漁に戻った事があった。
イエス様はそんな弟子達に現れ、一切、叱責する事なく、ただ、炭火で焼いた魚とパンを差し出された。(ヨハネ21:9-13)

主のために働いて来たのに、弱さの故にあやまちを犯してしまった、傷心の弟子達に、主は現れ、自ら焼いて下さった魚とパンを、そっと差し出された。
また主は、熱心に働いた末に心折られ、死を願うほど疲れ切ってしまったエリヤに、主は御使いを遣わし、焼いたパンを与えてくださった。
主はそのようなお方である。
そして、それらの主からの直接的な養いは、主のために労して働く「働き人」の特権である。

『主の使は再びきて、彼にさわって言った、「起きて食べなさい。道が遠くて耐えられないでしょうから」。彼は起きて食べ、かつ飲み、その食物で力づいて四十日四十夜行って、神の山ホレブに着いた。』(1列王記19:7-8)
御使いが二度目にパンと水をエリヤに与えた時、「道が遠くて耐えられないでしょうから(NKJV: the journey is too great for you)」と言った。
あなたにはまだまだ、行くべき道がある、だからこれを食べて、元気づけて、行きなさい、と。

エリヤは、それを主からいただくと、四十日四十夜行って、神の山ホレブに向かった。
主が与えてくださるパンは、ただ日毎の空腹を満たすためのもののみならず、人間業ではとうて出来ないような主の働きをするに足りる元気を与えてくださるためでもあり、それを頂くなら、どんな険しく長い道程でも、進み行く事ができるのだ。

エリヤは、神の山ホレブに到着し、主の御前に立つ。
主と出会い、祈るためだ。
主は私達が弱り果て、心萎えてしまった時でも、主は直接的な食物を与え、再び主の前に立てるようにしてくださる。

この時代、主の働きをする人は、心へし折られてしまいそうな事柄が沢山あるが、それら全ての中にあっても、エリヤのように主に養われ、強められ、神と人との前で凛々しく働く力が与えられる皆さんでありますように!
イエス様のお名前によって祝福します!

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