メッセージ - マリヤとザカリヤに示された人類全体への救い(ルカ1:57-79)

マリヤとザカリヤに示された人類全体への救い(ルカ1:57-79)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 主日礼拝
執筆 : 
pastor 2016-12-18 16:42

マリヤとザカリヤに示された人類全体への救い(ルカ1:57-79)
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週報/メッセージ(説教)概要

 ルカ1章は、御使いがザカリヤに現れ彼の子供の誕生を予告する場面(A)に始まり、そして彼に子供が生まれる場面(A')に終わるが、その間に、マリヤに関する記事(B)がサンドイッチされ挟まっている。
サンドイッチ構造で一番注目すべきは、AとA'で挟まれている中身の「B」、すなわち、マリヤの記事であり、そしてマリヤの記事の中心は、前回見たとおり、彼女を通して生まれて来る男の子・イエスである。
サンドイッチのパンの部分(AとA')は、中身(B)を強調するためであるが、その「パンの部分」に注目する事によって、主がマリヤに宿らせたみどり子・イエス様は、どんな性質と役割があるのかを学ぶ事が出来る。
今回、ザカリヤの記事から、主はどのような意図をもってイエス様をこの世に送られたのかを学びたい。

ザカリヤとエリザベツの夫婦は、主の御前に正しく歩んでいたが、子に恵まれないまま老齢に達してしまった。ある日、日毎の香を捧げる役にザカリヤが選ばれ、多くの人々が外で祈っている中、彼が香を捧げるために聖所に入ると、なんと、聖所には御使いが立っていた。恐怖に襲われた彼に、御使いは言う。
「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。」(13節) 男の子が生まれる事は、この夫婦にとって長年の念願であった。
主は、御旨を成就するために、敢えて、用いる人の力と願望が尽き果てるまで待つ事がある。
マリヤやハンナのように、自分が大切に握りしめていた願望を、主の前に手放して、主に捧げる時、 主はそれを用いて大きな事に用い、そして多くの人々を救いへと導く手がかりを得られる。神はザカリヤに授ける子の名を「ヨハネ」と指示されたが、その名には、「神は恵み深い」「神の賜物」という意味がある。先々週見た通り、ベレシートの初めに示された神の「おみやげ」は、十字架につけられた御子キリストである。
神がヨハネに計画していた事は、実に、イスラエルの多くの子らを主に立ち返らせ、父の心を子に向けさせ、そうして整えられた民を、「神の贈りもの」であるキリストの元へと導く事なのだ。(16-17)

ところがザカリヤは、御使いに答えた。「どうしてそんな事が、わたし(ギリシア語:エゴ)にわかるでしょうか。わたし(エゴ)は老人ですし、妻も年をとっています」(18節) マリヤは一切エゴを発言しなかったが、ザカリヤは、主の言葉に「エゴの納得」を求め、「エゴの立場表明」した。主から与えられた言葉にエゴを主張する者の口に与えられるしるしは、「閉ざされる事」である。彼は御言葉が成就するまで、話が出来なかった。
しかしその間、主の御言葉通り、妻エリザベツはみごもり、お腹の子もすくすくと成長して行く。そしていよいよ、念願の子が誕生した時、彼は自分(エゴ)の名をその子につけず、神から示されていた通り「ヨハネ」の名をその子につけた。その時、彼の口のもつれはほどけ、その唇の最初の言葉で主に賛美を捧げた。
もはや彼は、自分の願望を突き通すのではなく、主の御言葉とご計画を優先する人となり、自分の願望が叶えられる事に遥かに勝る喜びを得る者、すなわち、主を誉めたたえ、主の喜びを味わう者となった。
「主なるイスラエルの神は誉むべきかな。神はその民を顧みてこれをあがない、私達のために救の角を僕ダビデの家にお立てになった。」(ルカ1:68-69) 彼が喜び称えたのは、神がその民を顧み、あがない(買い戻し)、救って下さるからだ。彼はこの賛歌の中で「救い」を特に強調している。すなわち、主は救いの角をダビデの家に建て(69)、敵の手から救い出し(71,74)、罪の赦しによる救いの知識を与えられる(77)、と。
このように、彼が喜んだのは、老齢でやっと子が誕生したという個人的願望が成就したからではない。彼はイスラエルの民の救いを、そして、いにしえの日にアブラハムに約束された救いの成就をこそ、喜んだのだ。

ルカ1章というクリスマスメッセージの中心部分を見る時、どうしてもマリヤやザカリヤなど「人間」がどう感じたか、という所に目が行きがちで、マリヤやザカリヤなど「人」の願望成就(ひいては私達の願望成就)について語られやすいが、主がこの全ての事を起こされた理由は、個人的願望の成就のためではなく、神の人類全体に対する救済、すなわち、主の恵みと憐れみ、救いを全人類へと示すためだ。
事実、御使いの言葉は主の「恵み」が強調され(28-38)、マリヤは賛美の中で繰り返し主の「憐れみ」を讃え(46-55)、ザカリヤは主の「救い」を繰り返し強調している(67-79)。このアドベントゥスの時期、すなわち主のご到来を待ち望むこの時期、主の救いが全人類に及ぶ事を祈り求める皆さんでありますように!

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