メッセージ - 不正の富を欲しがる人は、不正の富に絡む呪いも同時に来る事を覚悟すべきである(2列王記5:15-27)
不正の富を欲しがる人は、不正の富に絡む呪いも同時に来る事を覚悟すべきである(2列王記5:15-27)
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- 執筆 :
- pastor 2017-1-27 6:33
不正の富を欲しがる人は、不正の富に絡む呪いも同時に来る事を覚悟すべきである(2列王記5:15-27)
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5:15 彼はすべての従者を連れて神の人のもとに帰ってきて、その前に立って言った、「わたしは今、イスラエルのほか、全地のどこにも神のおられないことを知りました。それゆえ、どうぞ、しもべの贈り物を受けてください」。
ナアマンはすぐにエリシャの元に帰ってきて、お礼をし、イスラエルの神である主に栄光をささげた。このような素養が彼にあったからこそ、主が「らい病の人の癒やし」を行われたのは、イスラエルのどの人でもなく、彼だったのだろう。
イエス様の時代も、らい病10人がイエス様の言葉どおり行なった結果癒されたのに、イエス様の所に帰ってこなかったイスラエル人9人がいたが、しかし一人の異邦人は栄光を主に捧げるためにイエス様の所に帰ってきた。
5:16 エリシャは言った、「わたしの仕える主は生きておられる。わたしは何も受けません」。彼はしいて受けさせようとしたが、それを拒んだ。
主の働き人が報酬を受けるのは当然ではあるが、エリシャは頑なに拒んだ。
パウロもそうだった。パウロの場合は、人々にしっかり働くよう示すためだったが、エリシャには、彼から報酬を受け取ってはならない何らかの理由があったようである。
5:17 そこでナアマンは言った、「もしお受けにならないのであれば、どうぞ騾馬に二駄の土をしもべにください。これから後しもべは、他の神には燔祭も犠牲もささげず、ただ主にのみささげます。
5:18 どうぞ主がこの事を、しもべにおゆるしくださるように。すなわち、わたしの主君がリンモンの宮にはいって、そこで礼拝するとき、わたしの手によりかかることがあり、またわたしもリンモンの宮で身をかがめることがありましょう。わたしがリンモンの宮で身をかがめる時、どうぞ主がその事を、しもべにおゆるしくださるように」。5:19 エリシャは彼に言った、「安んじて行きなさい」。ナアマンがエリシャを離れて少し行ったとき、
厳格に律法に照らすとするなら、イスラエルの土を持ち帰ってシリヤで主を礼拝する事はナンセンスであるし、また偶像の宮で身をかがめる事も、違法な事である。なぜエリシャは彼に「安んじて行きなさい」と言ったのか。
エリシャは、自分は主君に仕える故に偶像の宮で身をかがめなくてはならない、と、正直に告白したナアマンに、偶像礼拝して良いのだよ、とは言わず、安心して(シャローム)帰りなさい、と答えた所がミソである。
偶像礼拝も、主の定められた場所以外で礼拝する事も、律法では罪である事は確かであるが、御前に正直に罪を告白するなら、主は真実で正しいお方だから、その罪を赦してくださる。
ナアマンは、主を信じて救われたばかりである。そんな彼に、いきなり律法の高度な事をするように、主は求めない。
主はむしろ、その人にやっとともったった「くすぶる灯芯」を消す事をせず、徐々に成長させて下さり、彼が主と共に日々歩んで行くなら、一歩一歩、主は霊的な高みへと成長させてくださるのだ。
ナアマンの立場は異邦の王に仕える将軍であり、そして、彼の場合は神の国イスラエルに亡命するよりも、むしろ自国に留まって、その癒された体を人々に見せて、彼が体験した主のすばらしさを伝える事こそ、主の栄光となる。
悪霊の軍団レギオンをイエス様に追い出していただいた人も、本当はイエス様について行きたかったがイエス様はそれをお許しにならず、そこに留まって主がいかに素晴らしい事をして下さったかを伝えるように言われた。
それぞれに対し、それぞれのミニストリーが違うのだ。
5:20 神の人エリシャのしもべゲハジは言った、「主人はこのスリヤびとナアマンをいたわって、彼が携えてきた物を受けなかった。主は生きておられる。わたしは彼のあとを追いかけて、彼から少し、物を受けよう」。
5:21 そしてゲハジはナアマンのあとを追ったが、ナアマンは自分のあとから彼が走ってくるのを見て、車から降り、彼を迎えて、「変った事があるのですか」と言うと、
5:22 彼は言った、「無事です。主人がわたしをつかわして言わせます、『ただいまエフライムの山地から、預言者のともがらのふたりの若者が、わたしのもとに来ましたので、どうぞ彼らに銀一タラントと晴れ着二着を与えてください』」。
5:23 ナアマンは、「どうぞ二タラントを受けてください」と言って彼にしい、銀二タラントを二つの袋に入れ、晴れ着二着を添えて、自分のふたりのしもべに渡したので、彼らはそれを負ってゲハジの先に立って進んだが、
5:24 彼は丘にきたとき、それを彼らの手から受け取って家のうちにおさめ、人々を送りかえしたので、彼らは去った。
5:25 彼がはいって主人の前に立つと、エリシャは彼に言った、「ゲハジよ、どこへ行ってきたのか」。彼は言った、「しもべはどこへも行きません」。
5:26 エリシャは言った、「あの人が車をはなれて、あなたを迎えたとき、わたしの心はあなたと一緒にそこにいたではないか。今は金を受け、着物を受け、オリブ畑、ぶどう畑、羊、牛、しもべ、はしためを受ける時であろうか。
5:27 それゆえ、ナアマンのらい病はあなたに着き、ながくあなたの子孫に及ぶであろう」。彼がエリシャの前を出ていくとき、らい病が発して雪のように白くなっていた。
異邦人であるナアマンは御前に正直に告白してシャロームの内に出ていった。
しかし神の人に仕える、主のしもべであるはずのゲハジは、うそを言い、ナアマンがそれまで負っていたらい病という重荷を背負ってしまった。
ナアマンは、主の御前に捨てるべきプライドを捨て、滅ぼすべきらい病をきよめて頂いた。
ゲハジはその逆で、主人にうそをついてまで、ナアマンの持っている富をよこどりした。彼はその富を用いて、オリブ畑、ぶどう畑、羊、牛、しもべ、はしためを得ようとしたようだ。主のしもべとして働く事を差し置いて。
しかし、もし世の富を手に入れようとするなら、同時に、世の富につきまとう呪いも手に入ってしまう事を、忘れてはならない。
Luk 16:13 どの僕でも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない」。
1テモテ6:9 富むことを願い求める者は、誘惑と、わなとに陥り、また、人を滅びと破壊とに沈ませる、無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陥るのである。
1Ti 6:10 金銭を愛することは、すべての悪の根である。ある人々は欲ばって金銭を求めたため、信仰から迷い出て、多くの苦痛をもって自分自身を刺しとおした。
1Ti 6:11 しかし、神の人よ。あなたはこれらの事を避けなさい。そして、義と信心と信仰と愛と忍耐と柔和とを追い求めなさい。