メッセージ - 汚れたものを除き去れ(2列王記10:1-17)
汚れたものを除き去れ(2列王記10:1-17)
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10:1 アハブはサマリヤに七十人の子供があった。エヒウは手紙をしたためてサマリヤに送り、町のつかさたちと、長老たちと、アハブの子供の守役たちとに伝えて言った、
10:2 「あなたがたの主君の子供たちがあなたがたと共におり、また戦車も馬も、堅固な町も武器もあるのだから、この手紙があなたがたのもとに届いたならば、すぐ、
10:3 あなたがたは主君の子供たちのうち最もすぐれた、最も適当な者を選んで、その父の位にすえ、主君の家のために戦いなさい」。
エフーは首都サマリヤの主だった人達に、挑戦状を叩きつけた。
首都サマリヤにはアハブの子70人がおり、城壁も武器も、戦車や馬もあり、人材も物資も豊富にあったにもかかわらず。
とても大胆である。彼は主の御旨に適った道から外れないままでいるなら、向かう所敵なしである事をよく知っていたのだ。
10:4 彼らは大いに恐れて言った、「ふたりの王たちがすでに彼に当ることができなかったのに、われわれがどうして当ることができよう」。
10:5 そこで宮廷のつかさ、町のつかさ、長老たちと守役たちはエヒウに人をつかわして言った、「わたしたちは、あなたのしもべです。すべてあなたが命じられる事をいたします。わたしたちは王を立てることを好みません。あなたがよいと思われることをしてください」。
大きな恐れが、サマリヤに臨んだ。主を畏れ敬う者に対しては、周りの敵は恐れおののき、その人に従うようになる事はモーセの時代から告げられていた事である。
申命記28:7 敵が起ってあなたを攻める時は、主はあなたにそれを撃ち敗らせられるであろう。彼らは一つの道から攻めて来るが、あなたの前で七つの道から逃げ去るであろう。
28:8 主は命じて祝福をあなたの倉と、あなたの手のすべてのわざにくだし、あなたの神、主が賜わる地であなたを祝福されるであろう。
28:9 もし、あなたの神、主の戒めを守り、その道を歩むならば、主は誓われたようにあなたを立てて、その聖なる民とされるであろう。
28:10 そうすれば地のすべての民は皆あなたが主の名をもって唱えられるのを見てあなたを恐れるであろう。
実際、ヨシュアの時代のイスラエルは、向かう所敵なしだった。
イスラエルは元々、彼の先祖は長らく奴隷で、そこから急いで出てきたので、武器も無かった。対するカナンは弱肉強食の中で鍛えられた人々だった。
明らかに不利だったにもかかわらず、ヨシュア達が勝利に勝利を重ねた理由は、彼らは、主の言葉どおり行ったからである。
主が「行け」と言われたから行き、「滅ぼせ」と言われたから、たとえ強い敵でも滅ぼし尽くした事が出来たのだ。
10:6 そこでエヒウは再び彼らに手紙を書き送って言った、「もしあなたがたが、わたしに味方し、わたしに従おうとするならば、あなたがたの主君の子供たちの首を取って、あすの今ごろエズレルにいるわたしのもとに持ってきなさい」。そのころ、王の子供たち七十人は彼らを育てていた町のおもだった人々と共にいた。
10:7 彼らはその手紙を受け取ると、王の子供たちを捕えて、その七十人をことごとく殺し、その首をかごにつめて、エズレルにいるエヒウのもとに送った。
10:8 使者が来て、エヒウに告げ、「人々が王の子供たちの首を持ってきました」と言うと、「あくる朝までそれを門の入口に、ふた山に積んでおけ」と言った。
主がエフーに油を注がれた時、主は確かにアハブの家に属する者共は殺せ、と言った。(9:7-8)
しかし、首を翌朝まで晒しておく行いは残虐である。
私達は、主の御声に聞き従う事は学ぶべきだが、残虐さは学ぶべきではない。
私達の中に、主に喜ばれない邪悪な、みだらな思いや行動パターンがあるとするなら、それは徹底的に滅ぼし尽くす事を、学ぶべきである。
10:9 朝になると、彼は出て行って立ち、すべての民に言った、「あなたがたは正しい。主君にそむいて彼を殺したのはわたしです。しかしこのすべての者どもを殺したのはだれですか。
10:10 これであなたがたは、主がアハブの家について告げられた主の言葉は一つも地に落ちないことを知りなさい。主は、そのしもべエリヤによってお告げになった事をなし遂げられたのです」。
10:11 こうしてエヒウは、アハブの家に属する者でエズレルに残っている者をことごとく殺し、またそのすべてのおもだった者、その親しい者およびその祭司たちを殺して、彼に属する者はひとりも残さなかった。
こうして主がエリヤの時代から言われていた御言葉は成就し、アハブの家に属する者はことごとく滅ぼされた。
アハブはエリヤの言葉を聞いた時、主の前にへりくだりを見せた故にアハブの時代に滅ぼされる事はなかったが、その子の代になっても悔い改める事なく、悪の道に歩んだ。だから滅ぼされてしまったのだ。
もし、悔い改めて主に立ち帰っていたなら、主は、災いは思い直される。
10:15 エヒウはそこを立って行ったが、自分を迎えにきたレカブの子ヨナダブに会ったので、彼にあいさつして、「あなたの心は、わたしがあなたに対するように真実ですか」と言うと、ヨナダブは「真実です」と答えた。するとエヒウは「それならば、あなたの手をわたしに伸べなさい」と言ったので、その手を伸べると、彼を引いて自分の車に上らせ、
10:16 「わたしと一緒にきて、わたしが主に熱心なのを見なさい」と言った。そして彼を自分の車に乗せ、
10:17 サマリヤへ行って、アハブに属する者で、サマリヤに残っている者をことごとく殺して、その一族を滅ぼした。主がエリヤにお告げになった言葉のとおりである。
ここにレカブの子ヨナダブという人物が出てくる。
彼の名はずっと後、エレミヤの時代に登場する。その子孫たちは、レカブの子ヨナダブの言葉をずっと守り続けて来たのだ。
エレミヤ35:5 わたしはレカブびとの前に酒を満たしたつぼと杯を置き、彼らに、「酒を飲みなさい」と言ったが、
35:6 彼らは答えた、「われわれは酒を飲みません。それは、レカブの子であるわれわれの先祖ヨナダブがわれわれに命じて、『あなたがたとあなたがたの子孫はいつまでも酒を飲んではならない。
35:7 また家を建てず、種をまかず、またぶどう畑を植えてはならない。またこれを所有してはならない。あなたがたは生きながらえる間は幕屋に住んでいなさい。そうするならば、あなたがたはその宿っている地に長く生きることができると言ったからです』。
35:8 こうしてわれわれは、レカブの子であるわれわれの先祖ヨナダブがすべて命じた言葉に従って、われわれも、妻も、むすこ娘も生きながらえる間、酒を飲まず、
35:9 住む家を建てず、ぶどう畑も畑も種も持たないで、
35:10 幕屋に住み、すべてわれわれの先祖ヨナダブがわれわれに命じたところに従い、そのように行いました。
彼らは酒を飲まず、定住する家や畑を持たずに、悪い時代の中にあっても時代に染まらず、ずっと自らをきよく保ち続けてきた。
それで、彼らは主の好意を得た。
エレミヤ 35:18 ところでエレミヤはレカブびとの家の人々に言った、「万軍の主、イスラエルの神はこう仰せられる、あなたがたは先祖ヨナダブの命に従い、そのすべての戒めを守り、彼があなたがたに命じた事を行った。
35:19 それゆえ、万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、レカブの子ヨナダブには、わたしの前に立つ人がいつまでも欠けることはない」。
エフーの子孫は4代しか続かなかったが、ヨナダブの子孫はずっと続いた。それは、悪い時代であったとしてもずっと純潔を守ってきたからだ。
私達もこの邪悪な時代に染まる事なく、主に対する純潔を保ち、主から覚えられ守られる者でありたい。