メッセージ - 取り除かれた悪い世代、しかし再び湧き起こる悪の世代(2列王記11:13-21)
取り除かれた悪い世代、しかし再び湧き起こる悪の世代(2列王記11:13-21)
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- 礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 2列王記
- 執筆 :
- pastor 2017-3-7 6:48
取り除かれた悪い世代、しかし再び湧き起こる悪の世代(2列王記11:13-21)
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メッセージ音声
11:13 アタリヤは近衛兵と民の声を聞いて、主の宮に入り、民のところへ行って、
11:14 見ると、王は慣例にしたがって柱のかたわらに立ち、王のかたわらには大将たちとラッパ手たちが立ち、また国の民は皆喜んでラッパを吹いていたので、アタリヤはその衣を裂いて、「反逆です、反逆です」と叫んだ。
彼女は「反逆」だと叫んだが、元々、反逆したのは彼女の側だった。
イスラエルにおいてはダビデの家でない者が、それも女が王の座に座す事は不当な事であるが、ダビデの血筋をひいたヨアシュが慣例に従って王の座に座す事は実に正統な事だ。
11:15 その時祭司エホヤダは軍勢を指揮していた大将たちに命じて、「彼女を列の間をとおって出て行かせ、彼女に従う者をつるぎをもって殺しなさい」と言った。これは祭司がさきに「彼女を主の宮で殺してはならない」と言ったからである。
11:16 そこで彼らは彼女を捕え、王の家の馬道へ連れて行ったが、彼女はついにそこで殺された。
こうして、南ユダ王国からダビデの血を絶やそうとたくらみ、自ら女王の座に6年間ついたアタルヤは殺された。
邪悪な手段によって得た富、権力は、結局呪われたものであり、反逆によって得た座は、反逆によって奪い去られるのである。
11:17 かくてエホヤダは主と王および民との間に、皆主の民となるという契約を立てさせ、また王と民との間にもそれを立てさせた。
11:18 そこで国の民は皆バアルの宮に行って、これをこわし、その祭壇とその像を打ち砕き、バアルの祭司マッタンをその祭壇の前で殺した。そして祭司は主の宮に管理人を置いた。
11:19 次いでエホヤダは大将たちと、カリびとと、近衛兵と国のすべての民を率いて、主の宮から王を導き下り、近衛兵の門の道から王の家に入り、王の位に座せしめた。
11:20 こうして国の民は皆喜び、町はアタリヤが王の家でつるぎをもって殺されてのち、おだやかになった。
11:21 ヨアシは位についた時七歳であった。
平穏が戻ってきた。悪人が死に、良い王が建てられると人々は喜ぶのである。
ヨシャパテが彼の子・ヨラムを、アハブとイゼベルの間に生まれた娘アタルヤと、政略結婚させた時以来、はびこってしまった南ユダ王国の悪の習慣は、こうして取り除かれた。
神殿で6年間養われたヨアシュという7歳の、悪の習慣を全く知らない王によって、これから南ユダ王国は主に従って忠実に歩んで行くようにと、主がすべてお膳立てして下さったのだ。
しかし、残念な事に、ヨアシュは祭司エホヤダが死んでからは、悪の道に入ってしまう。
ヨアシュの父はアヤズヤであり、アヤズヤの母やアタルヤ、そしてその父母はアハブ・イゼベルである。
結局、南ユダ王国にはこの時以来、邪悪な者の血が混じってしまい、その血は争えない、という事だろうか。
主は、人の中に悪がはびこり、人の力ではどうしようもなくなってしまった時に悪の世代を刷新し、全く新しい主に従う世代を起こされる事を、たびたび人類歴史で起こされたが、その都度、人の側はその主が建ててくださったお膳立てをひっくり返し、主を悲しませて来た。
『ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人々を石で打ち殺す者よ。ちょうどめんどりが翼の下にひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった。見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう。わたしは言って置く、『主の名によってきたるものに、祝福あれ』とおまえたちが言う時の来るまでは、再びわたしに会うことはないであろう」。』(ルカ13:34-35)
しかしそのような中でも、主に立ち返り主に忠実に仕える人は残されており、彼らは永遠に変わらない栄光を受けるのである。
イエス、彼こそ、全て呪われた血筋から勝利する源である。
ヨハネ1:12 しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。
1:13 それらの人は、血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れたのである。