メッセージ - 死をいのちに、災いを勝利に飲み込む主 2(使徒11:27-30)
礼拝説教メッセージ音声:死をいのちに、災いを勝利に飲み込む主 2(使徒11:27-30):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배
時に、ユダヤ地方に大飢饉が訪れた。
アンティオキヤの聖徒達は、ユダヤの兄弟姉妹に援助を送る事を決め、バルナバとサウロに援助の物資を託し、エルサレムの長老達に届けさせた。
アンティオキアの教会元々、数人のキュプロス人とキュレネ人がアンティオキアに入って福音を伝えた事から起こり、全くの外国人から始まった。
それを聞いたエルサレムの聖徒達は、バルナバを派遣する事で、霊的な養いをアンティオキヤへ送ったわけだが、
大飢饉の時には逆に、物質的な養いをアンティオキアからユダヤの兄弟姉妹達へと送られたわけである。
ユダヤ人達による異邦人への蔑みや偏見は、この援助によって、できなくなった事だろう。
元々ユダヤ教に熱心な者は、異邦人から援助をもらう事は気が引ける事かも知れないが、キリスト者に与えられている啓示は、神が清めた者(異邦人キリスト者)を「穢れている」としてはならないという事である。
ユダヤに住んでいる人々がこの援助をいただく事によって、神様の意図している事が実行に移されたのである。
聖徒達のいのちを救うため、そして兄弟姉妹の結束を固くするために、敢えて飢饉という「災い」を用いられた事例は旧約にもある。
ヨセフは兄弟達に売られたが、売られた先エジプトで苦労の後、かの地で大臣となり、全世界に飢饉が起こった時、70人の身内を救った。(創世記37章ー50章)
ヨセフは兄弟達に会った時、自分を売ったことを悔やまないようにという事と、自分がどのような意図や仕方であったにせよエジプトへ行ったのは、身内全員のいのちを救うために、神が意図したのだ、と告白している。(創世記45:4-8)
ヨセフには、自分が大臣になったのは、彼が苦労に苦労を重ねたからそのごほうびに、ではなく、神がヤコブの子達全てのいのちを救うためと分かっていた。
エジプトの地位も、富も、ヨセフの心には無く、彼が心に留めていたのは神のご計画であり、神の民のいのちを救う事だった。
その時、ヨセフの兄弟達の憎悪を一身に受け、呪いに落とされたかのようだったかもしれないが、それさえもいのちに飲み込むために神様が用いて下さったと知っていたのである。
初代エルサレム教会に及んだ飢饉も、いのちのために、また、主にある兄弟姉妹の結束を堅くするために用いられた。
今、私達にも諸々の災いが起こり、先の事は分からないかもしれない。
しかし主は、飢饉や戦争、地震や病といった、呪いを連想させるものさえも、いのちで飲み込む御方であり、全ての事を益として用いてくださる御方である。
今、災いのように思える事が起きていたとしても、主はそれさえもいのちに飲み込んで下さるお方だと信じる皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!