メッセージ - 関わってはならない争いに関わってしまった故に死んでしまったヨシヤ王(2列王記23:29-37)
関わってはならない争いに関わってしまった故に死んでしまったヨシヤ王(2列王記23:29-37)
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- 執筆 :
- pastor 2017-6-28 6:52
関わってはならない争いに関わってしまった故に死んでしまったヨシヤ王(2列王記23:29-37)
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23:29 ヨシヤの世にエジプトの王パロ・ネコが、アッスリヤの王のところへ行こうと、ユフラテ川をさして上ってきたので、ヨシヤ王は彼を迎え撃とうと出て行ったが、パロ・ネコは彼を見るや、メギドにおいて彼を殺した。
23:30 その家来たちは彼の死体を車に載せ、メギドからエルサレムに運んで彼の墓に葬った。国の民はヨシヤの子エホアハズを立て、彼に油を注ぎ、王として父に代らせた。
あの、主の目に叶う事を熱心にして、最大の賛辞を受けたヨシヤ王であるが、彼の最後は実にあっけなく、突然訪れた。
第二歴代誌のほうに、その次第がより詳しく記されている。
35:20 このようにヨシヤが宮を整えた後、エジプトの王ネコはユフラテ川のほとりにあるカルケミシで戦うために上ってきたので、ヨシヤはこれを防ごうと出て行った。
35:21 しかしネコは彼に使者をつかわして言った、「ユダの王よ、われわれはお互に何のあずかるところがありますか。わたしはきょう、あなたを攻めようとして来たのではありません。わたしの敵の家を攻めようとして来たのです。神がわたしに命じて急がせています。わたしと共におられる神に逆らうことをやめなさい。そうしないと、神はあなたを滅ぼされるでしょう」。
35:22 しかしヨシヤは引き返すことを好まず、かえって彼と戦うために、姿を変え、神の口から出たネコの言葉を聞きいれず、行ってメギドの谷で戦ったが、
35:23 射手の者どもがヨシヤを射あてたので、王はその家来たちに、「わたしを助け出せ。わたしはひどく傷ついた」と言った。
35:24 そこで家来たちは彼を車から助け出し、王のもっていた第二の車に乗せてエルサレムにつれて行ったが、ついに死んだので、その先祖の墓にこれを葬った。そしてユダとエルサレムは皆ヨシヤのために悲しんだ。
つまりヨシヤ王の死んでしまった原因は、関わってはならない戦いに関わった事である。
当時アッシリヤは力衰え,新興のバビロニヤがこれを西北方へ押しやっていた.アッシリヤ王とその軍隊はバビロニヤ軍に追われ,ユーフラテス川上流のカルケミシュまで追い詰められた.このアッシリヤへの援軍を率い〈エジプトの王ネコ〉(20)が北上するという情勢の中で,それを阻止するためにヨシヤは軍を率いて〈メギドの平地〉(22)でエジプト軍に戦いを挑んだ.ネコは「ユダを攻めるのではないから,軍を引け」と忠告したが,ヨシヤは聞き入れず,この戦いで彼は戦死する(20‐24)(聖書注解)
ヨシヤ王が自分が関与すべきでない大国間の戦争に関与し、しかも神からの警告に聞かず変装までして戦いに出て、しかも結果的にはバビロンを助ける形で関わってしまったゆえ、アッシリヤとエジプトの連合軍は破れ、バビロンが盛んとなり、さらにはそれが、後のイスラエルの首を締める形になってしまった。
箴言に記されている。
箴言26:17 自分に関係のない争いにたずさわる者は、通りすぎる犬の耳をとらえる者のようだ。
また、主は言われた。
マタイ5:5 柔和な人たちは、さいわいである、彼らは地を受けつぐであろう。
5:9 平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。
あの善王ヨシヤが死んでしまった原因、それは、首を突っ込んではならない戦いに首を突っ込んでしまった事だった。
私達の戦いの武器は、肉によるものではなく、御言葉の剣、平和の福音、信仰の大盾であり、平和をもたらすべきものである。
23:31 エホアハズは王となった時二十三歳で、エルサレムで三か月の間、世を治めた。母はリブナのエレミヤの娘で、名をハムタルといった。
23:32 エホアハズは先祖たちがすべて行ったように主の目の前に悪を行ったが、
23:33 パロ・ネコは彼をハマテの地のリブラにつないで置いて、エルサレムで世を治めることができないようにした。また銀百タラントと金一タラントのみつぎを国に課した。
23:34 そしてパロ・ネコはヨシヤの子エリアキムを父ヨシヤに代って王とならせ、名をエホヤキムと改め、エホアハズをエジプトへ引いて行った。エホアハズはエジプトへ行ってそこで死んだ。
23:35 エホヤキムは金銀をパロに送った。しかし彼はパロの命に従って金を送るために国に税を課し、国の民おのおのからその課税にしたがって金銀をきびしく取り立てて、それをパロ・ネコに送った。
23:36 エホヤキムは二十五歳で王となり、エルサレムで十一年の間、世を治めた。母はルマのペダヤの娘で、名をゼビダといった。
23:37 エホヤキムは先祖たちがすべて行ったように主の目の前に悪を行った。
こうしてイスラエルは衰退の奈落へと転げ落ちていく。ヨシヤ王以降、主に聞き従う善い王は、出なかった。
ヨシヤ王は、確かに主に喜ばれる政策を行った。
23:26 けれども主はなおユダにむかって発せられた激しい大いなる怒りをやめられなかった。これはマナセがもろもろの腹だたしい行いをもって主を怒らせたためである。
マナセの犯した罪の中で、何が、主を特に怒らせたか。
それは、罪のない者の血を流す罪である。(2列王記24:3-4)
人の血を流す事は、後々まで、人の心に傷を残し、その人達が主に訴え続けるなら、主は彼らの叫びを聞かれる。
私達は血を流す者ではなく、平和の子として地を相続するものでありたい。