メッセージ - 御言葉を曲げる者(使徒13:1-12)
礼拝説教メッセージ音声:御言葉を曲げる者(使徒13:1-12):右クリックで保存
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「彼らが主に礼拝をし、断食していると、聖霊が、「さあ、バルナバとサウロとを選び出し、私が二人に任命しておいた仕事に当たらせなさい」と告げた。
そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置き、出発させた。」(使徒13:2,3)
神がこの二人にあらかじめ任命しておいた仕事とは、福音を各地へ伝え歩く事である。
サウロはこの時からパウロと名乗るようになり、バルナバやペテロより、パウロの方が使徒行伝の前面に出て来る。
彼らはユダヤ人の諸会堂に入ってはイエスがキリストであると伝えて行ったが、パポスという所でユダヤ人の魔術師バルイエスという偽預言者に出会った。
バルイエスとは「イエスの子」という意味であるものの、キリスト・イエスとは真逆の存在で、福音を遠ざけ、いのちを塞いでいた。
「この男は、地方総督セルギウス・パウルスという賢明な人物のもとにいた。」(7節)
総督が「賢明」と評されているのは、彼が頭が良いからではなく、福音に積極的に聞こうとしたからである。
この総督はバルナバとパウロを招いて神の言葉を聴こうとしたが、かの魔術師はそれを邪魔した。
正面から言葉の論理で対抗したのか、それとも、何か派手な魔術的パフォーマンスを行って福音よりもそちらへ引き込もうとしたのか、
あるいは、現代教会にもよく居るように、御言葉を語っている最中に大いびきをかいたり、派手な貧乏ゆすりをしたりして、御言葉を語る者よりも注目を集めたのか、具体的にどのように邪魔をしたのか、書かれていない。
とにかく、神に敵対する霊が入っている者に共通している事は、あらゆる方法を用いて礼拝や御言葉を邪魔し、そして、罰と思えるような災いに必ず遭う事である。
神の道は元々まっすぐである。(10節)
しかしそれを「曲がったもの」へとしてしまうのは、魔術はもちろん、パリサイ派の教えも、神学的主張も、人間中心のヒューマニズムも皆そうであり、それに捕らわれると、バルイエスのように、霞と闇が覆い霊的な目をふさがれてしまう。
総督は、実際にこの魔術師の身に起きた事を目撃して、主の教えとその実際に持っている力に驚き、信仰へと入った。
このように、主の敵に降りかかる災いも、周りの人間にとっては救いに入るきっかけとなる。
この魔術師の名は「あのバルイエスのようになりたくなければ・・・。」など、呪いの代名詞として広まった事だろう。
私達もバルイエスのようになりたくなければ、御言葉を曲げたり礼拝を邪魔したりしない事である。
結局の所、信じる者には権威が与えられ、ますます道が開けてゆくが、御言葉を塞ぐ敵の道は、ますますふさがっていくのである。
「信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。
手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」(マルコ16:18)
信じる者となり、これらのしるしを沢山経験していく皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!