メッセージ - 裁きの中でも恵みを注がれる主(2列王記24:8-20)

裁きの中でも恵みを注がれる主(2列王記24:8-20)

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pastor 2017-7-4 7:21

裁きの中でも恵みを注がれる主(2列王記24:8-20)
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24:8 エホヤキンは王となった時十八歳で、エルサレムで三か月の間、世を治めた。母はエルサレムのエルナタンの娘で、名をネホシタといった。
24:9 エホヤキンはすべてその父がおこなったように主の目の前に悪を行った。

神の民の国であるイスラエルの王達は、歴代、主の目の前に悪を行って来た。
本来、神の民は、主の目にかなう事をおこなうべきであるのに、そこを外れ、悪を行いつづけるなら、やがては主の怒りが及び、災いがくだされ、それでもなお改めず、悪を行い続けるなら、ついには裁きが追いついていしまう。

24:10 そのころ、バビロンの王ネブカデネザルの家来たちはエルサレムに攻め上って、町を囲んだ。
24:11 その家来たちが町を囲んでいたとき、バビロンの王ネブカデネザルもまた町に攻めてきた。
24:12 ユダの王エホヤキンはその母、その家来、そのつかさたち、および侍従たちと共に出て、バビロンの王に降服したので、バビロンの王は彼を捕虜とした。これはネブカデネザルの治世の第八年であった。

ついにエルサレムが異邦人に入り込まれ、王とその家族が捕虜として連れてしまうという事になってしまった。
そればかりではない。

24:13 彼はまた主の宮のもろもろの宝物および王の家の宝物をことごとく持ち出し、イスラエルの王ソロモンが造って主の神殿に置いたもろもろの金の器を切りこわした。主が言われたとおりである。
24:14 彼はまたエルサレムのすべての市民、およびすべてのつかさとすべての勇士、ならびにすべての木工と鍛冶一万人を捕えて行った。残った者は国の民の貧しい者のみであった。
24:15 さらに彼はエホヤキンをバビロンに捕えて行き、また王の母、王の妻たち、および侍従と国のうちのおもな人々をも、エルサレムからバビロンへ捕えて行った。
24:16 またバビロンの王はすべて勇敢な者七千人、木工と鍛冶一千人ならびに強くて良く戦う者をみな捕えてバビロンへ連れて行った。

全能の神の宮のものが、異邦人によって奪われるという、イスラエルの民にとって、ありえない事が起きた。
しかし、神殿という建物が重要なのではない。神殿に礼拝を捧げに行く、神の民の質こそが重要なのだ。
当時、彼らのその高慢により、自分達には全能の神の神殿がある、決して揺るがされる事はない、という思い込みにより、罪を犯したい放題犯し、主の目に悪を行いつづけた故に、神はその神殿を破壊されたのだ。

神殿が破壊されたのは決して主が弱くネブカデネザルが強かったからではない。むしろ逆である。
それらの事は、全て、神の支配の中で行われた。

『”主は”ユダの王エホヤキムと、神の宮の器具の一部とを、彼の手に”わたされた(ויתן אדני)”ので、彼はこれをシナルの地の自分の神の宮に携えゆき、その器具を自分の神の蔵に納めた。 』(ダニエル1:2)
この”ויתן אדני :ヴァイテン アドナイ 「主が与えられた」”、これこそがダニエル書の重要なかなめであり、全世界を支配される主の支配権を如実に表す言葉である。バビロンの側からすると、イスラエルの神が何もできないから自分達はその聖なる器を奪う事が出来た、と思うかもしれないが、逆である。この、イスラエルの不従順な世代を、バビロンという懲らしめの地に移している間、神殿の聖なる器物が、当時の世界で最も安全なバビロンの宝物庫という所で保管されるために、主が敢えて、彼らに「与えられた(ヴァイテン)」のだ。
全世界の全主権を握っておられるお方は、主である。その主の主権を犯し、神殿の聖なる器物を軽んじ、汚れた事に用いたネブカデネザルの子、ベルシャツァルは、その事をしたその晩、殺され、その時バビロンは滅亡してしまった。(ダニエル5章)

神は、神の民に対する裁きの中においても、憐れみを忘れないお方である。
その憐れみの意図は、ダニエルと三人の友人の名前に隠されている。

ダニエル1:11 そこでダニエルは宦官の長がダニエル、ハナニヤ、ミシャエルおよびアザリヤの上に立てた家令に言った、

このダニエルの名の意味は「神は裁く」(ダンは審判、エルは神)であり、ダニエル書の内容そのものが、歴史を審判する神をあらわしている。
ハナニヤの名の意味は、「エホバは恵み深い」(ハナンは恵み、ヤはエホバ)であり、ダニエル+ハナニヤで、審判の中にも、エホバの恵みがある、という事を表してしている。
ミシャエルは、「神は誰だろう?」(ミは「?」、エルは神)である。ネブカデネザル王を立て、イスラエルを離散し集め、守るお方は誰か?全歴史を動かしているのは誰だろう?
そしてアザリヤは「エホバは助けた」(アザール(助け)+ヤ(神))すなわち、主エホバの助けが必要、という意味となる。
以上をつなげると、「神は裁く。主は恵み深い。神は誰だろう?主は助ける。」、すなわち、「神は裁きの中でも恵み深い。神は誰か?主は、助け主。」これがダニエル書全体の内容であり、同時に、歴史を通して働かれた神のご性質なのだ。(出典:Hear what the Spirit says to the CHURCHES(ἐκκλησία) by Yukie Kawai (DJY))

24:17 そしてバビロンの王はエホヤキンの父の兄弟マッタニヤを王としてエホヤキンに代え、名をゼデキヤと改めた。
24:18 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年の間、世を治めた。母はリブナのエレミヤの娘で、名をハムタルといった。
24:19 ゼデキヤはすべてエホヤキムがおこなったように主の目の前に悪を行った。
24:20 エルサレムとユダにこのような事の起ったのは主の怒りによるので、主はついに彼らをみ前から払いすてられた。さてゼデキヤはバビロンの王にそむいた。

結局、バビロン捕囚により神殿の尊いものが奪われてしまったのは、子どもたちに御言葉を伝授しなかった事が原因だ。
ヒゼキヤも、ヨシヤも、次の世代へとしっかり御言葉を伝授せずにいたから、イスラエルは滅んでしまった。
エズラは、バビロンにいる間、どうしてこのように成ってしまったのだろう、と、徹底的に分析し、その結果、御言葉が無かったため、そして、次の世代の子どもたちに御言葉を伝授しなかった故、という結論に達し、そして生まれたのが、テフィリン教育だった。
すなわち、御言葉を暗唱する事、それによって、たとえ国が散らされたとしても、行った先々でも御言葉が生き残るようにするのである。

主は確かに、神の民の目を覚まさせるために災いを起こされる。
しかし、そのさばき中には憐れみがあり、後には神の民を、さらに優れて良い状態へと立ち直らせてくださるのだ。

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