メッセージ - 王国を成就するために必要な人、事、モノを次々に備えてくださった主(1歴代誌12:1-40)
王国を成就するために必要な人、事、モノを次々に備えてくださった主(1歴代誌12:1-40)
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- 執筆 :
- pastor 2017-8-29 7:22
王国を成就するために必要な人、事、モノを次々に備えてくださった主(1歴代誌12:1-40)
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12章は、ダビデが王になる前、まだサウルの勢力が活発だった時にもかかわらず、ダビデについた人達の目録である。
主は、ダビデにとって必要が迫られ時に、彼にとって必要な事、モノ、人を備えられた事が、はっきりと記されている。
集ってきた人達はみな、主の御心を知り、主の時をはかり、主に促されて、ダビデを助けに来た人達である。
12:1 ダビデがキシの子サウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時、次の人々が彼のもとに来た。彼らはダビデを助けて戦った勇士たちのうちにあり、
12:2 弓をよくする者、左右いずれの手をもってもよく矢を射、石を投げる者で、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族である。
ダビデがチクラグ(ツィケラグ)にいた時といえば、ダビデがサウルを恐れてペリシテ人の地に逃れていた時である。
そのように、ダビデが最も恐れていた時期に、ダビデのもとに、サウルと同族のベニヤミン族の精鋭たちが、ダビデを助けるために来た。
続いて、時期的に少し遡って、ガド族の精鋭たちが、要害にいるダビデの元に来た人達が記されている。
12:8 ガドびとのうちから荒野の要害に来て、ダビデについた者は皆勇士で、よく戦う軍人、よく盾とやりをつかう者、その顔はししの顔のようで、その速いことは山にいるしかのようであった。
・・・
12:14 これらはガドの子孫で軍勢の長たる者、その最も小さい者でも百人に当り、その最も大いなる者は千人に当った。
12:15 正月、ヨルダンがその全岸にあふれたとき、彼らはこれを渡って、谷々にいる者をことごとく東に西に逃げ走らせた。
本当に頼もしい戦士達である。彼らはダビデが要害にいた時、すなわち、ダビデがサウル王に追われているという、情勢的にダビデが圧倒的不利、サウルが圧倒的有利な時期に、ダビデのほうについた。それはまさに、彼らは主の御心と、主がこれからなさる事をわきまえていたからである。
12:16 ベニヤミンとユダの子孫のうちの人々が要害に来て、ダビデについた。
12:17 ダビデは出て彼らを迎えて言った、「あなたがたが好意をもって、わたしを助けるために来たのならば、わたしの心もあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手になんの悪事もないのに、もしあなたがたが、わたしを欺いて、敵に渡すためであるならば、われわれの先祖の神がどうぞみそなわして、あなたがたを責められますように」。
サウルに追われて要害にいた時期のダビデとしては、サウルと同族の者達が来た、となると、当然心配しただろう。
普通なら門前払いするか、あるいはサウルのような疑心暗鬼に駆られるとするなら、厳しい追求をするであろうが、ダビデは「われわれの先祖の神」に委ねた。
すると、主が答えてくださる。
12:18 時に霊が三十人の長アマサイに臨み、アマサイは言った、/「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子よ、われわれはあなたと共にある。平安あれ、あなたに平安あれ。あなたを助ける者に平安あれ。あなたの神があなたを助けられる」。そこでダビデは彼らを受けいれて部隊の長とした。
ダビデは主により頼む者であり、主の霊に導かれる者である。だからアマサイの言葉が、真実であられる主から来たものであり、そして彼らが真実な心をもって来た事を、一瞬で悟った。そこで彼らを受け入れ、要職に就かせる。
霊に導かれる人は、霊によって悟るのだ。
12:19 さきにダビデがペリシテびとと共にサウルと戦おうと攻めて来たとき、マナセびと数人がダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助けなかった。それはペリシテびとの君たちが相はかって、「彼はわれわれの首をとって、その主君サウルのもとに帰るであろう」と言って、彼を去らせたからである。)
12:20 ダビデがチクラグへ行ったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼についた。皆マナセびとの千人の長であった。
12:21 彼らはダビデを助けて敵軍に当った。彼らは皆大勇士で軍勢の長であった。
この、マナセ出身の勇士たちが来たタイミングは、ちょうどダビデが流されるままにペリシテ人に味方してイスラエルのサウル王に戦いを仕掛けようとしていた時である。
しかしペリシテ人たちは、このようなダビデ達を信頼できず、一緒にサウル王に対する戦いに出すことをさせなかった。
そのお陰でダビデは、主に油注がれたサウル王に手をかける事から免れ、主の民イスラエルに刃を向ける事をしないで済んだ。
もしかすると、このタイミングでマナセ族の勇士達が来た事もまた、ペリシテ人たちの心にダビデを信頼できなくさせた一因になったのかもしれない。
まことに主のタイミングは、美しいものである。
そうして、ダビデを助ける人達は続々と加えられていく。
12:22 ダビデを助ける者が日に日に加わって、ついに大軍となり、神の軍勢のようになった。
12:23 主の言葉に従い、サウルの国をダビデに与えようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来た武装した軍隊の数は、次のとおりである。
12:24 ユダの子孫で盾とやりをとり、武装した者六千八百人、
12:25 シメオンの子孫で、よく戦う勇士七千百人、
12:26 レビの子孫からは四千六百人。
・・・
この、大勢の勇士たちは「主エホバの言葉に従って」来た。
彼らは主の御胸は何であるのかをわきまえ、今この時、何をすべきかを悟ったから、ある人は時勢的にサウル王が栄えていた時からダビデに仕えるために来た。
12:29 サウルの同族、ベニヤミンの子孫からは三千人、ベニヤミンびとの多くはなおサウルの家に忠義をつくしていた。
ベニヤミン族の中からでも、主の御胸を離れて暴走するサウル王を見限って、ダビデについた人達もまたいた。
最後には口寄せに頼ったサウル王に最後まで一緒にいたベニヤミン族の戦士達は皆、サウル王と共に打たれ死んだが、主エホバの言葉を重んじてダビデの元へ来た勇士たちは、ダビデと共に後の時代を栄光の内に生きた。
12:32 イッサカルの子孫からはよく時勢に通じ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々が来た。その長たる者が二百人あって、その兄弟たちは皆その指揮に従った。
彼らは「よく時勢に通じ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々」と賞賛されている。
私達も、このイッサカルの子孫にならい、今この時、何が主の御胸であるのかを探り、見極め、神の民として今、何を為すべきかをわきまえ知る洞察力が与えられるよう求めるべきである。
12:33 ゼブルンからは五万人、皆訓練を経た軍隊で、もろもろの武具で身をよろい、一心にダビデを助けた者である。
12:34 ナフタリからは将たる者一千人および盾とやりをとってこれに従う者三万七千人。
12:35 ダンびとからは武装した者二万八千六百人。
12:36 アセルからは戦いの備えをした熟練の者四万人。
12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半部族からはもろもろの武具で身をよろった者十二万人であった。
このように、非常に大勢の軍勢が、ダビデを王にするためにヘブロンのダビデの元に来た。
こうしてダビデが王になるという神の御心は、満を持して成就する。
12:38 すべてこれらの戦いの備えをしたいくさびとらは真心をもってヘブロンに来て、ダビデを全イスラエルの王にしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心をひとつにしてダビデを王にしようとした。
12:39 彼らはヘブロンにダビデとともに三日いて、食い飲みした。その兄弟たちは彼らのために備えをしたからである。
12:40 また彼らに近い人々はイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠い所の者まで、ろば、らくだ、騾馬、牛などに食物を負わせて来た。すなわち麦粉の食物、干いちじく、干ぶどう、ぶどう酒、油、牛、羊などを多く携えて来た。これはイスラエルに喜びがあったからである。
彼ら勇士たちは「真心をもって」「心をひとつにして」ダビデを王にしようとした、と記されている。
私達も、まことの王、ダビデの子孫であるイエス様を、真心をもって、心をひとつに共に集い、与えられたもろもろの賜物を活用し、時をわきまえ、御心を求めて、王の王であられる主イエス様に仕えるべきである。