メッセージ - そのいのち、リアル以上。(使徒14:19-28)
礼拝説教メッセージ音声:そのいのち、リアル以上。(使徒14:19-28):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배
パウロ達を神々にしてしまったリュストラの住民は、今度はパウロを石打にしてしまった。
その町にはもちろん、イエス様にしっかり繋がった者達はいたが、パウロに石を投げた者達は、心定まらない者達だった。
ギリシア神話は最近のファンタジー小説や映画と良く似ていて、平凡な日常を捨てて奇想天外な毎日に明け暮れたいとか、大いなるパワーを気ままに振るってみたいとかいったバーチャルリアリティに耽っている者は、いとも簡単にパウロを神にしたり、石を投げる側に豹変してしまったりするのである。
しかしイエス様が与える命は、バーチャルではなくリアルな平安をもたらし、しかも、現実さえも左右されない、超リアルに迫ってくるのである。
リュストラの住民が突然豹変してしまったのは、パウロがそこにいる事を聞きつけたユダヤ人達が遠くからはるばる来て、民衆を扇動したからである。
イエス様はパリサイ人を「改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、改宗者ができると、自分より倍も悪い地獄の子にしてしまう」(マタイ23:15)と言われたが、嫉妬に燃え、あくまで自分を指導者の座に置きたい者の執念は、時にすさまじいものがある。
確かにそのような者の迫害や邪魔もあるが、主の恵みは、それをはるかに上回る。
パウロは石打にされ、死んだものとされ、野の鳥や獣についばまれるままにするために引きずり出されたが、弟子達が集まって取り囲むと、なんと、自らの足で立ち、翌日には50kmほど東のデルベという町にまで行く程、奇跡的な回復を見せた。
普通、石をぶつけられたら翌日も翌々日も痛いはずなのに、その痛みも、またユダヤ人に対する恐怖も取り除かれたというのは、驚くべき奇跡である。
パウロはそれまで福音を伝えてきた町々を引き返して「信仰に留まっているように」励ました。
「私たちは神の王国に入るためには、多くの苦難を経なければならない」
苦難は一人ひとりに違うが、それは押しつぶされてお終いというものではなく、脱出の道も癒しの道も用意されており、しかも、人間の感覚では見えていなかった、はるかに大いなる祝福へと導くためのものである。
私達に苦難があるからこそ主からの助けがあり、主からの助けがあるからこそ、主の良さ、主の麗しさ、主の確かさを、日々学んで行く事が出来るのである。
パウロは迫害されたため町から町へと行かざるを得なかったし、石打にさえ遭ったが、主の恵みはそれらをはるかに上回り、敵は、パウロのいのちを奪う事も、福音を邪魔する事にも、失敗した。
イエス様にあって勝利し、決して奪われることの無いいのちと平安に満たされる皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!