メッセージ - キリストから離す巧妙な罠(使徒16:16-18)
礼拝説教メッセージ音声:キリストから離す巧妙な罠(使徒16:16-18):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배
祈り場に通う途中、占いの霊に取り憑かれている女奴隷と出会うようになった。
「この人たちは、いと高き神の僕で、あなたがたに救いの道を宣べ伝えている者です」(使徒16:16)
彼女の言っている事は一見問題無いかのように見えるが、実は巧妙な罠がある。
もし問題無いと思ったとしたら、この占いの霊は、2011年世界を生きるあなたさえも、欺く事に成功した事になる。
パウロは「いと高き神の僕」というより「キリスト・イエスの僕」であり(ローマ、ピリピ、テトスの1:1)、パウロが伝えたのは「救いの道」というよりエヴァンゲリオン、すなわち「勝利の良き知らせ」である。
「いと高き神」という言葉は、異邦人はどの神々にも使っているし、「救いの道」という言葉もどこの宗教も、あるいはどのビジネスでも身勝手に使っている言葉である。
パウロが伝えているのは、病や貧しさなどからの現世的な救いに留まらない、罪と死からの勝利の良き知らせであって、その救いは唯一、イエス・キリストの福音のみである。
もし我々の礼拝や聖書勉強会に、占いの霊に憑かれた女がひっきりなしに来て、御言葉を語るごとに何かを叫び続けるなら、例えその内容が正しい事であったとしても、御言葉やメッセージ内容よりもその女に注目と意識が集まって、困るだろう。
こうして占いの霊は、「イエスキリスト」と「福音」から目を引き離させ、注目を「占い女」や「いと高き神の僕パウロ」、「救いの道」へと導いてしまうのだ。
だから、占い女のような者が幾日もそんな事をするのは許してはならず、そのような霊を見抜いたなら、イエスキリストの名によって追い出すべきである。
霊による占いは確かに当たるものだが、それに従う者も占いを導く者も、その終りは滅びである。
その証拠に、そういった人達は、ほぼ100%、突然の良くない最後を遂げている。
それは暗闇の世界の力を利用し、その人が悪しきわざを積み上げているため、その積み上げが神の量りに達したなら、たちまち滅びなくてはならないからである。
この女占い師は、霊に束縛されていただけでなく、占って儲けたお金を吸い上げてられていた彼女の主人たちにも束縛されていた。
もしかしたら、パウロ達に付きまとっていたのは、彼女自身、この人達は自分の状態を良くしてくれるかもしれない、と希望をかけていたのかもしれない。
パウロ達が1000キロ以上も導きを求めてさ迷い、多くの落胆と忍耐を越えてピリピまで導かれたのは、彼女のように、束縛にあるマケドニア人の多くを救いたいという主の御心があったからであろう。
イエスから引き離して、占い女や、いと高き神の僕や、現世的な救いへの誘いへと導くような、そういう巧妙な惑わしを見破る識別力が、皆さんに豊かに与えられますように。
イエス様の名前によって祝福します!