メッセージ - 汚れた者と共にくびきを負ってしまったヨシャパテ(2歴代誌18:1-8)
汚れた者と共にくびきを負ってしまったヨシャパテ(2歴代誌18:1-8)
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- 礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 2歴代誌
- 執筆 :
- pastor 2018-1-17 7:09
汚れた者と共にくびきを負ってしまったヨシャパテ(2歴代誌18:1-8)
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2歴代誌18:1 ヨシャパテは大いなる富と誉とをもち、アハブと縁を結んだ。
アハブは、イスラエル史上、最悪の王とされている。
ヨシャパテはせっかく自国を霊的に清め、主から祝福を受けたのに、よりによってアハブと縁を結んでしまった。
これがきっかけで、ヨシャパテは諸々の災いの中に突入して行く事になる。
18:2 彼は数年の後、サマリヤに下って、アハブをおとずれた。アハブは彼と彼に従ってきた民のために羊と牛を多くほふり、ラモテ・ギレアデに一緒に攻め上ることを彼にすすめた。
アハブは豪勢なごちそうの接待でヨシャパテを迎え、一緒にラモテ・ギルアデ、すなわちシリアに、一緒に戦いを仕掛けよう、とすすめた。
実はその少し前、シリヤは圧倒的な大軍を率いてアハブの国に攻めて来た事が、二度あったにもかかわらず、二度とも、主の一方的な憐れみ故に勝利できた。
それなのにアハブは主に感謝せず、主に聞こうともせず、勝手にシリヤと契約を結び、みすみす王を逃してしまった経緯がある。(1列王記20章)
それ以来、シリヤはイスラエルに攻めてくる事はしなかったが、シリヤは、イスラエルに返還すると約束していた町々を返さないまま年月が過ぎた。
アハブはシリヤと「契約」を結んだのだから、本来、外交的に使者を遣わして申し出るのが筋であるはずだが、いきなり「奪い返す」という暴力手段に訴えようとしている。
それも、ヨシャパテ王が、友好的な関係を結ぼうとして来たタイミングで。
アハブはヨシャパテをごちそう攻めにして、彼を利用して戦争しようとしたのだ。
2歴代誌18:3 イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャパテに言った、「あなたはわたしと一緒にラモテ・ギレアデに攻めて行きますか」。ヨシャパテは答えた、「わたしはあなたと一つです、わたしの民はあなたの民と一つです。わたしはあなたと一緒に戦いに臨みましょう」。
ヨシャパテは「わたしはあなたと一つです、わたしの民はあなたの民と一つ」などと答えてしまった。
どれ程本気で言ったのかは分からないが、しかし発せられた言葉は、力を持ってしまう。
私達はこの口から出る言葉を、よく注意し管理するべきだ。良い言葉すなわち神の御言葉を信仰じて発するなら、良き主人が良い実を落として下さる。しかし悪い事を言ったら、空中の悪い主人が悪い実を振り落とさせてくる。
『人は自分の言葉の結ぶ実によって、満ち足り、そのくちびるの産物によって自ら飽きる。死と生とは舌に支配される、これを愛する者はその実を食べる。』(箴言18:20)
ヨシャパテはアハブと一緒になり、アハブの汚れた欲望を満たす道具となってしまい、欺瞞に満ちた争いごとに加担してしまった故、その報いを受ける事になって行く。
主は、悪い交わりとは関わりを持ってはならない、と戒められる。
『不信者と、つり合わないくびきを共にするな。義と不義となんの係わりがあるか。光とやみとなんの交わりがあるか。キリストとベリアルとなんの調和があるか。信仰と不信仰となんの関係があるか。神の宮と偶像となんの一致があるか。わたしたちは、生ける神の宮である。神がこう仰せになっている、/「わたしは彼らの間に住み、/かつ出入りをするであろう。そして、わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となるであろう」。
だから、「彼らの間から出て行き、/彼らと分離せよ、と主は言われる。そして、汚れたものに触れてはならない。触れなければ、わたしはあなたがたを受けいれよう。そしてわたしは、あなたがたの父となり、/あなたがたは、/わたしのむすこ、むすめとなるであろう。全能の主が、こう言われる」。』(2コリント6:14-18)
主は、私達の内に住まわれる故、私達の内に汚れたものがあるとするなら、聖であられる主は、共にいてくださらない。
だから、汚れた行いや汚れた交友関係からは出ていくべきであり、もし既に出ているのであれば、悪者同士が裏切りあったり騙しあったり、争いあったりする中へと入っていってはならないのだ。
私達は、イエス様くびきを共にすべきである。
イエス様は、わたしのくびきを負いなさい、と言っている。
マタイ11:28 すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。
11:29 わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。
11:30 わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである」。
では、キリスト者と言われている者の中で、汚れた事をする者についてはどうすればいいか。パウロは書いている。
1コリント5:9 わたしは前の手紙で、不品行な者たちと交際してはいけないと書いたが、
5:10 それは、この世の不品行な者、貪欲な者、略奪をする者、偶像礼拝をする者などと全然交際してはいけないと、言ったのではない。もしそうだとしたら、あなたがたはこの世から出て行かねばならないことになる。
5:11 しかし、わたしが実際に書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、不品行な者、貪欲な者、偶像礼拝をする者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪をする者があれば、そんな人と交際をしてはいけない、食事を共にしてもいけない、ということであった。
5:12 外の人たちをさばくのは、わたしのすることであろうか。あなたがたのさばくべき者は、内の人たちではないか。外の人たちは、神がさばくのである。
5:13 その悪人を、あなたがたの中から除いてしまいなさい。
パウロは言った。キリストにあってひと度救われた人の中で、なおも汚れた事を止めない、その汚れた事をしてしまう自分を悲しまないで、堂々として、兄弟姉妹を悲しませ、聖なる集いを汚すような者とは、交際してはならない、食事さえ、一緒にしてはならない、と。
確かに汚れた事をする者一人が、聖なる食卓を汚すものである。
「その悪人を、あなたがたの中から除いてしまいなさい。」(1コリント5:13)と書いてある。
2歴代誌18:4 ヨシャパテはまたイスラエルの王に言った、「まず主の言葉を求めなさい」。
アハブは自分が戦いを起こす事について、主に聞いていなかった。
しかしヨシャパテが南ユダ王国の良い王として数えられたのは、主に聞くたしなみがあったからだった。
2歴代誌18:5 そこでイスラエルの王は預言者四百人を集めて彼らに言った、「われわれはラモテ・ギレアデに、戦いに行くべきか、あるいは控えるべきか」。彼らは言った、「上って行きなさい。神はそれを王の手にわたされるでしょう」。
アハブには、400人ほどの預言者がいた。
エリヤは、バアルの預言者400人と、アシェラの預言者450人と戦ったが、アハブは、預言者をたくさん集めるのが好きなようである。
しかし、預言者は、頭数が多ければ良いというものではない事はエリヤの時に証明されたはずだ。
神の国の運営は、多数決の原理ではない。60%の預言者がイエスで、40%がノーなら、60%で行こう、というようなものでは決して無い。
主はただ、100%間違いの無い、真実な御言葉によって示されるものであるからだ。
パウロは言う。
『神のみまえと、生きている者と死んだ者とをさばくべきキリスト・イエスのみまえで、キリストの出現とその御国とを思い、おごそかに命じる。御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。人々が健全な教に耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれていく時が来るであろう。しかし、あなたは、何事にも慎み、苦難を忍び、伝道者のわざをなし、自分の務を全うしなさい。』(2テモテ4:1-4)
アハブはまさに、「健全な教に耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれて」いる状態だ。
これらの大勢の預言者達は、「神はそれを王の手にわたされるでしょう」と口をそろえて言っているが、この”神”は、エホバではない。どの神かも分からない。
ヨシャパテ王は、400人皆が皆こぞってアハブに都合の良い事を告げるのを見て、何か非常に胡散臭いものを感じたのだろう。
18:6 ヨシャパテは言った、「ほかにわれわれが問うべき主の預言者はここにいませんか」。
18:7 イスラエルの王はヨシャパテに言った、「ほかになおひとりいます。われわれはこの人によって主に問うことができますが、彼はわたしについて良い事を預言したことがなく、常に悪いことだけを預言するので、わたしは彼を憎みます。その者はイムラの子ミカヤです」。ヨシャパテは言った、「王よ、そうは言わないでください」。
18:8 そこでイスラエルの王はひとりの役人を呼んで、「イムラの子ミカヤを急いで連れてきなさい」と言った。
アハブは、主エホバの御心を伺うことのできる預言者が、いる、と答えた。
いたのに、その預言者はそこには呼ばず、彼以外の、しかも主エホバの御心を伺う事をしない400人を連れてきて、こぞってアハブに都合の良い事を言わせ続けていた。
アハブはその預言者を憎んでいるとヨシャパテに言ったが、その憎んでいる理由は、彼はアハブに良い事を預言せず、悪いことばかり預言するからだ、と言った。
自分が気に入る・気に入らないの基準で、主の言葉を伝える人を受け入れたり拒否したりする。
そのような人は、アハブの道、滅んでしまう人の道を歩んでいるのだ。
ヨシャパテは、アハブと縁を結んでしまった事がきっかけで、諸々の災いの中に突入して行く事になる。
私達はそのような汚れた
私達は汚れた者とは最初から付き合う事をせず、ましてやくびきを共にする事なく、ただイエス様と共にくびきを負って歩み、災い知らずの歩みを主と共にして行きたい。