メッセージ - 高慢と怒り - 主を恐れる事を忘れさせ、地獄のさばきの感覚を麻痺させる麻薬(2歴代誌26章)
高慢と怒り - 主を恐れる事を忘れさせ、地獄のさばきの感覚を麻痺させる麻薬(2歴代誌26章)
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- 執筆 :
- pastor 2018-2-13 6:58
高慢と怒り - 主を恐れる事を忘れさせ、地獄のさばきの感覚を麻痺させる麻薬(2歴代誌26章)
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26:1 そこでユダの民は皆ウジヤをとって王となし、その父アマジヤに代らせた。時に十六歳であった。
26:2 彼はエラテを建てて、これをふたたびユダのものにした。これはかの王がその先祖たちと共に眠った後であった。
26:3 ウジヤは王となった時十六歳で、エルサレムで五十二年の間世を治めた。その母はエルサレムの者で名をエコリヤといった。
26:4 ウジヤは父アマジヤがしたように、すべて主の良しと見られることを行った。
ウジヤ王の父アマツヤ以前の3代はマタイ1章の系図から除外されていたが、ウジヤ王から再び掲載されるようになる。
彼が主の目に適う事を行ったからである。しかし、そこには次の但し書きがある。
26:5 彼は神を恐れることを自分に教えたゼカリヤの世にある日の間、神を求めることに努めた。彼が主を求めた間、神は彼を栄えさせられた。
彼にはゼカリヤという霊的に指導する人がいて、その人が生きている間、神を求めることに努めた、と書いてある。
という事は、このゼカリヤという指導者がいなくなってしまったとたん、そうではなくなってしまったのだ。
それは全く、彼の祖父・ヨアシュと同じ道である。
しかし、心と信仰はどうあれ、神の命令を守り行っている限り、祝福はついて回る。
26:6 彼は出てペリシテびとと戦い、ガテの城壁、ヤブネの城壁およびアシドドの城壁をくずし、アシドドの地とペリシテびとのなかに町を建てた。
26:7 神は彼を助けてペリシテびとと、グルバアルに住むアラビヤびとおよびメウニびとを攻め撃たせられた。
26:8 アンモンびとはウジヤにみつぎを納めた。ウジヤは非常に強くなったので、その名はエジプトの入口までも広まった。
26:9 ウジヤはまたエルサレムの隅の門、谷の門および城壁の曲りかどにやぐらを建てて、これを堅固にした。
26:10 彼はまた荒野にやぐらを建て、また多くの水ためを掘った。彼は平野にも平地にもたくさんの家畜をもっていたからである。彼はまた農事を好んだので、山々および肥えた畑には農夫とぶどうをつくる者をもっていた。
彼の治世は、内政においても軍事においても祝福され、その名声は鳴り響いた。
心はどうあれ、御言葉の通りを守り行う人は、祝福される。これは現代のユダヤ人を見ていると、確かにその通りだと実感できる。
彼らはイエス様を信じる信仰は無いが、律法の行いがあるため、世界中どこにいても有力者となりお金持ちとなり支配者となっている。
ひきかえクリスチャンは、信仰はあっても行いが無いと、経済においても地位においても、彼らと比べるなら祝福されていない。行いが伴っていないからである。
26:15 彼はまたエルサレムで技術者の考案した機械を造って、これをやぐらおよび城壁のすみずみにすえ、これをもって矢および大石を射出した。こうして彼の名声は遠くまで広まった。彼が驚くほど神の助けを得て強くなったからである。
ここに書いてある通り、ウジヤ王が強くなったのは、神からの驚くほどの助けがあったからである。
私達もいつも主の助けによって強くされるという事を、あるいは主にあって強くされたという事を、忘れてはならない。
ウジヤ王は、祝福を受けた絶頂期に、忘れてしまった。
26:16 ところが彼は強くなるに及んで、その心に高ぶり、ついに自分を滅ぼすに至った。すなわち彼はその神、主にむかって罪を犯し、主の宮にはいって香の祭壇の上に香をたこうとした。
聖所で主に香を炊けるのは、アロンの子孫の祭司のみである事が律法に書いてある。(出エジプト記30:7-8)
だから王といえども聖所に入る事や香を炊くことは、律法違反であり、主に対する不敬の罪である。
26:17 その時、祭司アザリヤは主の祭司である勇士八十人を率いて、彼のあとに従ってはいり、
26:18 ウジヤ王を引き止めて言った、「ウジヤよ、主に香をたくことはあなたのなすべきことではなく、ただアロンの子孫で、香をたくために清められた祭司たちのすることです。すぐ聖所から出なさい。あなたは罪を犯しました。あなたは主なる神から栄えを得ることはできません」。
偉大な王として名声を鳴り響かせて久しい王に戒めるというのは難しい事かもしれない。しかし、祭司アザルヤは正しく戒めた。
この時点で、ウジヤ王は主に打たれてはいない。
この時、戒めを受け、自分のしたいと思っていた事を止めて出ていれば良かったのであるが、彼は戒めを、怒りとともに退けてしまう。
26:19 するとウジヤは怒りを発し、香炉を手にとって香をたこうとしたが、彼が祭司に向かって怒りを発している間に、らい病がその額に起った。時に彼は主の宮で祭司たちの前、香の祭壇のかたわらにいた。
26:20 祭司の長アザリヤおよびすべての祭司たちが彼を見ると、彼の額にらい病が生じていたので、急いで彼をそこから追い出した。彼自身もまた主に撃たれたことを知って、急いで出て行った。
ウジヤは、聖別されていない身で、怒りの心をもって、主に香を焚こうとした。
大祭司アロンの子、ナダブとアビフさえ、御前で異なった香を焚こうとしたなら御前から火が出て打たれたのだ。(レビ記10章)
それはどれ程大きな罪であっただろうか。
主の御前で、ふさわしくない者、ふさわしくない心で、祈りの香、賛美の香、奉仕という香を上らせるのは、忌み嫌われる事である。
モーセの姉ミリヤムさえも、妬みと怒りによってモーセを訴えた結果、主は彼女をらい病で打たれた。(民数記12章)
私達は、ウジヤのように、怒り狂ったような、ふさわしくない心で主に捧げていないだろうか。
それは恐ろしい事をその身に招く。
26:21 ウジヤ王は、死ぬ日までらい病人であった。彼はらい病人であったので、離れ殿に住んだ。主の宮から断たれたからである。その子ヨタムが王の家をつかさどり、国の民を治めた。
26:22 ウジヤのその他の始終の行為は、アモツの子預言者イザヤがこれを書きしるした。
26:23 ウジヤは先祖たちと共に眠ったので、人々は「彼はらい病人である」と言って、王たちの墓に連なる墓地に、その先祖たちと共に葬った。その子ヨタムが彼に代って王となった。
ウジヤは王権からも主の宮からも追い出されてしまい、王が葬られるべき所に葬ってもらえなかった。
私達も、高ぶること、怒る事、分を超えてしまうような事によって、彼のようになってはならない。
高慢は主を恐れる事を忘れさせ、怒りは地獄のさばきの感覚を麻痺させる麻薬である。
ヤコブ1:19 愛する兄弟たちよ。このことを知っておきなさい。人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。
1:20 人の怒りは、神の義を全うするものではないからである。
1:21 だから、すべての汚れや、はなはだしい悪を捨て去って、心に植えつけられている御言を、すなおに受け入れなさい。御言には、あなたがたのたましいを救う力がある。