メッセージ - 圧倒的な悪がはびこる時(2歴代誌32:9-19)
圧倒的な悪がはびこる時(2歴代誌32:9-19)
Youtube動画
メッセージ音声
____________
2歴代誌32:9 この後アッスリヤの王セナケリブはその全軍をもってラキシを囲んでいたが、その家来をエルサレムにつかわして、ユダの王ヒゼキヤおよびエルサレムにいるすべてのユダの人に告げさせて言った、
32:10 「アッスリヤの王セナケリブはこう言います、『あなたがたは何を頼んでエルサレムにこもっているのか。
32:11 ヒゼキヤは「われわれの神、主がアッスリヤの王の手から、われわれを救ってくださる」と言って、あなたがたをそそのかし、飢えと、かわきをもって、あなたがたを死なせようとしているのではないか。
このセナケリブの言葉、「主が救って下さる」という言葉を、”そそのかし”にしてしまう言葉こそ、悪魔サタンの”そそのかし”の本質である。
サタンは世の者達を用いて、語りかけてくる。神?そんなもの見えないだろう、聞こえないだろう、それより目で見ている現実を見よ、悪が圧倒的に力を持っているだろう、主により頼む、という事がいかにばからしいかを見よ、むしろ我々に降伏すれば、良い物で満たされる、などと。
サタンの誘惑の本質は、ありとあらゆる手段を使って、神を主とさせないようにする事、神に信頼させないようにする事である。
32:12 このヒゼキヤは主のもろもろの高き所と祭壇を取り除き、ユダとエルサレムに命じて、「あなたがたはただ一つの祭壇の前で礼拝し、その上に犠牲をささげなければならない」と言った者ではないか。
神は唯一の神、主である。
これを、人々は、頭が固い、寛容でない、と非難する。もっと国々が信じている他の神々も敬え、もっと寛容になれ、と。
しかし国々を定め、人々を創られたお方は、唯一の神、主である事には変わりはない。
32:13 あなたがたは、わたしおよびわたしの先祖たちが、他の国々のすべての民にしたことを知らないのか。それらの国々の民の神々は、少しでもその国を、わたしの手から救い出すことができたか。
32:14 わたしの先祖たちが滅ぼし尽したそれらの国民のもろもろの神のうち、だれか自分の民をわたしの手から救い出すことのできたものがあるか。それで、どうしてあなたがたの神が、あなたがたをわたしの手から救い出すことができよう。
確かにアッシリヤはその時代大きな暴力と残忍さによって力強くなり、国々を、神々を滅ぼして来た。
しかしそれは、王を立て、王を廃し、全地を支配しておられる主が、許可を与えて下さったからに過ぎない。
32:15 それゆえ、あなたがたはヒゼキヤに欺かれてはならない。そそのかされてはならない。また彼を信じてはならない。いずれの民、いずれの国の神もその民をわたしの手、または、わたしの先祖の手から救いだすことができなかったのだから、ましてあなたがたの神が、どうしてわたしの手からあなたがたを救いだすことができようか』」。
32:16 セナケリブの家来は、このほかにも多く主なる神、およびそのしもべヒゼキヤをそしった。
32:17 セナケリブはまた手紙を書き送って、イスラエルの神、主をあざけり、かつそしって言った、「諸国の民の神々が、その民をわたしの手から救い出さなかったように、ヒゼキヤの神も、その民をわたしの手から救い出さないであろう」と。
32:18 そして彼らは大声をあげ、ユダヤの言葉をもって、城壁の上にいるエルサレムの民に向かって叫び、これをおどし、かつおびやかした。彼らは町を取るためである。
32:19 このように彼らがエルサレムの神について語ること、人の手のわざである地上の民の神々について語るようであった。
敵は、わかりやすい言葉を用いて、暴力的な脅し文句を、汚らわしい言葉を投げかけてくる。
それは、信仰を守る人達の恐れを掻き立てるためであり、主に対し、また信仰の統率者への信頼を無くさせるためである。
神はなぜ、邪悪で汚れた敵がはびこる事を許されるのか。
それは、その事によって聖徒達の忍耐と、主への信仰の貫きを世に対し、人やサタンに対し、そして、神に対して示す機会とるからだ。
次のように書いてある。
黙示録13:5 この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。
13:6 そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。
13:7 そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。
13:8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。
13:9 耳のある者は、聞くがよい。
13:10 とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。
強大な悪がはびこり、神の民を苦しめる。
それは終わりの時代においても、いや、私達の日常生活において起こりうる事であるが、いかにしてそれを乗り切るか。
その秘訣が詩篇に記されている。
詩篇37:1 悪をなす者のゆえに、心を悩ますな。不義を行う者のゆえに、ねたみを起すな。
37:2 彼らはやがて草のように衰え、青菜のようにしおれるからである。
37:3 主に信頼して善を行え。そうすればあなたはこの国に住んで、安きを得る。
37:4 主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。
37:5 あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、
37:6 あなたの義を光のように明らかにし、あなたの正しいことを真昼のように明らかにされる。
悪がはびこるときにするべき事、それは、主に信頼して善を行う事、主を喜びとし、主に願い、その道を主にゆだねる事である。
そうするなら、主は心の願いをかなえられ、主が私達の義を光のように、また、私達の正しさを真昼のように明らかにされ、そしてそのような悪を行った者が草のように衰え、青菜のようにしおれるのを見させて下さる。
詩篇37:12 悪しき者は正しい者にむかって/はかりごとをめぐらし、これにむかって歯がみする。
37:13 しかし主は悪しき者を笑われる、彼の日の来るのを見られるからである。
・・・
37:32 悪しき者は正しい人をうかがい、これを殺そうとはかる。
37:33 主は正しい人を悪しき者の手にゆだねられない、またさばかれる時、これを罪に定められることはない。
37:34 主を待ち望め、その道を守れ。そうすれば、主はあなたを上げて、国を継がせられる。あなたは悪しき者の/断ち滅ぼされるのを見るであろう。
37:35 わたしは悪しき者が勝ち誇って、レバノンの香柏のようにそびえたつのを見た。
37:36 しかし、わたしが通り過ぎると、見よ、彼はいなかった。わたしは彼を尋ねたけれども見つからなかった。
悪しき者がいかに夏草のようにはびころうとも、主がその者共を滅ぼして下さる。
実際、ヒゼキヤとエルサレムの人々は、助け出される。
それは、彼らは詩篇37:3-6に記されているように行ったからだ。
終わりの時代、ヒゼキヤ達に対してアッシリヤが為したように、圧倒的な悪がはびこる時が来る。それは、主が許可されている事だからだ。
私達はこの時代、主に信頼して善を行い、日々、誠実を養う者であるべきだ。
主は必ず、それぞれのしわざに応じて報いて下さるお方だからだ。
黙示録22:10 またわたしに言った、「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいているからである。
22:11 不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」。
22:12 「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。
22:13 わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。
22:14 いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。
22:15 犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。