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メッセージ - 災いの中でも最高に神を高め、サタンの面目を失わせたヨブ(ヨブ記1:13-22)

災いの中でも最高に神を高め、サタンの面目を失わせたヨブ(ヨブ記1:13-22)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » ヨブ記
執筆 : 
pastor 2018-4-20 8:01

災いの中でも最高に神を高め、サタンの面目を失わせたヨブ(ヨブ記1:13-22)
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ヨブ記1:21 そして言った、/「わたしは裸で母の胎を出た。また裸でかしこに帰ろう。主が与え、主が取られたのだ。主のみ名はほむべきかな」。

ヨブ記と言えばこの言葉、と言える程に有名な言葉だが、この言葉がどのような状況で発せられたか。
それは、ヨブが今まで与えられていたものが全て、一度に、なし崩し的にその手から奪われていった時にである。

1:13 ある日ヨブのむすこ、娘たちが第一の兄の家で食事をし、酒を飲んでいたとき、
1:14 使者がヨブのもとに来て言った、「牛が耕し、ろばがそのかたわらで草を食っていると、
1:15 シバびとが襲ってきて、これを奪い、つるぎをもってしもべたちを打ち殺しました。わたしはただひとりのがれて、あなたに告げるために来ました」。

まず奪われたのは、牛やろば、また、その耕していた畑である。
シバ人が来て、彼らはヨブのしもべ達を剣で打ち、奪っていった。

1:16 彼がなお語っているうちに、またひとりが来て言った、「神の火が天から下って、羊およびしもべたちを焼き滅ぼしました。わたしはただひとりのがれて、あなたに告げるために来ました」。

神の火が天から降ってきた、と日本語聖書で書いてあるが、ここの神はヘブライ語ではエローヒムが使われている。
エローヒムは天使の事を指す事もあるし、サタンのような堕天使を現す事もある。
ちなみに6節の「神の子ら」はベニ・ハ・エローヒムで、その会合に、サタンも集ってきたのだ。
だからこの火は、サタン由来の火である。サタンの勢力も、天から火を降してしるしを行い、人々を惑わす事をするのだ。(黙示録13:13)

1:17 彼がなお語っているうちに、またひとりが来て言った、「カルデヤびとが三組に分れて来て、らくだを襲ってこれを奪い、つるぎをもってしもべたちを打ち殺しました。わたしはただひとりのがれて、あなたに告げるために来ました」。

15節ではシバ人すなわち南から来た略奪隊だが、ここではカルデヤ人すなわちメソポタミア地方からの略奪隊が、らくだを奪って行き、しもべ達を剣で殺していった。
こうして、ヨブからはあらゆる持ち物を一度に失ってしまったが、何よりも心痛いのは、息子娘達を一度に失ってしまった事だろう。

1:18 彼がなお語っているうちに、またひとりが来て言った、「あなたのむすこ、娘たちが第一の兄の家で食事をし、酒を飲んでいると、
1:19 荒野の方から大風が吹いてきて、家の四すみを撃ったので、あの若い人たちの上につぶれ落ちて、皆死にました。わたしはただひとりのがれて、あなたに告げるために来ました」。

ヨブの子供達が、主に対して何か悪いことをしたのか、あるいは、主に対して何か良いことをしたのか、いずれも、特記されていない。
ただ、この永遠の書物に、彼らの人生について特記されている事は、彼らは一年に何度か祝宴を開いて、食事をし、酒を飲んだ、という事。
そして父親は、そんな彼らを心配して、いけにえを捧げた事だった。

「食事をし、酒を飲んだ。」それが、彼らの人生の特記事項。。。
じつは、多くの人の人生の特記事項は、それと同じである。
神を求めず、神に礼拝も捧げず、食べて、世迷いごとに酔って、それを繰り返して、ある日サタンの攻撃に遭って、人生を終えてしまう。。。

ヨブに関しては、彼ら一人一人のために全焼のいけにえを捧げた事が、書いてはある。
しかし、子供達については、彼ら自身が自ら主を敬い、礼拝を捧げた、という事は、記されていない。

ヨブとしては、彼らが「心の中で神を呪ったかもしれない」という心配はいつもあった。
ヨブがそうしたのは、彼らは、神を怒らせる要素が、十分にあった、という事が想像できる。
そして結果的には、この息子・娘達は、サタンが彼らに訪れた際、彼らを守る神のスーク(囲い)は、残念ながら一人残らず、無かった。

人は思う。どうして、彼らは死ななくてはならなかったのか、と。
ヨブ記には、人間の「どうして」が満ちており、その議論で満ちている。

しかし神は、一切それには答えておらず、ただ神の力強い主権が際立ってしるされている。
そしてヨブは、以前に勝る息子・娘達を得て、財産も、以前の2倍も祝福され、そして何より、ヨブは以前はおぼろげにしか神を知らなかったのだが、この事があって後には、彼は神を見、ますますはっきりと神を知るようになったという結論が書かれてある。
それが、神の答えである。

私達は「なぜ」を連発して議論に留まる者ではなく、神は良きお方であり、最善以外の事はしないお方であり、いかに理解できないような災いを被ろうとも、後には幸いへと祝福へと導いて下さるお方である、と信じて進む事こそ、私達の分なのだ。

これらの災いは、サタンがヨブを妬んだ故、神に許可をもらうと、待ってましたとばかりにヨブに徹底的に災いをもたらした。
元々神は、ヨブを誇りに思い、彼が苦しむ事は御心に無かったが、サタンのほうはヨブが災いに遭って神を呪って欲しいと願いに願っていた。
しかし、そのサタンの申し出さえも用いて、神は栄光を受け取られ、そしてヨブにも後にはさらに優れた息子・娘達を得させ、さらに優れた祝福を得させる事に用いられた。
サタンの、人を嫌がらせる手法はまことにあざやかで、時には芸術的なほどに、人が最も神経に障る所を突く事が見事であるが、しかし、この時のヨブの反応は、サタンの面目を大いに失わせ、神様はますますヨブによって栄光を受け取られるものだった。

1:20 このときヨブは起き上がり、上着を裂き、頭をそり、地に伏して拝し、
1:21 そして言った、/「わたしは裸で母の胎を出た。また裸でかしこに帰ろう。主が与え、主が取られたのだ。主のみ名はほむべきかな」。
1:22 すべてこの事においてヨブは罪を犯さず、また神に向かって愚かなことを言わなかった。

ここでヨブが言っている「主のみ名はほむべきかな(イェヒー・シェム・ヤーウェ・メヴォラク)」には、強調されたバラク(誉め称える、祝福する)が込められている。
つまり、これは無気力な口先の賛美ことばではなく、褒・む・べ・き・か・な!と、絶叫的に強調して主の名を褒め称えているのだ。
こんな目に遭っておりながら叫ぶヨブの賛美に、主はどんなに栄光を受け取られ、鼻高々だっただろう。
そして、ヨブが神を呪う事を期待していたサタンは、どんなに面目を失っただろう。

なお、「わたしは裸で母の胎を出た。また裸でかしこに帰ろう。」の「母」は、ヘブライ語でエィーム、出発点の意味も含まれている。
つまり彼は、神は自分を祝福の出発点に立たせて下さったように、自分を再び出発点へと返して下さる、という意味が込められている。
ニコデモ(ヨハネ3章)が勘違いしたような、ヨブが再び母の胎に帰る、という事ではないのだ。

ヨブはこの後、人との議論の中で、主につぶやくような事も言うようになってしまう。
人は、弱いのであるが、しかし主は人の弱さを知っておられ、それをつつみ、さらに強くし、さらに幸いを返し、さらなる栄光を与えて下さるお方だ。

私達もヨブのように、何が起ころうとも、くちびるで罪を犯す事なく、いかなる事があっても主を誉め称え、そうして主が私達を通して鼻高々になっていただき、そしてサタンの面目をいつでも大いに失わせる者でありたい。

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