メッセージ - 罪を悔い改めの涙で寝床を漂わせたダビデ(詩篇6篇)

罪を悔い改めの涙で寝床を漂わせたダビデ(詩篇6篇)

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pastor 2018-8-24 8:20

罪を悔い改めの涙で寝床を漂わせたダビデ(詩篇6篇)
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ダビデが、ウリヤの妻・バテシェバと性的な罪を犯し、夫であり忠実なしもべであるウリヤを謀殺した後、預言者ナタンからその罪が指摘された時に祈った祈りが、詩篇51篇だった。
詩篇51篇は、彼の罪を悔い、悲しみ、罪に対してどうしようもない自分に恵みを施し、造り変えてくださるよう祈った祈りであるが、この詩篇6篇は、その続編とも言える。
彼はあのただ一度の祈りによって救いの喜びが返って来たのではなく、相変わらず、夜ごと、良心を責めさいなまされたのだ。

聖歌隊の指揮者によってシェミニテにあわせ琴をもってうたわせたダビデの歌
6:1 主よ、あなたの怒りをもって、わたしを責めず、あなたの激しい怒りをもって、わたしを懲らしめないでください。
6:2 主よ、わたしをあわれんでください。わたしは弱り衰えています。主よ、わたしをいやしてください。わたしの骨は悩み苦しんでいます。
6:3 わたしの魂もまたいたく悩み苦しんでいます。主よ、あなたはいつまでお怒りになるのですか。

ダビデは正しい良心を持っていた。それで、自分が犯した罪の重さ、大きさをずっと感じ続けていた。
ダビデは、人に対してのみならず、主に対して罪を犯したのだ。
預言者ナタンが来た時、彼は「主の言葉を軽んじ、主の目の前に悪事を行った」事を責めた。
2サムエル記12:9 どうしてあなたは主の言葉を軽んじ、その目の前に悪事をおこなったのですか。あなたはつるぎをもってヘテびとウリヤを殺し、その妻をとって自分の妻とした。

そしてダビデ自身も告白している。
詩篇51:3 わたしは自分のとがを知っています。わたしの罪はいつもわたしの前にあります。
 51:4 わたしはあなたにむかい、ただあなたに罪を犯し、あなたの前に悪い事を行いました。それゆえ、あなたが宣告をお与えになるときは正しく、あなたが人をさばかれるときは誤りがありません。

まず、正しい良心が無ければならない。良心が無いなら、罪に対する悔いて悲しむ心は芽生えないからだ。
そして、一体誰に対して、どんな罪を犯したのかを告白しなくてはならない。
聖書には「ごめんなさい」という対象不明・宛先不明の謝罪は登場しない。聖書的謝罪とは、罪を犯して損害を与えた相手と、どんな罪を自分が犯したのか、明確にしているものなのだ。

51:5 見よ、わたしは不義のなかに生れました。わたしの母は罪のうちにわたしをみごもりました。
51:6 見よ、あなたは真実を心のうちに求められます。それゆえ、わたしの隠れた心に知恵を教えてください。

私達も知っている。自分は、母の胎にいた時から既に罪を持っていたことを。
そしてその罪が、私達の内であばれてどうしようもない時、私達は自分の力では何も為す術が無い。
それでダビデは、ただ、主から与えられる一方的な恵みを求めている。
すなわち、ヒソプをもって清められる事、洗われる事、御顔を自分の罪から隠し、不義をぬぐい去って下さる事。自分にきよい心をつくり、新しい正しい霊を与えて下さる事。御前から捨てず、聖なる霊を取り去らない事、救いの霊を返し、自由の霊をもって、支えて下さる事。(詩篇51:7-13)
罪にどうしようもない自分のために、これらを与えて下さいと、ダビデは祈り、そして心責められる所一切なく再び御前で感謝が捧げられるようにして下さい、と祈った。(同14−19節)

6:4 主よ、かえりみて、わたしの命をお救いください。あなたのいつくしみにより、わたしをお助けください。
6:5 死においては、あなたを覚えるものはなく、陰府においては、だれがあなたを/ほめたたえることができましょうか。

彼は死を意識するほど、重い罪責感に押し潰されそうになっていた。
悔い改めるべきリミットがある。それを超えても悔い改めず、リミットを超えてしまうなら、もはや何も通じない死の時に入ってしまう。
ダビデはそこに、底知れぬ恐ろしさを覚えたのかもしれない。
ダビデは、滝のように涙を流して祈る。

6:6 わたしは嘆きによって疲れ、夜ごとに涙をもって、わたしのふしどをただよわせ、わたしのしとねをぬらした。
6:7 わたしの目は憂いによって衰え、もろもろのあだのゆえに弱くなった。

ダビデは、彼の流した涙によって寝床がただようほどだった、と言っている。
いったい幾晩、その涙の夜々を過ごして来たのだろう。それは分からない。
私達も主から「祈りが聞かれた」という確信と平安が与えられるまで、祈るべきである。その時は、いずれ、必ず来るのだから。

6:8 すべて悪を行う者よ、わたしを離れ去れ。主はわたしの泣く声を聞かれた。
6:9 主はわたしの願いを聞かれた。主はわたしの祈をうけられる。
6:10 わたしの敵は恥じて、いたく悩み苦しみ、彼らは退いて、たちどころに恥をうけるであろう。

ダビデは、祈りが聞かれた、という確信を得た。
それで彼は、悪を行う者達に離れていけ、と言う。
彼が自分の罪にしおれていた時、彼をよってたかってののしり、悪を行う者達もいたのだ。
罪責感に悩まされている間は、サタンの「罪定め攻撃」に対し、何の為す術も無い。
しかし悔い改めの祈りをし、主に聞き届けられた、という平安が与えられたなら、再び敵に立つ事ができるようになる。

主は詩篇を通して、私達に示している。
ダビデの罪を犯した様、悔いた様、そこから立ち直った様を。
これを通して、私達にも悔い改めによって立ち直る事ができる事を、教えている。

あんな事してしまって取り返しがつかない、という牧師や聖徒がいるとしても、その人が悔いて改めた様がはっきりしているなら、彼らを抱きしめ、交わりへと戻してやるべきである。
もちろんそれは、仲がいいからといって罪を見なかった事にするのではない。
聖書と照らし、悔い改める方法へと導き、その人がその方法に歩めるように、それを教える必要がある。
さばきは、神のみの権限であって、私達がする事ではない。
私達には、互いに勧め合い、教え合い、励まし合い、養い合い、助け合う事こそ、命じられているのだ。

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