メッセージ - ネヘミヤの働きから見る聖霊の働き(ネヘミヤ記1-6章)
ネヘミヤの働きから見る聖霊の働き(ネヘミヤ記1-6章)
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週報/メッセージ(説教)概要
前回、ネヘミヤ記とナホム書から、聖霊のご性質、すなわち人を慰め、建て直す一面を学んだ。ネヘミヤの名はナハム+ヤ(慰め+主)、名前そのものがまさに「慰め主」であり、彼がした事を学ぶ事は、すなわち聖霊のわざを学ぶ事と同じである。今回もネヘミヤ記から、聖霊の慰め主としての性質を細かく学びたい。
1,うめきと執り成し ネヘミヤ記1章は、エルサレムの城壁が破壊されてしまった状況を聞いたネヘミヤがうめき、執り成し祈った様が記されているが、このうめきと執り成しこそ、聖霊様のご性質である。
『御霊もまた同じように、弱いわたしを助けて下さる。なぜなら、私達はどう祈ったらよいかわからないが、御霊みずから、言葉に表せない切なるうめきをもって、私達のためにとりなして下さるからである。』(ロマ8:26)
2,王から権威を得て派遣された ネヘミヤは、主に祈りつつ王に願い求めた所、王は彼を派遣する事を快諾し、援助してくれた(2:1-8)。同じように聖霊も、天の王であられる父なる神様から遣わされた。それはイエス様が、十字架の死と復活によって栄光をお受けになり、御父に願った故である。(ヨハネ14:16)
3,修復すべきものを隅々まで探る ネヘミヤは到着すると、早速破壊されている所をくまなく調べ、探りまわった(2:9-16)。同様に聖霊も私達の内側をくまなく探り、掃き清めながら、失われている価値を探す。そしてその人が悔い改め、価値あるものを見出したなら、御使いと共に大いに喜ばれる。(ルカ15:8-10)
4,回復の励ましをされる ネヘミヤは、エルサレムが長らく瓦礫のような状況の中で生活し、もはや復旧する気持ちが萎え果ててしまっている彼らに言う。『あなたがたの見るとおり、われわれは難局にある。エルサレムは荒廃し、その門は火に焼かれた。さあ、われわれは再び世のはずかしめをうけることのないように、エルサレムの城壁を築こう』(2:17) 聖霊は、罪に汚れた心を、きよい状態へと回復させ(詩篇51:10)、無秩序状態から秩序を回復させる思いを吹き込んで下さる。そして働こうとする人を、励まして下さる。
5,志と力を与え、事を行わせて下さる ネヘミヤ記3章は、ネヘミヤによって心突き動かされた人達が、エルサレム城壁の40工区を、約41のチームで分担し、工事を開始した様が記されている。このように神は一人一人に志を立てさせ(ピリピ2:13)、知恵と英知と知識とあらゆる仕事において、神の霊で満たして下さる(出エジプト記31:2-3)。何をして良いのか分からない時、志を立てさせて下さるよう求めるべきである。
6,敵の脅しに心萎えてしまった人達への適切な対処 4章では、再建が進んで行くのを敵が歯ぎしりして脅しかけて来る様があり、また働き人達も、城壁が崩れている現状を見て心萎えてしまった様がある。
ネヘミヤは彼らのために、敵を一手に引き受けて代理戦争はしない。その代わり、各々に武器を持たせる。
「あなたがたは彼らを恐れてはならない。大いなる恐るべき主を覚え、あなたがたの兄弟、むすこ、娘、妻および家のために戦いなさい。」(4:14) 聖霊も同様である。聖霊は私達に代わって代理戦争するのではなく、私達に御霊の武具を持たせ、そしてすすめる。主の大能の力を得て、全ての聖徒のために忍耐の限りを尽くして、戦いをしなさい、と。(エペソ6:10-18) 敵はそれで、あっさりと引くものなのだ(ネヘミヤ4:15)。
6,悔い改めへの導き 5章では、エルサレムの中で異邦人のごとき搾取がはびこり、兄弟が兄弟を奴隷状態にしていた事が発覚する。その時、飢饉(3節)が起きた理由は、搾取された兄弟姉妹達の叫びが天に届いたからだ(ヤコブ5:4)。ネヘミヤはそのような事をしていた者達を叱責し、全ての借金を免除してやった。
聖霊もまた同じ事をして下さる。聖霊が来ると、罪について、義について、さばきについてその誤ちを認めさせ(ヨハネ16:8)、不正な事をする性質・祝福を阻む邪悪な性質を指摘し、改めさせ、回復させて下さる。
7,敵のはかりごとを見破る 6章に入り、完成が間近になると、敵のそそのかしが一層頻繁になって来る。
この再建の働きは、王に対する反逆だ、と言いふらされている、だから来て相談しよう、と持ちかけて来たり、また預言者を買収し、律法に違反させようとそそのかして来たりするのを、ネヘミヤは見破り、それを逆に主に訴えた(6:1-9,10-14)。私達も預言の霊が与えられる時、人の隠し持っている罪が示され、心の秘密があらわにされ、示された相手は、神が確かにおられると言って礼拝するようになる。(1コリント14:24-25)
こうして城壁は五十二日を経て完成した。敵がこれを聞いた時、恐れ、大いに面目を失った。彼らはこの工事が、神の助けによって成就したことを悟ったからである(6:15-16)。ネヘミヤが来て以来、驚く程のスピードで工事が完成したように、私達も聖霊の働きに委ねる時、驚くような建て直しが行われる。
その時、敵の面目は失われ、私達には、城壁がそこに存在する事による心の平安が与えられるのだ。