メッセージ - 二人きりの隠れ家から(使徒21:27-40)
礼拝説教メッセージ音声:二人きりの隠れ家から(使徒21:27-40):右クリックで保存
韓国語通訳有
いよいよパウロはユダヤ人によって捕らえられた。
その時の騒乱状態はとてもひどく、「エルサレム中が騒乱状態に陥っている」との報告によってローマ兵が駆けつけてみると、パウロは殺意の群集にもみくちゃにされており、パウロがまさに殺されようとしていた時、ローマ兵が彼をかろうじて捕縛し、殺意の群集から守られた。
千人隊長は、パウロが何者で何をしたのかと尋ねても、各々違ったことを叫びたて、騒々しすぎて正確な事がわからず、パウロを連行する時は彼を担ぎ上げなくてはならないほど、群集は興奮していた。
そこまでの狂気の騒乱に遭ったなら、普通は声も震えて何も言えず、ローマ兵の陰で縮こまって群衆の前に二度と出たくなくなる所だが、パウロは落ち着いた声で千人隊長に「お願いです、あの民に話すことを許して下さい」と頼み、再び群集の前に出て、弁明する事を願い出た。
ステファノの時もそうであったように、主に満たされている者には、世のものならぬ平和がその人を支配し、その人の心も体も守られるのである。
「あなたがたの心が〔もうこれ以上〕かき乱されないように。神を信じ、また私を信じなさい。
私の父の家には住処(すみか)が多い。仮りにそうでなかったとすれば、あなたがたのために場所を準備しに行こうとしているなどとあなたがたに言ったりしただろうか。
そして、行ってあなたがたのために場所を準備したら、またやって来る。そして、あなたがたをこの私のもとに引き取ることになる。私のいるところにあなたがたもいるようになるために。」(ヨハネ14:1-3)
私達イエスを信じる者には、主が用意してくださった住処が確かに備えられているが、それは何も、死んだ後の天国の事ではない。
地上に生きる時でも、その隠れ部屋は確かに存在する。
いかに殺意の群集が押し迫り、死の危機の只中に入るとも、私と主・二人だけが知っている隠れ家の中で霊も体も匿われており、そしてそこから御言葉を伝える力と知恵が新たに湧き出て来るのである。
「王は私を奥の間に連れて行かれました。私たちはあなたによって楽しみ喜び、あなたの愛をぶどう酒にまさってほめたたえ、真心からあなたを愛しています。」(雅歌1:4)
愛する主が用意して下さった二人きりの隠れ家で匿われ、平安と尊厳の内に歩む皆さんでありますように。
主イエス・キリストの名前によって祝福します!