メッセージ - アンテオケ教会が栄えて行った秘訣(使徒11:19-30)
アンテオケ教会が栄えて行った秘訣(使徒11:19-30)
Youtube動画
メッセージ音声
_________________
11:19 さて、ステパノのことで起った迫害のために散らされた人々は、ピニケ、クプロ、アンテオケまでも進んで行ったが、ユダヤ人以外の者には、だれにも御言を語っていなかった。
それまでの経緯において、主の御胸は、異邦人にも福音を伝える事だと示されたのだが、相変わらずユダヤ人以外に御言葉を語っていなかった。
しかし、異邦人にも語った人達もいた。
11:20 ところが、その中に数人のクプロ人とクレネ人がいて、アンテオケに行ってからギリシヤ人にも呼びかけ、主イエスを宣べ伝えていた。
11:21 そして、主のみ手が彼らと共にあったため、信じて主に帰依するものの数が多かった。
ギリシヤ人に、すなわち、異邦人にも福音を伝え始めた時、主の御手が彼らと共にあった、とある。
主の御胸の通りに行って行き、立てられた教会が、アンテオケ教会である。
そこには、今までの考えに囚われず、主の御胸を為していこうという人々が集まって、活気があった。。
11:22 このうわさがエルサレムにある教会に伝わってきたので、教会はバルナバをアンテオケにつかわした。
11:23 彼は、そこに着いて、神のめぐみを見てよろこび、主に対する信仰を揺るがない心で持ちつづけるようにと、みんなの者を励ました。
11:24 彼は聖霊と信仰とに満ちた立派な人であったからである。こうして主に加わる人々が、大ぜいになった。
このアンテオケ教会について、13章には次のように書いてある。
13:1 さて、アンテオケにある教会には、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、領主ヘロデの乳兄弟マナエン、およびサウロなどの預言者や教師がいた。
13:2 一同が主に礼拝をささげ、断食をしていると、聖霊が「さあ、バルナバとサウロとを、わたしのために聖別して、彼らに授けておいた仕事に当らせなさい」と告げた。
13:3 そこで一同は、断食と祈とをして、手をふたりの上においた後、出発させた。
色々な国語、民族、色々な肌の色の人が、そこにいて、そして彼らは共に礼拝を捧げ、断食と祈りに専念していた。
そのような彼らは、これからますます発展して行く。
使徒行伝の前半は、ユダヤ人12弟子が主体であったが、後半はパウロを中心とする異邦人宣教者に主役の座をゆずり、エルサレムのユダヤ人教会はどんどん廃れていく。事実、エルサレム教会はAD70年に崩壊してしまい、エクレシア達の活躍のステージはヨーロッパへ移行して行く。
11:25 そこでバルナバはサウロを捜しにタルソへ出かけて行き、
11:26 彼を見つけたうえ、アンテオケに連れて帰った。ふたりは、まる一年、ともどもに教会で集まりをし、大ぜいの人々を教えた。このアンテオケで初めて、弟子たちがクリスチャンと呼ばれるようになった。
クリスチャンという言葉、元々は「キリストきちがい」と、揶揄するような言葉で呼ばれていたが、しかし彼らはキリストきちがいであると呼ばれる事をむしろ喜び、自称クリスチャンと呼ぶようになって行った。
アンテオケの教会が、最初にクリスチャンと呼ばれる栄誉に預かったのは、彼らが今までの既定の考えに固執せず、主が「これが道だ」と言われる道に速やかに入る人々で満ちていたからであり、そして彼らは、礼拝と祈りに専念し、また、ユダヤ人とギリシヤ人の違いを超え、また、言語や肌の色が違いを超えて、共々、キリストにある交わりに専念していたからだ。
そのような交わりを、主は大いに祝福される。
11:27 そのころ、預言者たちがエルサレムからアンテオケにくだってきた。
11:28 その中のひとりであるアガボという者が立って、世界中に大ききんが起るだろうと、御霊によって預言したところ、果してそれがクラウデオ帝の時に起った。
11:29 そこで弟子たちは、それぞれの力に応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに援助を送ることに決めた。
11:30 そして、それをバルナバとサウロとの手に託して、長老たちに送りとどけた。
アンテオケの教会は、世界中にききんが襲った時代でも、エルサレムの教会を物資援助する程に、物質面でも富んでいた。
しかしエルサレム教会は、既定の考えに囚われ、自分達の交わりから出ることをせずにいたため、どんどん廃れてしまった。
私達もアンテオケ教会のように、自分の既定の考えにとらわれず、主の御胸に忠実に歩み、国や言語、文化の違いを超えてキリストにあって一致し、大胆に福音を語る者達でありたい。