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メッセージ - 恥のどん底の最中でも、御使いの陣をもって守って下さる主(詩篇34篇)

恥のどん底の最中でも、御使いの陣をもって守って下さる主(詩篇34篇)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 詩篇
執筆 : 
pastor 2018-12-13 8:16

恥のどん底の最中でも、御使いの陣をもって守って下さる主(詩篇34篇)
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詩篇34篇 ダビデがアビメレクの前で狂ったさまをよそおい、追われて出ていったときの歌
詩篇34:1 わたしは常に主をほめまつる。そのさんびはわたしの口に絶えない。

この詩篇は、ダビデが人生で最も危機的な状況を通った末、とても恥ずかしい思いをした場面の時に詠んだ詩篇である。
この表題だけを見るなら、きっとさぞや嘆き悲しみの内容が書いてあると思いきや、とても積極的な賛美で始まっている。

彼がアビメレクの前で狂ったさまを装うに至るまでの経緯で、彼はサウル王から命を狙われ、家(妻ミカル)にも、預言者サムエルの所にも、最親友ヨナタンの所にも、祭司アヒメレクの所にも、居場所が無くなってしまった。
人は、あまりに理不尽で過酷な状況が続くと、どんな信仰の強い人でも、つい、世的・肉的な手段に頼って、もっと悪い状況に陥ってしまう事もある。
ダビデが祭司アヒメレクの仕える主の幕屋に行ったのは、主に頼るためであったろうが、彼は、ゴリヤテの剣を受け取った時、「それに勝るものはありません」と言った。
それまでの彼は、ただ、信仰だけが武器だった。当時彼は、剣や槍で立ち向かわず、ゴリヤテの剣よりも強い「御言葉の剣」で勝負し、勝利したというのに。
彼は理不尽な状況続きで、主への信頼は弱っていた。彼の状況は、同情して余りあるが、主により頼むべき人が、聖なるお方に頼らず、汚れた者の力の象徴(剣)に頼りを置いてしまう時、正常な判断を失い、狂った算段をしてしまう。

1サムエル記21:10 ダビデはその日、すぐにサウルからのがれ、ガテの王アキシュのところへ行った。

彼はサウルから隠れるために、あるいは、もしやサウルに敵対する者からの保護を得られるかもしれないと、敵国ペリシテに行ったのだろうが、自分が討ち取ったゴリヤテの剣を持って、ゴリヤテの故郷・ガテに行くのは、狂気の沙汰である事さえ理解できない程、彼の思いの中は、恐れ・不安・心配で、眩まされていた。
ダビデはペリシテ人の地で「捕らえられ」てしまい(詩篇56編表題)、王アキシュの前に引き出された。

1サムエル記21:11 するとアキシュの家来たちがアキシュに言った。「この人は、あの国の王ダビデではありませんか。みなが踊りながら、『サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。』と言って歌っていたのは、この人のことではありませんか。

彼らはダビデを「王」と呼び、また彼がゴリヤテを倒した時に女達が歌った歌も知っており、そして彼は、ゴリヤテの剣を身に帯びていた。ダビデが恐れるに十分だった。この絶望的状況の時、彼は心を主に向けた。

1サムエル記21:13 それでダビデは彼らの前で気違いを装い、捕えられて狂ったふりをし、門のとびらに傷をつけたり、ひげによだれを流したりした。

当時、男性のひげは権威の象徴であり、そこに対する侮辱は耐え難いものだった。ダビデのこの行動は功を奏し、王アキシュは、ダビデが「万を打った者」「イスラエルの王」の様子ではないのを見、彼を放した。
あの栄光のダビデが、屈辱的な、本当に気が違ってしまったかのような方法でかろうじて救われた。

私達も、恐れと心配のあまり、世の方法に頼ろうとするなら、恥と、気違い沙汰と、屈辱の底を通らなくてはならない。
しかしダビデは、彼の誤った判断によって生み出された命の危機から、主の憐れみで救い出された事で、本当に大切な真理を得た。

ダビデは、アキシュに捕らえられた時の心境を、詩篇56編で詠んでおり、彼はその中で、3度も「みことば」をほめたたえた。(4,10) 
彼は、この一連の事によって、信仰が回復し、悟ったのだ。ゴリヤテの剣よりも、御言葉の剣のほうが遥かに頼りになる事を。

私達も、恐れや不安によって命の危機に陥り、狂気の沙汰と恥のどん底をくぐる事はある。
それでも主に立ち返るなら、主は救って下さり、以前に増してさらに主に用いられるに相応しい器へと造り変えられるのだ。
主は、その愛する人を、敢えてそのように導き、ただ主とだけ向き合い、主をのみ頼るようにされる。

アドラムのほら穴に逃げ込み、独りになったダビデは、人の間から頼りどころを探す事を100%止め、ただ100%、主こそ助けであると求めるに至る。
彼はその時の祈りを、詩篇142篇に綴っており、彼は洞穴の中で声を出して主に呼ばわって願い求め、彼の嘆きを全て主に注ぎ出し、悩みを露わにした。(詩篇142:1-2) 

「わたしは右の方に目を注いで見回したが、わたしに心をとめる者はひとりもありません。わたしには避け所がなく、わたしをかえりみる人はありません。主よ、わたしはあなたに呼ばわります。わたしは言います、「あなたはわが避け所、生ける者の地でわたしの受くべき分です。」(詩篇142:4-5)

イスラエルを導く王となるダビデの「右」には、誰も人がのし上がってはならない。ただ万軍の主以外には。
人の間から頼りをことごとく失ってしまった彼は、ついに、主だけが避け所だと悟った。

「わたしを獄から出し、御名に感謝させて下さい。あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、正しい人々はわたしの周りに集まるでしょう。」(詩篇142:7) 

ダビデがこの告白をした時、今度は、人々がダビデの所に集まって来る。
『しえたげられている人々(マツォク)、負債のある人々(ナシャー)、心に不満のある人々(マラ・ネフェシュ原意:苦い魂を持つ人)も皆、彼のもとに集まってきて、彼はその長となった。』(1サムエル記22:2)
それまでダビデは、頼りとなる人を追いかけていたが、誰もいなくなり、ただ一人、主と向き合い、主のみを頼りとした時点が転換となって、今度は逆に、人々がダビデの傘下に入ろうと、彼を追いかけて来たのだ。

ダビデは今まで自分を救う事で手一杯だったのに、彼の所に虐げられている人、破産者、苦い魂を持った、一癖も二癖もありそうな人達が、四百人も来て、彼らの面倒を見なくてはならなくなった。
自分が誰かから助けられたいのに、なぜか、自分の所に助けを求めて人が集まって来るのか。実は、これが主の助けの方法なのだ。
人は、守るべき人、養うべき人を持つと、強く健全になる。そして、一癖も二癖もあるような人々を養い、彼らを正しく統率して行く経験は、一国の王となって行く上で、とても重要な訓練となって行く。
ダビデはそれまで、自分のいのちを救うために、真実ではない行動をして来たが、400人の長となった今、彼らの面前で、偽りの、恥ずかしい行動は、する訳には行かなくなり、真理に立つようになって行った。
だからダビデは、大胆に主を賛美したのだ。

詩篇34:2 わが魂は主によって誇る。苦しむ者はこれを聞いて喜ぶであろう。
34:3 わたしと共に主をあがめよ、われらは共にみ名をほめたたえよう。
34:4 わたしが主に求めたとき、主はわたしに答え、すべての恐れからわたしを助け出された。
34:5 主を仰ぎ見て、光を得よ、そうすれば、あなたがたは、恥じて顔を赤くすることはない。
34:6 この苦しむ者が呼ばわったとき、主は聞いて、すべての悩みから救い出された。

ダビデは恥のどん底にあっても、主を誉め讃えた。それだから彼は主に愛され、どんなに恥の境遇の中にあっても助け出されたのだ。
そしてダビデ自身も、こんなにも恥ずかしい状況にあっても主が救い出して下さったことが嬉しくて、この詩をつくり、聖歌隊に歌わせたのだ。
彼は、自分の恥さえも主を賛美するネタとする事に、一切の躊躇が無かったのは、それほど、素晴らしい主を讃えたかったからだ。

詩篇34:7 主の使は主を恐れる者のまわりに/陣をしいて彼らを助けられる。
34:8 主の恵みふかきことを味わい知れ、主に寄り頼む人はさいわいである。
34:9 主の聖徒よ、主を恐れよ、主を恐れる者には乏しいことがないからである。
34:10 若きししは乏しくなって飢えることがある。しかし主を求める者は良き物に欠けることはない。

ダビデは、あの恥ずかしい最中にあって、知ったのだ。あの恥ずかしい最中さえも、主は、彼の周りに御使を遣わして陣を張っておられ、彼を助けだされた事を。
罪の故に、あるいは弱さの故、気違いじみた、望まない行動をしてしまう時があっても、いつも主に助けを求める心を持っているなら、まさにその時、主は御使を遣わして陣を張り、罪や悪から、誘惑から、そして災いや死から守ってくださるのだ。

1テサロニケ5:16 いつも喜んでいなさい。
5:17 絶えず祈りなさい。
5:18 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。

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