メッセージ - テフィリン - 神の民とは(出エジプト記13:1-10)

テフィリン - 神の民とは(出エジプト記13:1-10)

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執筆 : 
pastor 2018-11-11 18:20

主日礼拝
テフィリン - 神の民とは(出エジプト記13:1-10)
English Service

 神の民は、エジプトで430年もの間、奴隷状態だったが、神がエジプトに10の災いを降して彼らを解放したのが、出エジプト記12章までの箇所だった。その次の13章で、神は重要な命令をされた。それが、テフィリンの命令である。ユダヤ人は今も、御言葉の入った箱を手に結びつけ、目の間に記念として置いている。その「紐付きの箱」が「テフィリン」と言われるものである。本日、この「テフィリン」について学びたい。
テフィリンの箱の中は、4つの部屋に区切られていて、それぞれの部屋には、御言葉が記された小さな羊皮紙が入っている。その内の最初の箇所が、この出エジプト記13:1-10の箇所である。『その日、あなたの子に告げて言いなさい、「これはわたしがエジプトから出る時に、主がわたしになされた事のためである」。そして、これを、手につけて、しるしとし、目の間に置いて記念とし、主の律法をあなたの口に置かなければならない。主が強い手をもって、あなたをエジプトから導き出されるからである。』(13:8-9)
テフィリンの4つの御言葉に共通している命令が、「これを手につけてしるしとし、目の間に置いて記念とする」「子ども達によく教え込む」事である。敬虔なユダヤ人は、朝明けの祈りと共にテフィリンを手と額に結びつけ、日没までそれを身につけている。このように、御言葉を自分自身に縛り付け、昼も夜もそれを口ずさみ、思い巡らし、行い、子供を教育する。この「御言葉を体質化」する一連の教育がテフィリン教育である。
彼らがテフィリンの箱に入れた4つの箇所は、何について記されているのか?それは、神の民とはいかなる者であるかを示す重要な箇所であり、私達神の民のアイデンティティでもある。一つ一つを見ていきたい。

1番目の箇所は、出エジプト記13:1-10で、ここは、神の民とは「贖われた者達」である事を示している。
ユダヤ人は、自分達は神によって特別に救われた者である、という意識を強く持っている。事実「ヘブル人(エブリー)」の元々の意味は、「川を渡って来た者達」「境を超えて来た者達」の意味である。私達も、キリストにあって贖われた者達、水のバプテスマを通って、世を乗り超えて来た者達、買い戻された者達である。
2番目の箇所は、出エジプト記13:11-16であり、ここは、神の民は「捧げる者達」あるいは「捧げられた者達」である事を示している。神によって贖われた。だから、自分達・神の民は主に礼拝を「捧げ」、与えられたものの初物や十分の一を捧げる事を子供に教えている(14-15節)。ユダヤ人達は、赤ちゃんの時から徹底して捧げる「くせ」がついている故に、神が彼らに押入れ揺すり入れして与えられるのだ。(ルカ6:38)
3番目の箇所は、申命記6:4-9で、神の民は「神に従順し、服従して歩む民」である事を示している。
『イスラエルよ聞け(シェマー イスラエル)。われわれの神、主は唯一の主である。』(6:4) これはユダヤ人にとって最も大事な戒めで、イエス様も「最も大切な命令」だと言った。そして6-8節の中には「心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛する」(5節)ための、具体的方法が4つ伝授されている。
1つ目は心に「刻みなさい(ハヤー:存在を表すBE動詞)」(6節)で、すなわち神の言葉を心に存在させ、その御言葉の存在が、溢れ出るようにせよ、という事である。2つ目は「子どもたちによく教え込み(シャナン:刻む)なさい」、3番目の言葉は『これについて「語らなければならない(ダバル:話す)」』である。ユダヤ人は、互いに議論して分かち合う「ハブルタ(友達という意味)」の教育法で、御言葉について互いに議論し合うくせがついている。4番目が「手に結びつけ」「額に結びつけなさい」という「テフィリン」の命令である。
4番目の箇所は、申命記11:13-21で、ここは、上記3つを守り行った神の民が、その結果受けるべき大きな祝福の約束が記されている。『もし、きょう、あなたがたに命じるわたしの命令によく聞き従って、あなたがたの神、主を愛し、心をつくし、精神をつくして仕えるならば、主はあなたがたの地に雨を、秋の雨、春の雨ともに、時にしたがって降らせ、穀物と、ぶどう酒と、油を取り入れさせ、また家畜のために野に草を生えさせられるであろう。あなたは飽きるほど食べることができるであろう。』(13-15節)
主は創世当初、人を、そのように祝福された存在として創造した。生んで増えて、地を支配するように、何不足なく満ち足りて生きるように、と。創世当初、人には罪がなく、神の御言葉に100%従順する存在だったので、エデンにおいて当然のごとく祝福を享受していたが、人が善悪を知り、各自の善悪判断で動いて神の御胸に逆らい始めたため、その祝福は途絶え、エデンの外で労苦して生きねばならなくなってしまった。
神の創造の本分から外れた、本来的でない歩みをする人で満ちてしまったのが「世」である。私達はキリストの贖いによって神の民とされ、神に捧げられた者となり、神の言葉に従順し、そして本来受けるべき祝福を受け、世の人々とは格段に違う、世と罪とは分離した「神の民」として生きる皆さんでありますように!

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