メッセージ - 負ける思考パターンからの脱出方法(民数記13:25-14:11)
横浜天声キリスト教会主日礼拝「負ける思考パターンからの脱出方法(民数記13:25-14:11)」
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今年新たに頂いた約束、すなわち、自分が建てなかった大きく美しい町々や家々、自分が掘ったのでない井戸、自分が植えたのでない畑を得る約束(申命記6:10-11)を得るための条件と、注意すべき事を学んでいる。今回も、それを得られる人・得られない人の思考パターンを、民数記から学びたい。
主が用意して下さった祝福の地を逃してしまう人の思考パターンが、民数記13:31〜14:4に幾つかある。
祝福を逃してしまう思考パターン・その1は、先週も学んだ通り、目の前の敵や状況を見る時、共におられる主を度外視して、ただ自分と相手を比較する事である(13:31)。思考パターン・その2は、主が備えて下さった莫大な良い祝福に目を向けず、できない言い訳を考え、それを誇張し、悪くいいふらす事である(32節)。思考パターンその3は、目の前の問題を巨大化し、自分を「いなご」などと縮小化する事である(33節)。
民衆は今まで、主がして下さった素晴らしいわざの数々を見ておきながら、一切学ぶ所が無かった。今までモーセが全部、信仰の指導をして、いざ、一人一人が信仰の行いを実践しなくてはならない段になった時、それを実践しなかった。パターンその4は、信仰の行いの報酬も、奇跡も、ただ受けっぱなしで、自分が実践するべき段になると、尻込みして、「それはわたしの仕事じゃありません」などと拒否する事である。
パロのレンガ造りに明け暮れる日々から脱却して、主のための価値ある仕事へとシフトする時が来ている。
これらの「負けの思考パターン」から脱却する方法は、一体何か? 2コリント10:3-6に具体的な答えがある。
それはまず、「逮捕」する事から始まる。逮捕する相手は、目の前の問題や敵を頭の中でぐるぐる巡らす「さまざまの思弁(ロギスモス:議論、理屈、自分の計算)」だ。「この問題はイエス様も対処できないのでは」などと「神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶり(エパイロー:高慢、障害物)」など、全ての「はかりごと(ナイマ:思い、所存)」を「とりこにして(アイクマロティゾー:捕らえて連行する)」、キリストの言葉に服従するのだ。
その服従が完成した時、敵が構築したあらゆる「城壁」は、打破される。事実、ヨシュア達がエリコの城壁を崩したのは、武力ではなく、主の御言葉への服従が「7」という完全数に満ちた時だった(ヨシュア記6章)。
勝利者の行動パターンは、いつも、主と主の御言葉を思い巡らし、口ずさむ事である。(申命記6:4-9)
思いの中を、御言葉の柵をめぐらしてガードする時、世的な強さや栄光は色あせ、ただ主の力強さが現実を上回る、と確信できるようになるのだ。ヨシュアとカレブは、神がなして下さった素晴らしい御業の数々をいつも思い巡らしていた。先週学んだ「能動態の”ビーン(悟り)”」を持っていたのである。つまり彼らは、自分から積極的に主を知ろうと、主のわざを注視し、観察し、考慮し、より主を理解しようと、務めていたのだ。
ヨシュアとカレブは、エジプトへ逆戻りしようと言い出した群衆に、叫んだ。これから入ろうとしている、主の約束の地は、素晴らしく良い地だった。私達が主の御心にかなうなら、主はあの地へと導き入れて下さる。
ただ、主に背いてはならない。彼らを恐れてはならない。彼らの守りは取り去られており、私達には万軍の主がおられ、彼らは私達の「えじき」となるのだ、と。そんな彼らに民衆は、石を投げようとした。しかし主はヨシュア達に軍配を上げ、彼らを守り、逆に主は、約束の地を悪くいいふらした者達を打たれた。(14:7-38)
ヨシュアとカレブは、主の約束の地を仰ぎみる信仰を、40年もキープし続けた。40年後、カレブは85歳になったが、40年前と変わらない信仰を宣言し、ヨシュアの祝福を受けると、たちまちにして巨人がはびこる山地を平定した。85歳が、巨人が守る城壁の町々を、いとも簡単に打破したのだ!(ヨシュア記14章)
そういうわけで、目の前にある問題や敵、城壁を見て、頭の中が「もうだめだ」という「議論」でぐるぐるし出した時、まずすべきは、主イエスの御名によってその「議論」を逮捕し、次に「能動態のビーン」をするのだ。
すなわち、主が為して下さった力あるわざを一つ一つ思い返し、御言葉によって主を観察し、考慮し、今までの経験と御言葉とから、主を理解しようと務めるのだ。そして、主へのビーンと御言葉への従順が完全になった時、頭の中の要塞は打ち砕かれ、そして、目の前の現実の問題・敵の城壁も、実際に崩れ去るのだ。
もし私達が、日頃から主と主の御言葉を口ずさみ、思い巡らす事(申命記6:4-9)をしているなら、祝福の法則に乗っかっている。今、私達は祝福の法則に乗り、たとえ目の前に敵や城壁が立ちはだかっても、主の言葉への服従と信仰によって打ち破る皆さんでありますように! イエス様のお名前によって祝福します!