メッセージ - エリヤのように次世代を起こす働き人となるために(1列王記19章)
主日礼拝
エリヤのように次世代を起こす働き人となるために(1列王記19章)
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週報/メッセージ(説教)概要
預言者エリヤは、不法と偶像崇拝に満ちたイスラエルの信仰復興のために大いに働き、時代を変える王や預言者を任命した。今の時代、エリヤの働きが必要である。今回は列王記より、エリヤの恵みを得たい。
エリヤは、国と時代が不信仰に傾く中、熱心に主に仕え、アハブ王お抱えのバアルの預言者450人と対決し、祈りによって天から火を降し、3年半も閉ざされていた天から、再び雨が降るようになった。人々はこぞって「主こそ神です」と叫び、その時代の信仰が、一気に回復したかのように見えた。しかし、たった一人の女、アハブの妻、イゼベルの一言によって、彼が長年して来た労苦は、一瞬でひっくり返されてしまう。
『イゼベルは使者をエリヤに遣わして言った、「もしわたしが、あすの今ごろ、あなたの命をあの人々の一人の命のようにしていないならば、神々がどんなにでも、わたしを罰して下さるように」。』(2節)
イゼベルは非常に効果的に、偉大な預言者の心を挫く事に成功した。エリヤはそれを聞くと、逃げ、大いに意気消沈し、「主よ、もはや充分です。今わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」(4節) と願うまでになってしまった。主はイゼベルや、彼女の勢いに押されて信仰をさっさと捨ててしまった者達はすぐに取り扱う事はせず、ただ気落ちした主のしもべに速やかに助けの手を延べられる。
エリヤは全てを放り出し、木の下で眠っていた。そんな彼に主が送られたのは、彼が願った「死」ではなく、焼いたパンと水だった(5-6節)。イエス様も弟子達に、同じようにされた。弱さ故にあやまちを犯した傷心の弟子達に、主は現れ、自ら焼いて調理して下さった魚とパンを差し出された。(ヨハネ21:9-13)
主はそのようなお方である。そのような直接の特別な養いは、主のために労して働く働き人の特権である。
『主の使は再びきて彼に触って言った、「起きて食べなさい。道が遠くて耐えられないでしょうから(NKJV: the journey is too great for you)」。彼は起きて食べ、かつ飲み、その食物で力づいて四十日四十夜行って、神の山ホレブに着いた。』(7-8節) エリヤには、まだまだ多くの成すべき「主の使命」があった。
たとえ傷つき、疲れ、倒れてしまっても、主はその人に焼いたパンを下さり、それをいただく人は、どんな険しく長い道のりも進み行く事が出来、人にはとうて出来ない「主のわざ」をするようになって行く。
私たちも疲れ果ててしまった時、祈るべきである。主よ、エリヤに下さった焼いたパンを下さい。不法な者を沈黙させなければなりません。救わなければならない人が多くあります。私が空腹で貧しいまま、どうして働けるでしょう。この時代この国で戦っておられる勇士たちを力づけ、栄光の働き人を力づけてください、と。
そしてエリヤは神の山ホレブに到着し、主の御前にひとり立つ。主に激しく訴えるために。彼は主の前に出て、自分の思いを全て投げ出し、一対一で交わった。激しく。そして親密に。
彼は主と激しく交わって行く内に、徐々に癒やされ、ついに彼は働きに戻る事が出来るようになる。
それ以降、彼は、もはや独りで戦うのではなく、主のために戦う次世代を建て上げる働きに入っていく。
彼はその後、彼の後継者であるエリシャを得る。主は、ダマスコのハザエルに油を注いで王とせよ、と命じられたが、ハザエルを王としたのはエリヤではなく、後継者のエリシャだった。さらにその後、エリシャの「預言者のともがらの一人」が、ニムシの子エフーに油を注いだ(2列王記9章)。「預言者のともがら」は、リビングバイブルでは「預言者学校の生徒」と訳されている(2列王記2:3-5)。エリヤはかつて、預言者は全員殺され、自分しかいなくなった、と思ったが、彼は後に預言者学校を立ち上げ、多くの若手預言者たちを育成して行った。これが、主から直接の養いをいただき、主と一対一で親密に交わった者の力である。
この時代、あまりに不法がはびこっており、主の働き人は、心が折られてしまいそうな事柄は沢山あるが、それら全ての中にあっても、エリヤのように、主から直接のパンをいただき、また、主と一対一で親密に交わるなら、主は必要な人と、モノと、ミニストリーを与えて下さる。 先月、天声メンバーは、テフィリン・インターナショナル・アカデミー(TIA)を立ち上げた。テフィリンによって御言葉の子を育てて行く、現代版預言者学校である。この時代、エリヤの霊の二倍三倍が与えられ、新たな次世代にテフィリンという油を注いで王とし、預言者とし、勇士する働きをし、バアルに膝をかがめていない七千人共々、不法と偶像礼拝に満ちた日本を、主の福音で塗り変えて行く皆さんでありますように!イエス様のお名前によって祝福します!