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メッセージ - 現代の私達に示された、主に対する不従順を続けるなら、滅んでしまうという警告(詩篇78:40-72)

現代の私達に示された、主に対する不従順を続けるなら、滅んでしまうという警告(詩篇78:40-72)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 詩篇
執筆 : 
pastor 2021-3-10 11:21

詩篇 講解説教

現代の私達に示された、主に対する不従順を続けるなら、滅んでしまうという警告(詩篇78:40-72)

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前節に続き、イスラエルが神に逆らって来た歴史の数々が、さらに記録されている。
 
詩篇78:40 幾たび彼らは野で神にそむき、荒野で神を悲しませたことであろうか。
78:41 彼らはかさねがさね神を試み、イスラエルの聖者を「怒らせた(ターヴァー)」。
78:42 彼らは神の力をも、神が彼らをあだからあがなわれた日をも/思い出さなかった。
 
「怒らせた」と訳されたヘブライ語ターヴァーの元の語の意味は、「削る」「粉々にする」、そこから、「痛む」「悲しむ」「制限する」の意味となる。
全能なる神。強さの極みであられる神を、なんと、痛ませたり、制限したり、心砕かせたりするのだ。この人間という生き物は!
 
神を痛ませたり、制限したり、心砕かせたりする方法が、40-42節に記されている。
すなわち、神にそむく事によって、試みる事によって、また、神への恩を思い出さない事によって。
私達は絶対に、そのような事を、敢えてしてはならない。
なぜなら神は、神を試みる者を、罰せずにはおかないからだ。
 
43節から51節にかけては、出エジプト記に記載されている事が、すなわち、主がエジプトに対して降された、10の災いが記されている。
 
主はなぜ、エジプトに10の災いをもって打ったのか。
それは、彼らが神の民を虐げる事を、400年も続けたからである。
 
エジプトはかつて、ヤコブの子ヨセフの采配によって、超大国にまでなった、にも関わらず、その恩を仇で返し、400年もの間、神の民イスラエルを虐待し続け、奴隷としてタダ働きさせて搾取し続けた末、男子が生まれたら殺せ、という制度まで立てたのだ。
それでモーセを通して、10度もの警告が与えられた、にも関わらず、頑なになって、イスラエルの民を解放しなかったからだ。
そこで彼らに、最後の災いが起こされた。
 
詩篇78:51 神はエジプトですべてのういごを撃ち、ハムの天幕で彼らの力の初めの子を撃たれた。
 
これによって、ようやくパロは、イスラエルの民を解放した。
イスラエルの民は、400年分の積もりに積もった未払い報酬を、一気に得て、エジプトから出ていった。
 
52-55節には、出エジプトした後から、ヨシュア記に至るまでの、主のして下さった恵みのわざが、記されている。
主は、荒野でその民を養われ、さらに、彼らがカナンに入った時、勝利につぐ勝利をさせて下さった。
 
しかしその後、イスラエルの民は、早速、その恩を、仇で返すようになった。
56-59節は、おもに、士師記の時代の事が記されている。
 
この箇所の、動詞だけを見ると、いと高き神を「試み」、これに「そむいて」、そのもろもろのあかしを「守らず」、「そむき去って」、先祖たちのように真実を「失い」、狂った弓のように「ねじれた」とある。
これらの事によって、彼らは神を大いに怒らせ、また、偶像崇拝によって、神のねたみを引き起した。
 
詩篇78:59 神は聞いて大いに怒り、イスラエルを全くしりぞけられた。
 
この士師記の時代は、まさに、神様への裏切りと、その罰の災いと、悔い改めと、救いのサイクルであった。
そして彼らは、喉元過ぎれば熱さを忘れ、再び神様を裏切る、という事を、延々と繰り返して行った。
 
私達の人生は、そんなサイクルを、何度繰り返すだろうか。
もう、主を裏切らず、その過ちを繰り返さない、という決心は、固いだろうか。
 
詩篇78:60 神は人々のなかに設けた幕屋なる/シロのすまいを捨て、
78:61 その力をとりことならせ、その栄光をあだの手にわたされた。
78:62 神はその民をつるぎにわたし、その嗣業にむかって大いなる怒りをもらされた。
78:63 火は彼らの若者たちを焼きつくし、彼らのおとめたちは婚姻の歌を失い、
78:64 彼らの祭司たちはつるぎによって倒れ、彼らのやもめたちは嘆き悲しむことさえしなかった。
 
ここでは、士師の時代の最後における、大祭司エリと、その息子たちが、礼拝を退廃させた事に対し、主が為された災いが、書かれてある。
 
当時、契約の箱はシロに置かれていて、そこで礼拝が捧げられていたが、エリの息子たちは、人々の、神様への捧げものを、肉欲にまみれた手を伸ばして横取りし、しかも、御前で仕える女性たちを汚した。
 
彼らは、それを戒められても、聞く耳を持たなかった。
それ故、神様は彼らを剣に渡し、その妻はやもめとなって、「イスラエルから栄光は去った」と言った。(1サムエル記4章)
 
それ以降、シロという礼拝場所からは、主の栄光は離れて行き、そこは廃れて行った。
この、シロに対して主が為された事は、警告である。
 
エレミヤ7:12 わたしが初めにわたしの名を置いた場所シロへ行き、わが民イスラエルの悪のために、わたしがその場所に対して行ったことを見よ。
7:13 主は言われる、今あなたがたはこれらのすべてのことを行っている。またわたしはあなたがたに、しきりに語ったけれども、あなたがたは聞かず、あなたがたを呼んだけれども答えなかった。
7:14 それゆえわたしはシロに対して行ったように、わたしの名をもって、となえられるこの家にも行う。すなわちあなたがたが頼みとする所、わたしがあなたがたと、あなたがたの先祖に与えたこの所に行う。
7:15 そしてわたしは、あなたがたのすべての兄弟、すなわちエフライムのすべての子孫を捨てたように、わたしの前からあなたがたをも捨てる。
 
神は、ことごとく悔い改めなかった北イスラエル王国を、ついには捨て去り、南ユダ王国を選ばれた事が、それ以降に記されている。
 
詩篇78:67 神はヨセフの天幕をしりぞけ、エフライムの部族を選ばず、
78:68 ユダの部族を選び、神の愛するシオンの山を選ばれた。
 
ヨセフ、エフライム部族は、北イスラエル王国の代表的な部族である。
神は、神を痛め続けて来た北イスラエル王国の、その罪の積み立て分が、主のもうけられた臨界点に達した時、彼らをアッシリヤへと渡し、捨て去った。
その代わりに、南ユダ王国を立てられた。
また、主の臨在が留まる所であったシロは捨て去られ、代わりに、エルサレムに神殿を建てられた。
 
詩篇78:70 神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、
78:71 乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。
78:72 こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。
 
ダビデは、主の前に「直き心」だったから、主は選ばれたのだ。
主が彼を選ばれた時は、彼はまだ、誰からも見向きもされず、羊の番をさせられていた少年だった。
神は、全ての人の心を探り、神に対してまっすぐな人を選んで、時代を変える人として、用いられるのだ。その人が、いかに無名で、誰からも見向きもされていなくても。
だから私達も、神様に対して、まっすぐな心をもって、主に仕えるべきである。
 
この詩篇が書かれた時点では、南ユダ王国は、まだ存続していた。
北イスラエル王国が、ああなってしまったのだから、あなた方・南ユダ王国の皆も、主の御言葉を軽んじる事なく、従順して歩みなさい、という戒めによって、78篇は終わった。
しかし残念ながら、その南ユダ王国も、その後、御言葉を軽んじ続けて来た故、北イスラエル王国の二の舞となって、滅んでしまった。
 
結局のところ、南ユダ王国も、神に対して逆らい続け、こうしてユダヤ人は切り去られてしまい、そこに、異邦人である私達が接ぎ木されたのだが、パウロは異邦人で救われたローマ人達に、警告している。
 
ローマ11:19 すると、あなたは、「枝が切り去られたのは、わたしがつがれるためであった」と言うであろう。
11:20 まさに、そのとおりである。彼らは不信仰のゆえに切り去られ、あなたは信仰のゆえに立っているのである。高ぶった思いをいだかないで、むしろ恐れなさい。
11:21 もし神が元木の枝を惜しまなかったとすれば、あなたを惜しむようなことはないであろう。
11:22 神の慈愛と峻厳とを見よ。神の峻厳は倒れた者たちに向けられ、神の慈愛は、もしあなたがその慈愛にとどまっているなら、あなたに向けられる。そうでないと、あなたも切り取られるであろう。
 
クリスチャンの中で、たまに、こう言う人がいる。
今は新約時代なのだから、旧約は関係無い、イエス様を一度信じたなら、その人は罪が消されたのだから、もう、救いが取り消される事はない、だから何をしても、罪にはならない、と言う人が。
 
もし、そんな事が真実なら、果たしてパウロは、書いただろうか。
「高ぶった思いをいだかないで、むしろ恐れなさい。もし神が元木の枝を惜しまなかったとすれば、あなたを惜しむようなことはないであろう。
「そうでないと、あなたも切り取られるであろう。」と。
 
この詩篇78篇においても、また新約ローマ人への手紙においても、現在の私達に、警告が与えられている。
私達ももし、ユダヤ人がしたように、御言葉を無視し続け、罪を犯し続け、不従順を続けるなら、捨てられてしまうのだ、という事を。
 
主の恵みの御言葉から、決して離れる事なく、祝福を受け続ける皆さんでありますように!
イエス様のお名前によって祝福します!

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