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メッセージ - 偽りのものさしで計り続けると、呪いが離れない(ミカ6章)

偽りのものさしで計り続けると、呪いが離れない(ミカ6章)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » ミカ書
執筆 : 
pastor 2021-8-9 13:17

 講解説教 ミカ書

偽りのものさしで計り続けると、呪いが離れない(ミカ6章)

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主は再び、イスラエルに訴える。
 
6:1 あなたがたは/主の言われることを聞き、立ちあがって、もろもろの山の前に訴えをのべ、もろもろの丘にあなたの声を聞かせよ。
6:2 もろもろの山よ、地の変ることなき基よ、主の言い争いを聞け。主はその民と言い争い、イスラエルと論争されるからである。
 
主は山々や丘々を証人に立てて、主に逆らい続けたイスラエルを訴え、討論されるが、ここでは特に「聞け」、と繰り返されている。
5:15では、「聞き従わなかった」国々への厳しいさばきが宣言された。
 
主が私達に一番求めておられる事は、「聞き従う」事である。
もし私達の頭の中が、自分のしたい事でいっぱいであるなら、相手が話している間、自分のしたい、あれやこれやを考えて、聞くことができない。
私達は、主の御前において、それら、自分の考えや自分のことばを捨て、ただ、主が仰せられることばに、耳を傾けるべきである。
 
6:3 「わが民よ、わたしはあなたに何をなしたか、何によってあなたを疲れさせたか、わたしに答えよ。
 
主はなお、「わが民」と呼びかけられた。
主は、神の民がいかに裏切ったとしても、何度でも立ち返るように呼びかけられる。
 
「わが民」と呼ばれる彼らは、なにゆえに主を軽んじ、罪を犯し、他の神々へと向かうのか。
一体彼らは、彼らの神である主の、何が気に入らないので、主を捨てたのか。
主はそれを訴求し、主がイスラエルに為されてきた恵みのわざの数々を思い起こさせる。
 
6:4 わたしはエジプトの国からあなたを導きのぼり、奴隷の家からあなたをあがない出し、モーセ、アロンおよびミリアムをつかわして、あなたに先だたせた。
 
主が真っ先に彼らに思い起こさせたのは、主は、彼らを奴隷の家から救い出された、という事だった。
十戒が与えられた際でも、主は、それを一番最初に宣言された。
 
出エジプト記20:2 「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。
20:3 あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。
 
それ程、主のあがないのわざは、重要であり、それは、私達にも、同じである。
私達も、奴隷状態だった。
世の、サタンの、罪の。
私達の主イエス様は、私達を、それらの奴隷状態から救い出し、買い戻して下さった。
あの十字架の上で。
 
主は、主から離れる全ての民に、訴求される。
一体、わたしの何が気に食わないので、わたしから離れていくのか、と。
思い起こしなさい、主はあなたを、サタンの奴隷状態から、罪という監獄から、救い出され、買い戻されたではないか、と。
 
6:5 わが民よ、モアブの王バラクがたくらんだ事、ベオルの子バラムが彼に答えた事、シッテムからギルガルに至るまでに/起った事どもを思い起せ。そうすれば、あなたは主の正義のみわざを/知るであろう」。
 
モアブの王バラクは、イスラエルを呪おうと、べオルの子バラムを金で雇った。
しかし主は、逆に、ベオルの子バラムを通して、イスラエルの民を祝福させた。
 
また、ここで言われているシティムはヨルダン川の東側、ギルガルは西側である。
その「シティムからギルガル」の出来事は、ヨシュア記3−4章に記されている。
すなわち、水を湛えたヨルダン川が、祭司のかつぐ契約の箱を前にそそり立ち、そのかわいた地をイスラエルの民が渡った出来事を思い起こさせている。
「それは主の正しいみわざを知るためであった。」とある通りである。
 
主は、罪の奴隷状態にある人を解放し、死の淵から買い戻され、祝福の地、約束の地へと導かれた。
主は、訴える者の呪いを、祝福へと変え、約束の地へと渡るために、川を枯らされた。
 
主はことごとく、正しいみわざを行われた。
にもかかわらず、民は主を裏切り、軽んじ、離れて行った事を、はっきりされた。
 
6:6 「わたしは何をもって主のみ前に行き、高き神を拝すべきか。燔祭および当歳の子牛をもって/そのみ前に行くべきか。
6:7 主は数千の雄羊、万流の油を喜ばれるだろうか。わがとがのためにわが長子をささぐべきか。わが魂の罪のためにわが身の子をささぐべきか」。
 
人は、いわゆる神と呼ばれるものに気に入られるために、いけにえや犠牲を捧げれば良い、と思っている。
実際、異教の神々の祭壇に、人間が捧げられた事も多々あった。
しかし、まことの神、主が求めておられるのは、そのような犠牲ではない。
主が求めておられる事を、主は、8節で明かされた。
 
6:8 人よ、彼はさきによい事のなんであるかを/あなたに告げられた。主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。
 
主が求めておられるのは、以下の3つである。すなわち、
1,公義(ミシュパット)を行ない、
2,いつくしみ(ヘセド)を愛し、
3,へりくだって、あなたの神とともに歩む(ハーラフ)こと
 
公義(ミシュパット)とは、司法的に宣告された判決や正式な命令で、特に、神様の命令、御言葉をあらわす。
いつくしみ(ヘセド)とは、よく「恵み」と訳される語で、優しさや愛、人の神様に対する敬虔さであり、イスラエルの富裕層がしていた悪事、すなわち、人から搾取したり不当に取り立てる事とは、真逆である。
そして、神と共に「歩む(ハーラフ)」事。それは、全き者の、義人の条件である。
『アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に「歩み(ハーラフ)」、全き者であれ。』(創世記17:1)
だから全き者とは、罪を犯さない完全無欠な者ではなく、全きお方・神と共に歩む者なのだ。
 
6:9 主の声が町にむかって呼ばわる――全き知恵はあなたの(主の)名を恐れることである――「部族および町の会衆よ、聞け。
 
主は叫んで言われる。
主の御名を恐れることが、すぐれた知性だ、と。
十戒でも、主の御名を、みだりに唱えてはならない、と示されている通り、主の御名に対しての、恐れ敬いを持つべきなのだ。
 
6:10 わたしは悪人の家にある不義の財宝、のろうべき不正な枡を忘れ得ようか。
6:11 不正なはかりを用い、偽りのおもしを入れた袋を用いる人を/わたしは罪なしとするだろうか。
 
偽りのはかり、ごまかしをする枡が、家の中にあるままであるなら、主は「罪なし」とする事は、できない、と言われる。
どんなに、何時間、悔い改めの祈りをしても。
 
人生を渡り歩く上で、「のろわれた枡目不足の枡」を、物事の基準としたままでは、呪いは、離れることはない。
人の「正しいと思うこと」は、気分いかんで幾らでも変わる。しかし、主の言葉は、たとえ天地が滅んでも、変わる事はない。
だから、正しいものさしである御言葉によって物事をはかり、御言葉に従って歩まない内は、呪いがつきまとう事になる。
 
6:12 あなたのうちの富める人は暴虐で満ち、あなたの住民は偽りを言い、その舌は口で欺くことをなす。
6:13 それゆえ、わたしはあなたを撃ち、あなたをその罪のために滅ぼすことを始めた。
 
彼らは何によって富んだか。
主は指摘される。それは暴虐によってであり、住民は、うそ偽りによって歩んでいる、と。
 
好んで偽る者は、天の都には入れない。外に追い出されてしまう
『犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。』(黙示録22:15)
 
好んで偽る者は、天において呪われるばかりでなく、地上においても、呪われてしまう。
どのような呪いが来るのかが、14節以降に記されている。
 
6:14 あなたは食べても、飽くことがなく、あなたの腹はいつもひもじい。あなたは移しても、救うことができない。あなたが救う者を、わたしはつるぎにわたす。
6:15 あなたは種をまいても、刈ることがなく、オリブの実を踏んでも、その身に油を塗ることがなく、ぶどうを踏んでも、その酒を飲むことがない。
 
不正によって財を為した者は、どんなに豪勢な暮らしをしても、満ち足りる事は無い。
やがては、その、不当に得た富で成り立たせている豪勢な暮らしが、そのものが、本人自身を蝕む「しみ」となる。
 
ヤコブ5:1 富んでいる人たちよ。よく聞きなさい。あなたがたは、自分の身に降りかかろうとしているわざわいを思って、泣き叫ぶがよい。
5:2 あなたがたの富は朽ち果て、着物はむしばまれ、
5:3 金銀はさびている。そして、そのさびの毒は、あなたがたの罪を責め、あなたがたの肉を火のように食いつくすであろう。あなたがたは、終りの時にいるのに、なお宝をたくわえている。
5:4 見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声が、すでに万軍の主の耳に達している。
 
彼らは、財産をどんなにうまく隠蔽しても暴かれる。
また、どんなに逃げたとしても、主がその者を「剣に渡す」と、言われている。
 
その者は、たとえ畑をつくって、耕して、植えて、収穫したとしても、それらは全部奪われてしまい、苦労の実は、全て他人のものとなる。
伝道者の書2:26 神は、その心にかなう人に、知恵と知識と喜びとをくださる。しかし罪びとには仕事を与えて集めることと、積むことをさせられる。これは神の心にかなう者にそれを賜わるためである。これもまた空であって、風を捕えるようである。
 
6:16 あなたはオムリの定めを守り、アハブの家のすべてのわざをおこない、彼らの計りごとに従って歩んだ。これはわたしがあなたを荒し、その住民を笑い物とするためである。あなたがたは民のはずかしめを負わねばならぬ」。
 
オムリ王と、その子アハブ王は、イスラエルにとって霊的に最悪の時代をもたらした。
彼らは不正な手段によって財を成して、象牙の家まで建てて、豪勢な暮らしをしたが、彼らの終わりは悲惨なものであった。
 
以上のように、6章は、手厳しい訴がなされて来たが、預言者ミカ自身、自分の民を好き好んで訴えているわけではない。
彼自身も、痛いのである。
次章でミカは、主の真実といつくしみの完成を願う祈りをする。

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