メッセージ - 神にとって不可能なことは一つもありません(ルカ1:26-38)
主日礼拝
神にとって不可能なことは一つもありません(ルカ1:26-38)
第一礼拝 Youtube動画
週報/メッセージ(説教)概要
キリストのご降誕を待ち望むアドベント(待降節)第二週目となった。エデンの園で蛇(サタン)にそそのかされ、罪と死の呪いに捕われ、エデンから追い出されてしまった人類は、サタンを砕く「女の子孫」、すなわち、全被造物を贖い救うメシヤのご到来を待ち望む「アドベント」に入り、そしておよそ2000年前、救い主イエス・キリストが、赤ちゃんとなってこの世に来られた。その次第がルカによる福音書1章に記されている。
その次第は、何の変哲も無い日常の中に、突如、現れた。ガリラヤのナザレという町で、マリヤという女性が結婚を間近に控えて暮らしていたある日、突如、主の使いガブリエルが彼女に現れ、途方もない「用事」を持ってきた。それは、全被造物が待ち望んでいた救い主の母になる、という用事だった(ルカ1:26-28)。
その知らせが来た時のマリヤは、「婚約期間」という微妙な時期だった。結婚相手がいない時期ではなく、また、結婚した後でもない。赤ちゃんを宿すには最悪のタイミングだった。 もしマリヤのこの状況から、起こりうる「最悪」を考えるなら、ヨセフとの婚約は覆され、姦淫の罪を着せられて、石打になる危険もあった。
Aという事象が起きた時、まだ起きていない最悪の事態Bをすぐに想定してそれを言い出す人もいるが、もし御言葉が、そしてイエス様が「Aが起きたら、Zとなって行く」と言うなら、最悪の事態Bという恐れは、思考から締め出し、御言葉なるイエス様が言われたZを信じて進んで行く事が、私達の分である。
御使いは言った。聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたを覆う。神にとって、不可能なことは、一つも無い!そう、信じる私達を、その御手で包んでおられる主にとって、不可能は何一つ無い!
主の御手に覆われるなら、不可能は可能となり、恐れに憑かれた人が思い描いた「最悪の事態」は、起こらず、むしろ、御言葉で約束された通り、いと高き神の力によって守られ、導かれ、主の栄光が現れるのだ。
マリヤは答えた。「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」(38節) 彼女はこのように、主の言葉を「アーメン」して受け入れた故に、みごもり、彼女の中でイエス様がどんどん大きくなって行った。ひと度信仰告白し、お腹の赤ちゃんイエス様が大きくなって行ったら、もう途中下車はできない。
しかし彼女には、心配は一片も無く、むしろ自分は古今東西の女達の中で、一番の幸せ者、と感じていた。
なぜなら、いと高き神の御子キリストが、確かにおられる、と、腹の奥底に感じ、御霊に導かれて、全てが益とされていくからだ。私達信じる者も、皆そうである。『わたしを信じる者は、聖書に書いてある通り、その「腹(コイリア:子宮、心、知情意の座)」から生ける水が川となって流れ出るであろう。』(ヨハネ7:38)
私達も、主の召命を受けた時、それに従うなら、私達は神様から与えられたタラントに合った、天職の中を生きるようになって行く。その人生は、聖なるモチベーションに導かれて形成されて行く世界で、やりがいと喜びに満ち、疲れず、たゆまず、歳をとっても鷲のように若々しく昇っていく。しかし、主の申し出を受け入れず、現状の生活や、自分の「思い描き」を手放さないで生きて行こうとするなら、アダム以来の、骨折りと苦しみが多く、「やらされ感」に満ちた労働で日々の糧を得て、ついには土に帰る人生となってしまう。
主が与え、相続させて下さる仕事は、「したくないけれど仕方無しにやらされる」ものではない。自分がその物事の主人公となり、能動的に動いて、何時間やっても疲れず、そして楽しいものだ。しかもその仕事は、永遠の神の国を建て上げて行く、誇り高い事業で、歴史をいのち溢れる方向へ導き、光の方向へと塗り変えて行くもので、決して朽ちることのない栄光の冠をいただくものである。それを得たいだろうか?それなら、マリヤのように「おことば通り、この身になりますように」と、自分の計画や心配を全て主に明け渡すのである。
そうするなら、私達もマリヤのように、「世界一の幸せ者」と心底、思えるようになっていく。主の言葉をアーメンして受け入れた人は、サタンを砕き全世界を救う主・イエス様を宿らせ、どんな物事からも守られて行く。
事実、マリヤとヨセフは、多くの危険をことごとく回避できた。それは、ことごとく主の導きに従ったからだ。
私達もマリヤの性質を身につけるべきである。その性質とは主に対して「そのとおりです」と受け入れる「従順」の性質であり、それこそマリヤのように天的な事業に用いられ、世界一の幸せ者となる性質である。
今、私達は、多くの子供達、若者達を、御言葉で教育するという、いのちの事業をしようとしている。準備はできているだろうか? 信仰の先輩にならい、主の御言葉への従順をもって、多くの尊い子供達、栄光の次世代達を、生んで育て上げて行く皆さんでありますように!イエス様のお名前によって祝福します!