メッセージ - 霊的戦いの本質 – 場所取り戦争(黙示録12:7-12)
主日礼拝
霊的戦いの本質 – 場所取り戦争(黙示録12:7-12)
第一礼拝 Youtube動画
English Service:The Nature of Spiritual Warfare - The War for place (Revelation 12:7-9) Youtube動画
週報/メッセージ(説教)概要
悪魔サタンの性質と戦い方について、もう少し学びたい。黙示録を見ると、霊的戦いの本質が分かる。
黙示録12:7-9から分かることは、悪魔サタンという存在は、神の勢力よりも弱く、神の御使いにすら勝てないという事、また、悪魔サタンは、詐欺師と同じく、色々な名前を持っており(巨大な竜、悪魔、サタン、古い蛇など)、そうして正体をうやむやにする…裏を返せば、正体が明かされる事を極端に嫌う事だ。さらにここで分かる重要な事は、天の戦いは、殺し合い・傷つけ合いの戦いではなく、「場所取り戦争」である事だ。
その「場所」とは物理的な空間ではなく、意思のやり取りによって、得たり、失ったりする、見えない「支配領域」であり、それが現実の世界を動かす。そして勝負方法は、意識やことばを用いた主権・力の戦いである。
エペソ6:12に書いてある。私達の格闘は物理的・肉体的なものではなく、以下の戦いである。すなわち、
1,主権(アロケー):順序的・時間的・場所的な主導権。 2,力(エクソウシア):力を自由に行使したり裁量できる特権。 3,空中(アイオーン:時代・世代・世界)に働く、闇を握った世の主権者たち(コスモクラトール)、また、4,天にいる、諸々の悪意を持った霊的存在たち(プネウマティコス)に対するものである。
それらは、悪意をもって時代に働き、主権を取り、時間的・空間的・経済的な「場所取り」を仕掛けて来る。
それは、人が持っている自由や資産を侵犯し、奪いにかかる事を意図し、その悪意に同意する人間達を、政治家や王に仕立て、経済の実権を握らせて働き、法や仕組みを動かし、悪意を遂げようとして来る。私達の戦う相手は、これらであると書いてある。それなら私達は、政治運動をしたり、彼らが隠れてしている事を暴露する働きをしなければならないのか?エペソ書の続く箇所には、そんな事は書かれていない。むしろこの戦いは、肉弾戦ではないと書いてあり、主権・力、この暗やみの世界の支配者という「見えない相手」に戦う手段は、見えない武器によって立ち向かうべきであり、それは、訳の分からない戦いではない。
14節以降に、戦いの武具が書いてある。これらは明らかに、物理的武器ではない。私達が取るべき武具とは「真理」、「正義」、「平安の福音の準備」、「信仰」、「救い」、そして「神のことばという御霊の剣」である。
私達は、福音の真理や、義、平安、信仰などによって、私達の思い、意思、感情、知識を武装し、そして、口からは、御霊に味付けられた神の御言葉を剣とし、攻撃するのだ。ゲームの武器や防具には、よく属性やステータスが割り振られているが、私達の霊的武具のそれぞれのステータスは、イエス様への信仰の度合いによって、強くなるが、御言葉暗唱(テフィリン)こそ、「霊的経験値稼ぎ」に最短・最強の方法である。
霊的攻撃も、防御も、神のことばと御霊による祈りによるものであり、勝利の鍵は、「しつこさ」である。18節には、絶えず目をさまして御霊によって祈れ、と書いてある。それも、忍耐の限りを尽くして祈りなさい、と。
いつまで祈ればいいのか。それは、「場所を勝ち取るまで」である。そして人生を取り戻す奪還戦をするには、一体何が、それまでの人生を台無しにして来たのかを、明確にターゲッティングする事が必須である。
イエス様は悪霊を追い出す時、明確にターゲットを特定して、追い出した(マルコ5:9,9:25)。一体何が今までの自分を惨めにさせて来たのか、何が人生をここまでにしてしまったのかを、まず辿り、悪霊が場所取りしている所を、明確にするのだ。過去に受けたあの時の傷、そこから沸き起こる負の感情、あるいは、過去に満たされなかった強烈なあこがれなどに、悪霊は巣作りして、当時、感じた痛みを、しょっちゅう、ほじくり返しては、「あの人が悪い」「戻ってやり直したい」「あの時発散できなかったから今発散するのだ」、といった、怒涛の「負の感情攻撃」を、ずっと仕掛け続けている。私達はその「要塞」をターゲッティングし、それが分かったなら、それを紙に書いて狙い撃ちにし、踏みつけ、イエス様の名によって縛り追い出すのだ。
悪しき者との戦いは、物理的なものではなく、ゆずった・ゆずらない、容認した・容認しないという、意思と言葉を用いた場所取り戦争であり、勝利する鍵は、真理の御言葉によって、いかに「しつこく」攻撃し続けたかどうか、である。それは、延々と続く戦いではない。サタンはイエス様を誘惑した時、3回の御言葉攻撃で、撃退された。しかしもし私達の側が、譲ってしまうなら、その既成事実が要塞となり、つけあがってくる。
私達が御言葉にしっかり立ち続けるなら、悪魔サタンはその領域を侵犯できず、やがて、出ていく。真理の御言葉に固く立って、悪しき者を追い出し、奪われてきた人生の時間や尊厳、経済、人間関係といった「場所」を奪い返し、むしろ支配していく皆さまでありますように!イエス様のお名前によって祝福します!