メッセージ - 高校野球・日大三高 - 栄光の裏で
高校野球は日大三高が10年ぶりに優勝しました。
部員の一日のスケジュール内訳は、練習11時間、食事4時間、授業4時間、睡眠5時間、休みといえば元旦の午前中だけで練習の無い日はないそうです。
部員は50人くらいいるのに、ベンチ入りできるのは十数名、全国から推薦が来る位の人でも、3年間1度もベンチにも入れないという人も多いらしいです。
このように、華々しい舞台に立てるのはほんのわずかで、その陰には、下積みだけで費やして表に出てこなかった、実に多くの才能ある者達がいるのです。
ここまでは良く聞く話ですし、その事を取り上げて、一度きりの青春の全てを野球に注ぎ込んだのは果たして、、、という議論も良くなされますが、彼らの青春はとても貴重だと思います。
ベンチの陰で、あるいはグラウンドの外でじっと見守ってきた人たちこそ、人間の作った仕組みの不条理さや、その下にいる人の気持ちを理解する心が、人一倍育まれて、社会に出て有用な働きをするからです。
主は、38年間シロアムの池沿いで臥せっていた病人を、40年間美しの門の前で物乞いをしていた者を、主から目に泥を塗って癒してもらった生まれつきの盲人が追い出された時、探して訪ねて下さった。
人の目には無駄に見える事でも、このお方にあっては何一つ無駄は無く、最善へと、主の栄光へと導かれるから、私達の歩みに失望は無く希望を持って歩み続ける事が出来ます。