メッセージ - 立てられた権威に従いなさい(ローマ12:17-21)
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韓国語通訳有
キリスト者が社会生活を送る際、当然ながら、法を尊守し、上に立つ権威に従うべきである。
なぜなら、神によらない権威はなく、存在している権威は全て、一切の権威の頭なるキリストから来たものだからである。
「権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです。」(4、6節)
という事は、権威に逆らう者は、神の定めに背くことになり、おろそかにする者は、自分の身に裁きを招く事になる。
定められた法律に限らず、時間を守るとか、借りたものは返すといった、定めと言うには及ばないような、常識的な事も守るべきである。
なぜなら、もしそういった小さな事にさえ不忠実なら、どうして神の働きという大きな事を任されるだろうか。
「すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、敬うべき人は敬いなさい。」(7節)
もしかしたら、会社の上司がどうしようもなかったり、上に立つ者達が権威を正しく行使せず、明らかに悪い、といった場合があるかもしれない。
しかしパウロがこの手紙を書いた当時のローマ帝国も、現代に負けず劣らず、腐敗と汚職に満ちていた。
それでも彼は、敢えて、立てられた権威に従いなさい、と書いたのだ。
ダビデはどうしようもない上司であるサウル王に、直接仕返ししたり滅ぼしたりする事をせず、ただ裁きを神様に委ねたように、そのような時は自ら何かする事をせず、上に立てられた権威のために祈るだけである。
そうすれば、神がダビデとサウル王にしてくださったように、神の義が必ず成る。
では、もし神の御言葉に反逆するような法が制定されてしまった場合は、どうするか。
エジプトのパロが、イスラエルに男の子が生まれたらナイル川に投げ捨てるようにという法律を定めた時、助産婦たちはそれに逆らって、主から与えられた命を守ったため祝福され、エジプトは衰退し、神の栄光が大いに輝いた。
また、ダニエルの友人達が、王の建てた偶像を拝まなければ死刑だ、という法に公然と背き、炎の燃え盛る炉に投げ込まれたが、全く害を受けず、逆に神の栄光が大いに輝いた。
このように、明らかに悪者が上に立つ時や、神の御言葉に反逆するような法が制定されたりする時でも、真の権威なる神様の定めた御言葉に踏みとどまるなら、かえって主が大いに栄光をお受けになるのである。
全ての権威の源はイエス様であり、そのイエス様に使えるつもりで権威に従い、平和と尊厳に満ちた人生を送る皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!