メッセージ - パウロからの祈り要請(ローマ15:30-33)
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韓国語通訳有
パウロが大きな働きをする事が出来たのは、彼自身の賜物に拠る所もあるが、多くの聖徒達の祈りに支えられてきた所が大きい。
「兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストによって、また、“霊”が与えてくださる愛によってお願いします。どうか、わたしのために、わたしと一緒に神に熱心に祈ってください」(ローマ15:30)
ここの「熱心に」とは、奮闘し相撲を取るという意味も含まれており、ヤコブが主の使いと相撲を取って祝福を勝ち取ったように(創世記32:23-33)、私達も時には格闘するように祈る必要がある。
祈りをする時は、箇条書きの祈祷課題をダラダラと読み上げるがごとく祈るよりは、御霊の助けを頂き、時には格闘するかのごとく祈るほうが、よほど有益である。
パウロが「私の為に祈ってください」と要請しているように、私達も働き人のために、あるいは、働き人が起こされるよう祈るべきである。
彼は、エペソ人への手紙を書く際、牢に入れられていたのだが、速やかに牢獄から解放されるように、ではなく、大胆に御言葉を語れるように祈ってください、と要請している事は、注目に値する。(エペソ6:18-20)
現代日本では、福音の為に牢に繋がれる事は無いが、この国は、多くの宣教師達が長年に渡って何人も使わされているのに、なぜか福音が広まらない。
私達は先に救われた者として、特に働き人が起こされ、その働き人達が大胆に御言葉を語れるよう、祈るべきである。
パウロのもう一つの祈り課題は、「私がユダヤにいる不信仰な人々から救い出され、またエルサレムに対する私の奉仕が聖徒たちに受け入れられるものとなりますように。」(31節)である。
御言葉にあからさまに反対する者もいるが、反対せずとも、聖徒達の中に入り込み、いらぬおしゃべりをして聖徒同士を敵対させる者も、中にはいる。
パウロは時には具体的な名前も出して、そういう人達には気をつけなさい、と警告し(2テモテ2:14-18)、そのような者達から聖徒達や働き人達が守られるようにも、祈りの要請をしてる、
パウロyローマの聖徒達が祈った祈りは、全て叶えられ、パウロは後の日にローマへ到着した。
しかし、何事も無くとんとん拍子に、とは決して言いがたい過程があった。
殺意に満ちた暴徒達に囲まれ、今にも殺されそうになった事が何度もあったし、難船して何日も漂流した事もあったし、石打にもあった。
祈りが成就するまでは、あたかも祈りが聞かれていないかのように、次から次へと災いが襲うような事もあるが、祈りはしっかり天に届いており、神様の最善が為される形で、祈りは成就するのである。
もしパウロがあのような苦難に遭わず、とんとん拍子にことが運んでいたなら、新約聖書の大半は無かった事であろう。
人の目には、パウロは苦しみの人かもしれないが、御国の視点から見れば、とてつもない遺産が彼を通して生まれたわけである。
パウロがローマに入る暁には、60kmも向こうから出迎えてきた。(使徒28:14)
彼らがやっと会えた時、どれほどの感謝と喜びが沸き起こった事だろう。
苦難に遭って涙を流すような時もあるかもしれないが、その期間は天の御国に真珠をつんでいるような期間である。
忍耐を尽くして祈り、御霊の愛に満たされ、主イエスキリストにあって力強くされつつ、神に導かれて行く皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!