メッセージ - 分裂や躓きに気をつけなさい(ローマ16:17-20)
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韓国語通訳有
パウロが兄弟姉妹一人一人に「よろしく」と挨拶した後、さらに加えて書き残したかった事、それは。
分裂や躓きを引き起こす者に、気をつけなさい、という事である。(17節)
「テトス3:10 分裂を引き起こす人には一、二度訓戒し、従わなければ、かかわりを持たないようにしなさい。」
この「分裂を引き起こす人」は別訳では異端の事で、自分で何か悟ったかのような事を、キリストの福音に付け加える者である。
「こういう人々は、わたしたちの主であるキリストに仕えないで、自分の腹に仕えている。そして、うまい言葉やへつらいの言葉によって純朴な人々の心を欺いているのです。」(18節)
初代教会においては、元々ユダヤ教を信じていた人達が、あたかも、キリストを信じる信仰によるだけでは救いに至らないかのように、律法的な行いまでも促す者達がおり、特に、ガラテヤの教会の人たちは、そのえじきになっていた。
パウロがそのように促す者は「呪われよ」と2度も宣言した(ガラテヤ1:6-9)。
それは、イエス様が命懸けで開いて下さった信仰による救いの道を、たかだか、自分のケチな自己顕示欲を満たすだけの為だけに、純粋な福音に身勝手な教えを付け加え、そして人々に躓きを与え福音から遠ざけてしまう者を、パウロは非情に嫌悪していたからだ。
教会内の交わり内に偽りの教えを吹き込む者がいる場合、相手が聖徒だと思って警戒心を解く為、御言葉の知識が無いと鵜呑みにしてしまい、えじきになりやすい。
だから「善にさとく、悪には疎くあることを望みます。」(19節)と言って、教会に忍び込んでいる異端に、気をつけるように促している。
私達は日々、御言葉をたくわえ、何が福音に従順し、何が福音と違うのか、知識を身につけるべきである。
偽兄弟達に対する対処は、戦って論破しなさい、ではなく、その人たちから遠ざかりなさい、である。(17節後半)
戦って下さるのは平和の主であり、しかも、主は私達の足を悪を砕く鉄槌として用いて下さる。
「平和の源である神は間もなく、サタンをあなたがたの足の下で打ち砕かれるでしょう。」(20節)
主は、誰が主に敵対する者で、誰が主に愛される者か、後に明確にして下さるのである。
偽りが多くはびこっている中、御言葉の知恵に満たされ、聖徒の交わりがますます純粋で、平和に満ちたものとなりますように。
イエス様の名前によって祝福します!