メッセージ - 姦淫の罪と脱出方法(1コリント10:8)
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韓国語通訳有
姦淫とは、本来愛すべき夫あるいは妻がいるのに、別の男あるいは女へと走ってしまう行為です。
神様はよくイスラエルに、お前たちは姦淫の女だと言う箇所がありますが、それは、本来愛すべき夫たる神を捨てて、他の神に走るからであり、それは霊的には姦淫です。
さて、8節の、姦淫をした故に1日2万3千人死んだという記事は、民数記25章の記事です。この箇所を見て行きましょう。
イスラエルの人達の中に、モアブの娘達が入り込んで誘惑したのは、悪い預言者・バラムの仕業によるものです。
民数記24章までに、バラムがバラクに雇われてイスラエルを呪おうとしたものの、神がそれを許さなかった記述があります。
バラムはバラクからお金を受け取ったものの、結局、イスラエルを呪うことはできませんでした。
というのも、イスラエルが神様に従順している以上、イスラエルは神様に祝福されていて、呪いようが全く無いのです。
しかし、このバラムが蛇のようにさとい所は、イスラエルが神に不従順であればイスラエルは呪われる事を知っているため、モアブの娘達を送り込んでイスラエルを姦淫へと導き、このような災いを招いたわけです。
人というものは、外から力で攻めてくる敵にたいしては、立ち向かって抵抗することに難しさを覚えませんが、このように、一見美しく、か弱い女からの誘惑には、抵抗するのが困難なようです。
バラムはバラクに教えてイスラエルの人々に躓きの石を与えて、不品行を行わせました。(黙示録2:14)
結局の所バラムはイスラエルの民に剣で刺し殺されることになり、イスラエルへの罰は祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスの行動によって止みましたが、この神罰で死んだ者が2万4千人あったと9節にあります。
ちなみに、第一コリントでは「一日で」死んだ者の数が2万3千人とありますので、一日2万3千人が死に、後日死んだ者がもう1千人いた、という事でしょう。
姦淫の結果待っているのは、滅びです。
姦淫の誘いが向こうから来た時は、誘惑に勝てると思ってはなりません。
逃げるに限ります!
ヤコブの子ヨセフはそのような時、逃げて、姦淫をすることから逃れられました。
彼はその逃げられた女の讒言によって、一見、災いがふりかかったように見えますが、その事からも神様は導きによって救い出し、後にはエジプトとなる栄誉を与えて下さいました。
箴言5:1-4にあります通り、そのような女についていくと、最終的に行き着く先は、陰府です。
異国の女を大量に召抱えてしまったソロモンは、つくづく言っています。
あなたの道を彼女から遠ざけよ、その家の門に近づくな、と。
姦淫の誘いには逃げる、近づかない。これが、一番の事前防止策です。
さて、姦淫に陥ってしまい、災いが起きてしまった場合の、脱出の道は何でしょうか。
ホセア書にそのヒントがあります。
ホセア書では、ホセアは姦淫の女を妻としなさいと神様から語られ、ホセアはその通りにして、3人の子供を産んだのですが、それにもかかわらず、この女はホセアの元を去って行ってしまいました。
神がホセアに姦淫の女をめとりなさいと言った理由は、イスラエルのやっていることが、どんなにひどい姦淫であるかを、示すためでした。
神様の目から見れば、私達キリスト者は、キリストの花嫁です。
そんな私達も、まことの夫であるキリストを離れて、別のものを神として慕って行って、結果、ひどい目に遭ったり散々な目に遭ったりという事があるかもしれません。
この女は、ホセアに愛されていながら、別の男の所に走り、そして、どうなってしまったか。
ホセアは再び彼女を買ったと書かれてある事から、彼女は市場で売られる程、落ちぶれてしまったようです。
しかしホセアは、再び彼女を買い取り「お前は淫行をせず、他の男のものとならず、長い間わたしのもとで過ごせ。わたしもまた、お前のもとにとどまる。」(ホセア3:3)と言ってくれます。
主はこれと同じ言葉を、私達にも言っておられます。
姦淫は、するべきものではないです。
そのような誘惑に陥りそうな時は、まず逃げるべきです。
もし陥ってしまって、ひどい目に遭ったり、災いに遭ったのであれば、真の夫であるキリストのもとに帰り、そこから離れないようにしましょう。
迷い出て姦淫したりすることなく、いつまでもこの、真の夫キリストに留まり続ける皆さんでありますように。
イエス様の御名前によって祝福します。アーメン。