メッセージ - 権威と秩序(1コリント15:20-28)
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韓国語通訳有
万物はすべて、権威構造によって成り立っております。
例えば、犯罪人を逮捕する権威を得るためには、警察に属さなくてはならず、警察で高い地位につくためには、その警察の権威に服従し続けていなくてはならず、そして、従順に服従し続けていけば、巡査部長、署長というようにより権威が増し加えられ、より大きな事が任されるようになっていきます。
同じように、神に属する者となって、神の権威に服従すればするほど大きな権威を帯びるようになり、多くのものが任せられるようになっていきます。
天地を創られた神の権威に、最も服従されたお方がキリストで、彼は従順によって全ての権威が与えられました。
対してサタンは、上に立つ権威をあざけり逆らったため地に投げ落とされ、やがて永遠の滅びに渡されてしまいます。
キリストは十字架の死に至るまで忠実に御父に従われ、身をもって私たちに、服従の見本を示して下さいました。
そして「キリストはすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神に国を引き渡されます。」(24節)
その支配は、全ての敵をその足の下に置くまで、と定められており、全ての敵がその足の下置かれた時、キリストは全ての権威を御父に引き渡され、そして父なる神は、全てにおいて、全てとなられるのです。(28節)
神の権威に従うか従わないかによって、永遠の生死が分かれ、永遠の祝福と呪いが分かれてしまいます。
そもそも人類に死が入ったのもの、一人の人、アダムの不従順を通してでした。
しかし第2のアダム、イエスキリストお一人の従順を通して、人類に死からの解放がもたらされたのです。(ローマ5:17-19)
一つの違反によって、全ての人が罪に定められたのと同様に、一つの義の行為によって、全ての人が義と認められて、命を与えられるのです。
恵みの場合は違反と違い、一つの義の行為によって多くの違反が義と認められるわけです。
アダムの子孫である私たちは、具体的にアダムのような違反はしませんでしたが、私達がまだアダムの腰の中にいた時、アダムと一緒に違反を犯したことになり、そうして私達の内に権威に逆らう遺伝子が組み込まれてしまったのです。
しかし、神である主は私達を救うために、信仰によって義とされる法則を私達に示して下さいました。
どうすれば、その法則が自分に適用されるのでしょうか。
それは、信仰の法則に従う事によって、すなわち、キリストを信じれば救われるという、実にシンプルな決まりごとを、単純に信じて守り行う事によって、です。
この救いの法則に従順になれば、いのちの御霊の法則によって支配され、もはや罪と死の法則からは解放されるのです。(ローマ8:1-2)
最後の敵である死も、滅ぼされます。(26節)
この世界はエントロピー増大の法則に、すなわち、物事はより無秩序の方向へ、より死の方向へと向かっていく法則に縛られております。
この世で唯一「いのち」だけが、その法則に逆らうものですが、秩序の神であり、いのちの神であられるお方は、その最後の敵である死も滅ぼされ、全てはいのちに飲み込まれるようになるのです。
ますます忠実に権威に従い、更に多くを任せられる皆さんでありますように。
イエス様の御名前によって祝福します。
アーメン。