メッセージ - 災いの深みから救い出される主(ダニエル3 章)
礼拝メッセージ音声: 災いの深みから救い出される主(ダニエル3 章)
ネブカデネザル王は約27mの金の像を作り、これを拝めと皆に命令した。(ダニエル3章)
ネブカデネザル王は自分の構築した像を拝め、さもなければ殺すと言ったが、人は自分の編み出した主義主張という偶像に跪く事を要求し、さもなければ殺したい、という欲望がある。
さらにそういう人の立てたそういう仕組みを利用し、気に食わない人を告げ口し、殺させるという手も用いるシャデラク・メシャク・アベデネゴは像に跪かない事を告げ口され、彼らの主張(3:16-18)を聞いたネブカデネザル王は怒り狂い、彼らを投げ込むための炉を7倍熱くせよ、と命じた。
彼らは激しく燃える火の中に落ちたが、火は彼らを害せず、それどころか、第四の者が彼らと共にいて守っていた。
信仰を守り通すにあたって、火のような試練の中をくぐる事があっても、主は第四の者を遣わして守り、髪の毛も上着も損なわれる事が無く、火のにおいもしないまでに守って下さるのだ。
そこでネブカデネザル王は彼らの神をほめたたえ、このまことの神を侮る者には手足を切り離し、その家をごみの山とする命令を発布し、そして彼らはバビロン州で大いに栄えた。
さて、チリ鉱山の落盤事故で33人が救出されたが、そのほとんどは敬虔なクリスチャンであり、彼らはホセ・エンリケス(Jose Henriquez)という福音派の牧師のもと、毎日2回、12時と6時に礼拝を持っていたという。
最年少であったジミー・サンチェスは、閉じ込められたのは33人だったが、34人目がいた、と語った。
人間の汚らわしい欲望によって、火の中に落とされても、地中深くに落ちても、主に信頼する者達には、プラス1人の神様からの使いがいて、その方が困難な状況から守り、救い出して下さるのである。
新聞やネットにて、写真つきで大いに宣伝されたあのチリ国旗をあしらった褐色のTシャツには、左腕に「JESUS」、正面にはスペイン語と英語で「神様ありがとう」と書かれており、背中に詩篇95:4の「神に栄光と敬意をささげよう。地の奥深くも山々の頂きも、神の両手の中にあるのだから」という言葉が書かれてあった。
このTシャツは、ホセ・エリンケスの家族からキャンパスクルセード・フォー・クライスト・チリへの依頼に基づいて作られ、この団体は、Tシャツと聖書、「イエス・キリストは墓のような洞穴の奥から、岩を動かして復活する」という聖書をもとに作られた映画を地下へ提供し、作業員を励ましていた。
実は、ホセ・ヘンリケスは20年ほど前にも洪水被害に遭い、水中で40時間もレスキュー隊を待つ、という体験をしていて、命の危険の中では主を信じて救いを待つ、という、素養があらかじめ培われていた。
生涯に2度も、閉じ込めによる命の危機が訪れるのは、よほど運が無いという見方もあるが、主が栄光を現すために彼にあらかじめそのような経験をさせた、という主の大いなるご計画があったのだ。
私はこの面において運が無い、と思われる方は、もしかしたら主のご計画があるのかもしれない。
彼はインタビューで、「救出される前の最後の数時間はどのように過ごしましたか?」という質問に、「私はいつもと同じように、現実に生きておられ、永遠にすべてを支配されている主イエスキリスト様に信頼し続けました。」と応え、特に「いつもと同じように」と強調している。
キリスト者として、どんな時でもいつもと同じように礼拝している事こそ、主の御技と大きな証の源になる。
ダニエルは例え国の法律が礼拝を禁止されるような状況になっても、いつもと同じように礼拝する事を止めなかった結果、ライオンの穴に投げ込まれることもあったが、主の大いなるみわざがあり、結局王は、ダニエ
ルの神に震えおののくよう命令を発布している。
主が大いに伝えられ栄光を受けられるには、私達の力や言葉巧みさは必要なく、私達がいつものように礼拝している毎日から生み出される。
私達はもしかしたら火や水の中、地の底、獣のいる檻に落とされる事があるかもしれないが、主は全ての災いの中から、御使いを遣わして救い出され、災いさえも主の栄光のために用いる事がおできになるのだ。
この主により頼むという事がどんなに素晴らしい事かを知り、その主の素晴らしさを味わい尽くす皆さんであるように、イエスの名によって祝福します!!