メッセージ - キリストにあって完全な者となれ(2コリント13:7-13)
キリストにあって完全な者となれ(2コリント13:7-13)
- カテゴリ :
- 礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(新約) » 2コリント人への手紙
- 執筆 :
- pastor 2012-3-12 20:46
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韓国語通訳有
パウロの願いは、自分が不適格のように見えても、自分が弱くても、コリントの人達が不品行など止め、正しい行いをするようになる事だった。(7,9節)
「わたしたちは、何事も真理に逆らってはできませんが、真理のためならばできます。」(8節)
私たちが何事も出来る根拠である真理とは、まことのぶどうの木なるキリストであり、このお方を離れては、何もする事ができない。(ヨハネ15:4-6)
キリスト抜きで何かをした、例えば事業で成功した、と思っても、それは神の前にあるものではなく、やがて消え去る霧、火に投げ込まれてしまう類のものである。
「わたしたちは自分が弱くても、あなたがたが強ければ喜びます。あなたがたが完全な者になることをも、わたしたちは祈っています。」(9節)
そして、完全な者になるとは、キリストの満ち満ちた身の丈まで達する事であり(エペソ4:13)、それには、聖徒達が互いにキリストにあって立て上げる働きをする事以外にはありえない。
「キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。」(エペソ4:16)
それ故、聖徒達がキリストにあって一つとなり、平和を保つ聖徒の交わりが大切である。
「終わりに、兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。」(11節)
いよいよ手紙の最後の挨拶に入るが、その中で、真っ先に勧められている事は、「完全な者になりなさい」である。(「喜びなさい」と訳したギリシア語の字義は「さようなら」という挨拶の意味もある。)
完全な者になるとは、キリストの満ち満ちた身丈まで成長する事であり、それが大切であるので真っ先に勧められ、その次は「慰めを受けなさい」である。
キリストの力は弱さのうちに完全に働くものであり、私たちが弱さを身にまとうなら、同時にキリストにある慰めも与えられ、それによって、私達はいかなる状況下でも強くなる事ができる。
続いて「思いを一つに」「平和を保ち」これらはエペソ書でも見たように、聖徒達がキリストにあって一つとなり、平和を保ってこそ、完全へと進む事の近道であるためパウロは勧めているのである。
「聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。すべての聖なる者があなたがたによろしくとのことです。」(12節)
ボアズは、雇い人達と日常的に祝福の挨拶を交わしたため、彼は災い多き時勢にあっても有力者となる事が出来た。(ルツ2:4)
同じように私達も、聖なる挨拶を交わし、互いに祈り合う事によって、ますます祝福され、艱難の世にあっても有力者となって行く事ができるのである。
そして最後に祝祷である。
「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。」(13節)
三位格なる神の恵みがあるよう祈る際、真っ先に持ってくるべきお方は、子なるキリストである。
このお方こそ唯一神と人との仲保者、聖霊を与えて下さる保障なるお方である。
キリストの血潮の助けを得てこそ、おりに叶った助けを得るために大胆に御父の前に出る事が出来、キリストの息吹によって私達は聖霊を受け、大胆にキリストを証する働きが出来るのである。
どうか、主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、皆さん一同と共にありますように。アーメン!