メッセージ - 救いの箱舟(創世記6:9-16)
礼拝説教メッセージ音声:救いの箱舟(創世記6:9-16):右クリックで保存
韓国語通訳有
神は罪深い人間に対して憐れみを示され、人間が悔い改めて、義に立ち返るのを、実に何千年も忍耐して待っておられたが、地は暴虐で満ち、全て肉なるものは、その道を乱し(12節)、ついに、ノアとその家族以外は全て、神の前に堕落してしまった。
それ故、神はこの不信心な世代を滅ぼす事にされた。
神の子達と人とが結婚し、在るべき道を乱す時、いよいよ滅びが近いのである。
「神は昔の人々を容赦しないで、不信心な者たちの世界に洪水を引き起こし、義を説いていたノアたち八人を保護なさったのです。」(2ペテロ2:5)
ノアたちは3人の子を産んで後、神から箱舟を造るよう指示され、およそ100年の間、人々に義を説いて来たが、結局、箱舟を通して救われたのは、ノアの家族だけだった。
ノアの家族が宣べ伝えても、誰も立ち返る者はいなかった、という事である。
「あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタール(油)を塗りなさい。」(14節)
この箱舟は、私達の救いを予表している。
ゴフェルの木は、油分の多い木で、油は聖霊を表し、また、木は十字架を表す。
箱舟には部屋がたくさんあり、部屋の内も外も、木のやに(油)が塗られている。
「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。」(ヨハネ14:1-3)
ノアがゴフェルの木で箱舟を造り、その中に部屋を沢山用意し、ノアが動物たちをそこへ導いたように、主も、十字架の木によって天において私達が住むべき場所を沢山用意して下さり、主が私達をそこへ導いて下さるのである。
そして、ノアの時代は箱舟にしか救いはなかったように、今、救いは主イエスキリストにしかないのだ。
「箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内にそれを仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、一階と二階と三階にそれを作りなさい。」(16節)
この救いの箱舟の中には、窓は上にしか向けられていない。
救いに入れられた私たちが見るべきは、滅びゆく世界ではなく、横にいる人間の罪ではなく、ただ天のみを見るべきであり、この天窓から、主のあらゆる恵みと祝福が注がれていくのである。
また、船は三階構成で、三位一体の神から、それぞれ救いの門が開かれているのである。
この門は、ノアが宣べ伝えている間は、いつでも開かれていたが、ある日ある時ある時間になると、神が自らその扉を閉め(7:16)、そうなってしまったらもはや、誰も救いには入れないのだ。