メッセージ - ノアの子孫たち(創世記10章)
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韓国語通訳有
創世記10章は、ノアの3人の子、セム・ハム・ヤペテの系図と歴史が記されてある。
ヤペテは白色人種の祖父であり、その子孫はヨーロッパに進出して、次のノアの預言が後に成就した。
「神がヤペテの土地を広げ(ヤフェト)/セムの天幕に住まわせ/カナンはその奴隷となれ。」(創世記9:27)
ヤペテの子孫は旧約時代までは異邦人として神の約束から離れた民であったが、新約時代以降は福音が最も普及し、結果、セムからの恩恵を最も受けた民となった。
それに対し、ハムの子孫は、聖書では悪名高い民族が多数生まれ出る。
「クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。」(8節)
ここに登場するニムロデの名は「反抗」という意味で、9節には「彼は、主の御前に勇敢な狩人であり」とあるが、この「御前に」の原語には敵対的な意味も含まれており、つまり、彼は神に敵対して高慢になった最初の勇士であった。
彼が建造したバベルの塔は、神抜きで人間が高ぶって名声を得ようとして建造したものであり、バベルは後にはユダヤ人を捕囚した、あのバビロンとなる。
また、11節のニネベは、後に北イスラエル王国を滅ぼしたアッシリヤの首都であり、13節のミツライムは、ユダヤ人を奴隷として苦しめたエジプトであり、また14節にも、イスラエルを長きに渡って苦しめたペリシテ人が登場する。
15節以降20節までは、ノアに呪われたカナンの子孫の系図である。
ソドムとゴモラは、性的不品行により神の前に怒りを積み上げ、硫黄の火によって滅ぼされた。
カナン人らは神の御前に罪を積み重ね、ついに、アブラハムの4代目の子孫を通して滅ぼされるにいたった。(創世記15:16-21)
21節以降は、セムの子孫の系図である。
「エベルには二人の息子が生まれた。ひとりの名は、その時代に土地が分けられた(パラグ)ので、ペレグといい、その兄弟はヨクタンといった。」(25節)
エベルはすなわちヘブル人の祖先である。
ペレグの時代に民族部族が分けられて行き、そしてペレグの後の子孫に、アブラハムが出、ダビデから続く王族が出、イエスキリストが出た。
このように、ある民族は神に敵対し、世に悪をはびこらせ、また、ある民族からは神に従順で有用な民族が別れ出たが、我々も含めた全ての民族は、義人ノアから出ている事には代わりはない。
今や、私達はどの民族から出ているかは関係なく、「どなたを主として信じているか」が大切である。
「しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。」(ヨハネ1:12-13)
イエスを信じるなら、国も血筋も関係なく、神の子として、天の国籍を持つ者として、新しく生まれた者である。