メッセージ - わたしが示す地に行け(創世記12:1-9)
礼拝説教メッセージ音声:わたしが示す地に行け(創世記12:1-9):右クリックで保存
『主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れて/わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。・・・アブラムは、主の言葉に従って旅立った。』(創世記12:1-4)
アブラムが後にアブラハムとなり、信仰の父として今も世界に多大な影響を与えているのは、生まれ故郷や父の家より、神である主の御言葉の方を優先させ従ったからである。
『わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。また、わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしにふさわしい者ではありません。自分のいのちを自分のものとした者はそれを失い、わたしのために自分のいのちを失った者は、それを自分のものとします。』(マタイ10:37-39)
私達も、生来の能力や血筋に頼るよりも、神に信頼して従順し、自分の生来の好みよりも主イエスキリストを優先させるなら、アブラハムのように祝福の人生を歩む。
しかしテラのように、行くべき所に行かず自分の好きな所に留まるのであれば、それ以上に進む事は出来ないのである。
主の言葉を信じて従う者には、祝福が約束されている。
「あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る。」(12:3)
この御言葉どおり、アブラハムの子孫であるイスラエルをかくまった遊女ラハブは、祝福の家系に入り、アブラハムの子孫達を何百年もの間奴隷として虐待したエジプトには、10の災いが下り、長男は全員死に、軍隊は水に流され、とことんまで呪いを受けた。
「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。」(12:4)
アブラムと共にハランを出た中に、甥のロトもいるが、彼が一緒に出たのは、神の御言葉に従ったからではなく、アブラムと一緒に行くほうが良いように見えたからである。
彼もアブラムと一緒にいる間は、大いに祝福されたのだが、後になると、彼の行動の動機が明らかになり、最終的には、信仰による行動と信仰によらない行動の違いが、明らかになってくる。
「主はアブラムに現れて、言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。」アブラムは、彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。」(12:7)
カナン人の地は暴虐と不品行に満ちた地で、そこに移住してきたアブラムはという地、全くの寄留者だった。
私達信仰によって生きる者たちも、この世においては寄留者であり、本籍を置く所ではないが、アブラムに主が現れた場所に祭壇を築いたように、私達もこの世において、主が現れて下さった事を忘れず、主を礼拝する場所をしっかり確保する必要がある。
『信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです。』(ヘブル11:8-10)
地上に望みを置くのではなく天に望みを置き、信仰によって生き、祝福の民となる皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!