メッセージ - 柔和な者が地を相続する(創世記13:1-9)
礼拝説教メッセージ音声:柔和な者が地を相続する(創世記13:1-9):右クリックで保存
韓国語通訳有
アブラムは、彼が失敗する前に純粋な思いで主を礼拝していた場所へと戻り、初心に帰って、改めて主を礼拝した。
皆さんにも、信仰の原点というべき所はあるだろうか。
もし、最初の主との良い関係から離れてしまったなと感じたら、初心に返って、自分の歩みを見つめなおす事も大事である。
アブラムは今回の失敗によって謙虚になり、柔和な者となって、ますます富む者とされた。
「アブラムと共に旅をしていたロトもまた、羊や牛の群れを飼い、たくさんの天幕を持っていた。」(5節)
物質的に祝福されるにつれ、アブラムの家畜を飼う者たちと、ロトの家畜を飼う者たちとの間に争いが起き、その地方のカナン人達と同じようになって行くのをアブラムは憂慮し、身内内で争いが起こるくらいなら、むしろ別れたほうが良い、と判断した。
「アブラムはロトに言った。「わたしたちは親類どうしだ。わたしとあなたの間ではもちろん、お互いの羊飼いの間でも争うのはやめよう。あなたの前には幾らでも土地があるのだから、ここで別れようではないか。あなたが左に行くなら、わたしは右に行こう。あなたが右に行くなら、わたしは左に行こう。」(8-9節)
本来、目上であるアブラムがロトに「わたしがこちらを選ぶから、あなたはあっちに行きなさい」など指示できるはずであるが、彼は争いを好まず、へりくだり、主導権をロトに譲っている。
「柔和な人々は、幸いである、/その人たちは地を受け継ぐ。・・・平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:5,9)
この時点では、住むべき土地を選べる主導権を握ったロトのほうが有利であるかのように見えるかもしれないが、結果から見ると、ロトは財産と妻を失い、娘達も夫となるべき男がいないので、父によって子をもうけるに至った。
しかしアブラムは、さらに祝福され、約束の子イサクを得、イスラエル国家の父となり、信仰の父となった。
結局、地を相続する者は、柔和な者、平和な者である。
柔和なスタンス、人に譲るスタンスは、最初はメリットが無いかのように見えても、最終的には、地を受け継ぐのである。
アブラムにならって柔和な者となり、平和を造る者となり、主に祝福され、多くを相続していく皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!