メッセージ - 第二の試練 〜 王達の戦争(創世記14:1-17)
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今日の個所を簡単にまとめると、現在で言うイラク周辺諸国の4人の王たちが集結して、現在のイスラエル周辺諸国の5人の王たちに戦いを挑み、勝利して勢いづくが、アブラムの奴隷達の出陣によって4人の王たちは打ち破られ、アブラムは多くの分取りを得た。
ユーフラテス川沿いの王たちが集結してイスラエルを襲うものの、神の軍勢によって滅ぼされてしまう有様は、黙示録の16:12-16、20:7-10と類似性がある。
4人の王たちがソドムを襲った時、ソドムの中に移住していたアブラムの甥のロトも捕らえられ、財産も奪い去られた事が、アブラムに報告された。
アブラムに、2度目の試練が訪れたのである。
前回の試練の時、愛する妻サライがパロの元に連れて行かれるのを、指を咥えて見ているだけだったが、今回、アブラムは信仰によって奮い立った。
「アブラムは、親族の者が捕虜になったと聞いて、彼の家で生まれた奴隷で、訓練を受けた者三百十八人を召集し、ダンまで追跡した。夜、彼と僕たちは分かれて敵を襲い、ダマスコの北のホバまで追跡した。アブラムはすべての財産を取り返し、親族のロトとその財産、女たちやそのほかの人々も取り戻した。」(14-16節)
メソポタミヤ方面から各国を打ち破りつつ、各部族を略奪しながら下ってきたのだから、王たちは相当の気勢・軍勢であったろう。
それに対し、わずか318人の訓練を受けたアブラムの家で育ったしもべ達が戦って勝利し、それも、かなりの距離を追跡して、多くの分捕りをしたのである。
これは、人間業ではあり得ない。主が、敵をアブラムの手に渡された(20節)からこそ、勝利したのである。
前回彼は、神の力ではなく自分の力のみを見て失敗したが、今回彼は自分を見る事なく、御言葉を信頼したからこそ、勝利を得たのだ。
アブラムは、神が「あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。」と言われたからには、この王たちは呪われている、と信じた事だろう。
神は「あなたの子孫を大地の砂粒のようにする。」と言われたからには、自分は戦死するのではなく生きて子孫を残す、と信じた事だろう。
御言葉を信じて進み出た結果、大勝利し、甥のロトと家族を救っただけでなく、おびただしい分捕りものを手に入れ、莫大な富と名声を手に入れた。
ロトは、目に見える自分の良かれに従い、神に不従順な世に妥協してしまったため、世の滅びのとばっちりを受け、後には財産を失い、着の身着のまま、命からがら走って逃げる事になった。
しかし、アブラムは御言葉に従順して、信仰によって進んだため、勝利し、さらに富と名声を増し加えた。
アブラムのように、御言葉を盾にとって信頼して進み、勝利を得る皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!