メッセージ - 唇という火の用心方法(ヤコブ3:1-12、マタイ12:33-37)
唇という火の用心方法(ヤコブ3:1-12、マタイ12:33-37)
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一度焼いてしまったものは元に戻す事が出来ないように、一度唇から出た言葉は、戻す事ができない。
火は、何百年もかけて育まれてきた森を焼きつくし、何十年も働いてローンを払ってきた大切な家も、一瞬で失ってしまう怖さがある。同じように、唇から出てくることばも、何十年かけて築き上げた信用や地位、友情、大切な家庭を、一瞬にして破壊してしまう事がある。
そうして一瞬で焼き尽くしてしまったものを、再び元通りにするには、膨大な時間と労力が必要である。
舌で過ちを犯さないようにするには、一体どうすればよいか。
舌を制御する事は誰にも出来ないとヤコブ3:8 に書いてある。一体、唇を制御する方法はあるのだろうか。
主イエスは言われた。「人の口からは、心にあふれていることが出て来るのである。」(マタイ12:34)
口から出る言葉の源は「心」であり、心は、日ごろ何を思いめぐらしているかによって決まる。
常日頃、人の噂や恋愛沙汰などのゴシップばかり思い巡らし、そういう話ばかりしているなら、世の全てがゴシップという土台の上で回っているかのように見えてしまうし、常日頃、あらゆる事を儲かるか損するかで考えているなら、お金にはならない尊い事、たとえば、主婦業や子育てさえ、無駄と見なしてしまう。
拒否される事をいつも恐れている人は、自身の非を戒められても「ああ拒否された、拒否された」と過度に傷つき、戒めを正しく受け入れられず同じ過ちをいつも繰り返してしまうし、性的な事をいつも思い巡らしている人は、異性と接する時、妄想が絡み付いて健全に接する事が出来ない。
人格形成において重要なのは、一週間の168時間の内、主日に礼拝で捧げる2時間よりも、むしろ、その背後にある膨大な166時間を、何に捧げ、何を思い巡らし、何を話して過ごしているかである。
対策方法は、実にシンプルである。
「善い人は、良いものを入れた倉から良いものを取り出し、悪い人は、悪いものを入れた倉から悪いものを取り出してくる。」(マタイ12:35)
と書かれてある通り、心の倉の悪いものを、良いものへと、入れ替えて行けば良いわけである。
自分のしている事が思うように行かない時や、神や人から受け入れられないのであれば、主の前に出て、その出所元が、良い物からなのか、悪いものからなのか、御言葉に照らして吟味する必要がある。
もし主の前に正しいのであれば、神と人の前に堂々と顔を上げていられるはずだが、正しくないなら、罪は戸口で慕い求めている。その都度、それを支配せねばならない。(創世記4:6-7)
家に居る時、職場にいる時、つぶやいたり人を誹謗中傷する思いなどに気づいたら、都度、キリストにあってとりこにし、捨て去り、御言葉に服従するのであれば、倉の中はどんどん良いものに入れ替えられていく。
さまざまの思弁と、神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶりを打ち砕き、すべてのはかりごとをとりこにしてキリストに服従させるのであれば、あらゆる心の不従順は罰せられていくのである。(2コリント10:4-6)
蔵の中を入れ替えるのは、常日頃の短調作業であり、時間と根気が必要であるが、そうやって努力して過ごす一年と、だらけて何も努力しない一年とは、人生の大きな違いとなる。
コロサイ3:15-17には、心の倉を良いものへ入れ替えて行く上での、非常に有効な対策法で満ちている。
まず、「キリストの平和が心を支配するように」する。誰かから口汚い事を言われても、キリストの血をふりかけ、キリストにある永遠の平和の土台に立つのである。また、「いつも感謝」する事によって、主が為してくださる良き事をいつも探す、という、良き思考パタンを身に付けて行くのである。
そして最も大切なのは、「キリストの言葉を豊かに住まわせ」る事。御言葉以上に良いものはこの世に無い。
自分一人では自信がない方のために、聖徒の交わりがある。消防団が「火の用心」と拍子木を鳴らすように、聖徒の交わりで「知恵を尽くして互いに教え、諭し合い」、互いに、唇の火の用心をし合うのである。
「詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。」いつも賛美を口ずさんでいるなら喜びがある。特に賛美は、悲しみの時や誘惑の時、非常に有効である。
そうして、「何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝」する皆さんでありますように!イエス様の名前によって祝福します!