メッセージ - 201102のエントリ

礼拝説教メッセージ音声:定められた歩みで(ヨハネ21:18-25):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배

ペテロは3度、主イエス様に「ほれこんでいる(フィレオー)」と告白し、主はペテロに「私の羊たちの世話をしなさい」と使命を託した。

「アーメン、アーメン、あなたに言う。あなたは若かった頃は、〔自分で〕あなた自身の帯を締めていたし、自分の望むところを歩いていた。だが、年をとれば、あなたは両手を拡げ〔るだけで〕、ほかの人があなたの帯を締め、あなたの望まないところへ連れて行くことになるだろう」(18節 岩波訳)

イエス様にほれこんで、ついて行きたいと思う働き人は、まさしくこの姿になってゆく。
信仰が若ければ若いほど、自分のやりたい事をしたく思い、自分の望む所へ行きたいと思うが、信仰が成熟すればするほど、自分は単に両手を広げるだけで、あとは主の導かれるまま、聖霊にうながされるままになって行く。
自分の望む事ではなく主の望む事に委ねれば委ねるほど、また、生まれながらの魂が死ねば死ぬほど、主に栄光を帰する事となって行くのだ。
主がペテロに「私について来なさい」と言ったとおり、私達も従うべきである。

ペテロは、ヨハネはどうか、と主に尋ねた。
人はどうしても、他人の事も気になるもので、事実、他の弟子達も、ヨハネは死なない、と、イエス様の言葉を誤解して噂を立てるほどだった。
しかし、人がどうこう思うかは関係ないし、主がどう"願って"いるかさえも、関係ない。(22節)
ただ御父が定められた通りの御心が成っていく。
例え主が死なない事を"願って"いたとしても、死ぬ事が定められている人は、死ぬのであり、それぞれに量り与えられた運命を両手を広げて受け入れ、御霊の帯に委ね、導かれるまま生きていけば良いのである。

ある者は平穏な人生、ある者は病気、ある者は牢、ある者は殉教が定められているかもしれないが、自分の運命も、他人の事も心配するには及ばない。
各々にしか背負う事の出来ない使命が量られ、道のりを一日一日を感謝しつつ、聖霊に導かれながら歩んで行くなら、安らかに歩んで行く事が出来る。

それは自分の魂の望み通りではないが、単に両手を広げて委ねているだけのラクな生き方であり、委ねれば委ねるほどその生き方が麗しく、甘くなって行き、後には神に栄光を帰する形で御国に凱旋する事が出来る。

主の証しは真実であり、これらの事を書き記したのはこれを読んだ者が主の交わりに入るためだ、とヨハネは書簡に書いた。
ヨハネが書物を持ってイエスを証ししたように、一人一人もイエス様の事を証するべきである。
イエス様のわざが一つ一つ書き記されるとすれば、その書き記されるはずの書物は、この世さえも収めきれないだろう、とヨハネは記したが、決して誇大表現ではない。
この世はこのお方によって創られ、このお方によって成り立っているからである。
世の中は広く、福音によって埋まっていない所がまだまだ多い。
だから惜しみなく、安心して福音を広める皆さんでありますように、イエス様の名前によって祝福します!

横浜天声キリスト教会 copyright 2011

早天礼拝で主に使う聖書は「岩波書店新約聖書翻訳委員会訳」(略して岩波訳)です。
これはリベラルな方々が訳したものですが、原語に徹底して忠実で、日本語的にヘンに聞こえるほどです。
しかし、神学的な意訳や、聞こえの良い人工装飾も混ぜ込んでいないため、ロゴスとしての言葉を説明する際に、非常に役立っています。
今日の箇所は、その岩波訳の威力が発揮されている所です。
ちなみに主日礼拝や、早天で旧約を引用する際は、新共同約を使っています。
私が30年来使って一番馴染んでいる聖書は新改訳ですが、著作権の関係で公には使用しません。

礼拝説教メッセージ音声:主は知っておられる(ヨハネ21:15-17):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배

※ 聖書は岩波書店新約聖書翻訳委員会訳を使っています。

ペテロはイエス様の所に、わざわざ服を着てから湖に飛び込み、イエス様のところへ泳いで行った。
イエス様が弟子達に暖かい炭火焼きの魚とパンでもてなし、満腹させ、一息つかせた後、シモン・ペテロに個人的に関わられた。

「ヨハネの子シモン、あなたはこの人達にまさって私を愛しているか」
ヨハネには「人」という意味があり、またシモンには「聞く」という意味が込められている。
すなわち「ヨハネの子シモン」は「人の子よ、聞け」という意味にも取る事ができる。
また、このイエス様の「愛しているか」という言葉には「アガペー」という完全な愛を表す言葉が使われている。

イエス様は、人間の子に聞かれる。
完全な愛し尽くす愛は、あなたにはあるのか?

ペテロは「はい、主よ」と言ったものの、少しうなだれた。
何日か前、イエス様の事を3度も「知らない」と公に言い、呪いをかけてまで誓ったから。

そこでペテロは「アガペー」の言葉を変え
「私があなたにほれこんでいること、それはあなたにはわかっています。」
と言った。
「ほれこんでいる」とはギリシア語で「フィレオー」、家族や友人など親しむ愛を表す言葉である。
つまり完全では無いけれどもイエス様を親っている事は、あなたはご存知ですよね、と答えるしか無かったのである。
そこでイエス様は「小羊たちの世話をしなさい」と言われた。
世話をするとは、食べさせ養うという意味である。

再びイエス様は、全く同じ質問をする。
「ヨハネの子シモン、あなたはこの人達にまさって私を愛しているか」
シモンからすれば、あまり質問されたくない事だったが、再び質問された。
シモンはうなだれつつも、再び同じ答えを答えるしか無い。
私がフィレオーしている事は、あなたはご存知である、と。
所詮、人間の子には、どんなに叩いてもアガペーの愛は出てこない事を思い知った事だろう。

イエス様は「私の羊達を牧しなさい」と言われた。
「牧す」とは「世話をする」よりも大きな意味があり、食べさせ養うだけでなく、訓戒しつつ面倒を見る意味がある。
さらに大きなチャレンジを受けたのである。

イエス様は再び質問する。
「ヨハネの子シモン、、、」
ペテロには、自分には愛が無い事は分かりきっている。
さらに心がしなえただろう。
しかし主の次の言葉は
「あなたはわたしに、ほれこんでいるのか?」
つまり、私を完全な愛では無いけれど、慕っているのか、と、ペテロの不完全な愛のレベルに降りてこられた。

ペテロに出来ない「アガペー」を3回要求する事は無く、さらに大きなチャレンジを与える事もしなかった。
あたかも、小さい子供が悪い事をして泣こうとしている所へ、大人がしゃがんみ、子供と同じ目線に来て、なだめてくれるかのように、ペテロに接して下さった。
彼の不完全な愛のレベルに降りてきて、同情するかのように、「あなたはフィレオーなのか」と尋ねて来てくださった。

ペテロは3度目の言葉がフィレオーの言葉を使ってきたので、悲しくなり、
「あなたは私のすべてがわかっています」
と言った。

ペテロの最初の2回のイエス様への返答で、あなたは私を「わかっている」と言ったが、この「わかっている」の原語は”オイダー”、すなわち、主観的に知っているという意味である。
例えば「女は地図が読めない、男は話を聞かない」事を、私達も少しイライラな感覚と共に「わかっている」。
そして3回目のペテロの返答には、ペテロは”ギノスコー”すなわち「客観的に知っている」という意味で、イエスに訴えたのだ。

女は地図が読めない、男は話を聞かない事は、脳の構造の違いであり、男も女もそう出来ている、という事を、学者達は客観的に「知っている」。
ペテロはイエス様に、人の子には完全な愛なぞ元々無い、いつでもまた裏切るかもしれないあやふやな存在として成り立っている事を、あなたは「知っている」でしょう?
そう訴えたのだ。

主は私達の事を全てご存知で、どこまでが大丈夫で、どこまでが無理なのかを知っている。
「あなたを愛す事がきます」「あなたを裏切りません」などと言っているようでは、まだまだなのだ。
人間の頑張りや自我の強さは、主は喜ばないし、満足もしない。
なぜなら、完全な愛は無く、従いつくす事は出来ないからである。

私達もペテロのように、主の前に
「あなたは私がすぐに罪に走ってしまう事を感覚として知っておりますし、また、私達の成り立ちとして罪があり完全な愛は無い事を、客観的にも知っておられます。」
と訴えるしか無い。

傷ついた道のあるかないかをイエス様に見ていただき、全ての面でケアしていただけるみなさんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!

横浜天声キリスト教会 copyright 2011

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