メッセージ - 真価が試される時(創世記42:1-17)

真価が試される時(創世記42:1-17)

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執筆 : 
pastor 2012-9-24 23:29

礼拝説教メッセージ音声:真価が試される時(創世記42:1-17):右クリックで保存

ヨセフはいよいよ、兄と再会する。
その時、ヨセフは権威の座に着いており、兄達は顔を地につけて、ヨセフを伏し拝んでいた。
20数年も昔に、主が見させて下さった夢(37:6-11)の、そのままの光景であった。
かつて、その夢を兄に告げた時は反感を買ってしまったが、主は、ヨセフに示して下さった通りに成就して下さった。

兄達がヨセフには気付かなかったのは、ヨセフがあまりにも変わってしまったからである。
かつては弱々しく、兄弟達の中では最も生意気で蔑まれる存在だったのに、今や彼はエジプトの宰相であり、全世界が、彼の憐れみを乞う為に跪きに来る程になったのだ。
「あなたを苦しめた者の子らは、かがんで、あなたのもとに来、あなたをさげすんだ者は、ことごとくあなたの足もとに伏し、あなたを主の都、イスラエルの聖者のシオンととなえる。」(イザヤ60:14)

ヨセフは、イエス様の予表である。
彼は兄弟達から捨てられ、のけ者にされ、銀で売られ、父や兄たちの間では、死んだものと見なされた。
しかし、彼が父や兄たちから離れている間、ヨセフは彼らのために住む所や食べる所を整えており、ずっと後に、全く違った姿かたちで互いに対面をする事になる。
イエス様もまた、人々から嘲られ、十字架で捨てられた時は、人からは弱々しさの極みと見なされたが、やがて来られるイエス様は、力強く、栄光に富み、権威を帯びた御姿で現れるのだ。

ヨセフは兄達が来た時、すぐにそれだと分かったが、ヨセフはすぐ自分を打ち明ける事なく、見知らぬ者のように、荒々しく振舞った。
今までのヨセフのキャラクターとは随分違う、と思われるが、なぜ彼はそのような行動を取ったのか。
それは恐らく、16節で彼が言っている通り、兄たちに誠実さがあるかどうか、試すためであったのだろう。

ヨセフに子が生まれた時、「神がわたしにすべての苦難と父の家のすべての事を忘れさせられた」と告白した通り、彼は、父の家や兄達の暗い影をずっと引きずっていたのだ。
少しは「仕返し」をしたいという気持ちもあったのかもしれないが、兄たちが昔のまま、実の弟にさえ殺意を起こすほど邪悪な性質でないかどうか、また、実の弟ベニヤミンや、そしてお父さんはどういう様子なのかを、知りたかったのだ。

ヨセフは兄たちを、どこかの間者だ、スパイだ、と、一方的に決めつける事で、兄たちを試した。
同じように、主も、私達を試されるために、一見荒々しく、あるいは冷たく対応される事がある。

例えばイエス様がツロ・フェニキヤの女と出会った時の態度は、非常に冷たかった。(マタイ15:21-28)
イエス様は彼女を子犬呼ばわりまでしたが、女は「主よ、その通りです」と告白し、「でも、小犬もその主人の食卓から落ちるパンくずは、いただきます」と食い下がり、彼女の内にある信仰、すなわち、イエス様がどなたであり、どんなに恵み深いお方であるのかという信頼が表明され、明らかとされた。

イエス様が一見、そっけなく見える時や、荒々しく対応されるかのような時、私達は、培ってきた信仰の真価が試されている。

既に据えられている信仰の土台はイエス・キリストであるが、私達はその土台の上に金や銀、木や草、藁など、色々な材料で、信仰の作品を建て上げて行く。
それはやがて、試練の火によって、各々の信仰がどんなものであったかを、明らかにする。(1コリント3:10-15)

自分自身の肉の行いや、主イエス不在の頑張り、自分の好き勝手という「木や草、藁」で建てたとすれば、それらは試練の火に焼き尽くされてしまう。
そして、主イエスへの信仰によって建て上げて来た「金や銀」は、永遠に残る。

せっかく積み上げて来たものが燃やし尽くされてしまうのは、その時は恥ずかしく、悲しいかもしれない。
しかし、自分の欲やエゴなど不純物が混ざった恥ずかしい不純な作品が、神と人との前で永遠に晒され続ける事の方が、もっと恥ずかしい事である。
自分の不純な恥ずかしい作品は燃やし尽くされ、キリストにあって建てた純粋な作品だけが残される、というのは、実に、憐れみにほかならない。

イスラエルと12部族の父祖を見るに、創世記を読む限りでは、彼らの悪行の数々ばかりが目立ち、一体なぜ彼らが栄光の12部族になれたのだろう、と、不思議に思う事しきりである。
しかし、聖書の後の箇所を読んでいくと、彼らの偉大さばかりが印象に残るようになって行く。
それは主の憐れみであり、彼らの信仰による偉大な行いだけが永遠の書物に記され、肉の行いは、全て御前に忘れ去られて行ったからである。

私達も、今までの人生、恥ずかしい事や消し去ってしまいたい事もあるだろう。
しかし主は、からし種ほどの信仰を振り絞って私達が主に為した純粋な事だけを、永遠に残して下さるのだ。

信仰が試される時、自分自身の肉の行いや、主イエス不在の頑張り、自分の好き勝手という不純物は、全て燃やしていただき、ただ主にあって純粋な、永遠に残る栄光の作品を建て上げていく皆さんでありますように!
イエス様の名前によって祝福します!

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