メッセージ - 祝福されるための条件(申命記6:10-19)
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『あなたの神、主は、あなたの先祖アブラハム、イサク、ヤコブに向かって、あなたに与えると誓われた地に、あなたをはいらせられる時、あなたが建てたものでない大きな美しい町々を得させ、あなたが満たしたものでないもろもろの良い物を満たした家を得させ、あなたが掘ったものでない掘り井戸を得させ、あなたが植えたものでないぶどう畑とオリブの畑とを得させられるであろう。あなたは食べて飽きるであろう。』(申命記6:10-11)
主はイスラエルに、大きな美しい町々を得させ、良い物で満ちた家を得させ、良い井戸やすばらしい実りを実らせる畑を得させ、食べ飽きさせて下さる。
しかしそれらは全て、自分が頑張ったり努力したりして得たものではない。主が、得させて下さるのだ。
同じように、私達も、主の御言葉に従順し、服従するなら、主は必ず私達を、多くの良き物で満ち足らせて下さる。
しかし、祝福されて満ち足りた時こそ、私達は気をつけるべきである。
主にいつも従順するよう気をつけていた、あのダビデでさえ、満ち足りた時に、罪深い事をした。
だから以下のアグルの祈りは、自分を良く知り、とてもわきまえた祈りである事が分かる。
『わたしは二つのことをあなたに求めます、わたしの死なないうちに、これをかなえてください。うそ、偽りをわたしから遠ざけ、貧しくもなく、また富みもせず、ただなくてならぬ食物でわたしを養ってください。飽き足りて、あなたを知らないといい、「主とはだれか」と言うことのないため、また貧しくて盗みをし、わたしの神の名を汚すことのないためです。』(箴言30:7-9)
続いて主は「してはならない」を示した。
『あなたがたは他の神々すなわち周囲の民の神々に従ってはならない。あなたのうちにおられるあなたの神、主はねたむ神であるから、おそらく、あなたに向かって怒りを発し、地のおもてからあなたを滅ぼし去られるであろう。』(申命記6:14-15)
神が特別に目をかけたイスラエルさえ、地のおもてから滅ぼされるような罪、それは、まことの神、主を捨てて、他の神々に従う事である。
実際イスラエルは、モーセの時代には六十万以上おり、ダビデの時代には、全イスラエルには剣を使う者が百十万人、ユダには剣を使う者が四十七万人いたのに、バビロン捕囚後にイスラエルに残った民は、エズラ記によると、わずか四万ほどしかいなかった。
神と人とは、夫婦のような愛の関係にある故、他の神々に従う事は、霊的姦淫である。
私達も、赤の他人が浮気していても、痛くも痒くもないが、それが自分の伴侶だとしたら、どうだろう。
同じように神も、異邦人が偶像の神々を拝んでいても何でもないが、私達主の民が、他の神々に従って霊的姦淫を行うとしたら、主は「ねたむ神」として災いを降し、いかに栄えていようとも、たちまち落ちぶれ、無い者のようになってしまう。
また、主を試みる事、それもしてはならない事である。
『あなたがたがマッサでしたように、あなたがたの神、主を試みてはならない。あなたがたの神、主があなたがたに命じられた命令と、あかしと、定めとを、努めて守らなければならない。』(申命記6:16)
主を試みるなら、その人は主の怒りを買って、安息に入れなくなってしまう。
「きょう、あなたがたがみ声を聞いたなら、荒野における試錬の日に、/神にそむいた時のように、/あなたがたの心を、かたくなにしてはいけない。あなたがたの先祖たちは、/そこでわたしを試みためし、しかも、四十年の間わたしのわざを見たのである。だから、わたしはその時代の人々に対して、/いきどおって言った、/彼らの心は、いつも迷っており、/彼らは、わたしの道を認めなかった。そこで、わたしは怒って、彼らをわたしの安息に/はいらせることはしない、と誓った。」(ヘブル3:7-11)
イスラエルはマサで、水が無かった時、「主は私たちの中におられるのか、おられないのか。」と言って、主を試みた。
その結果、主はモーセに命じ、岩から水を出させた。
岩砂漠の岩から、六十万以上が満ち足りる程の水が湧き出てくる。これは驚くべき奇跡である。
それを見ておきながら、実際飲んでおきながら、主に対して何の感謝もなく、学ぶ所ない人々は、次は肉をくれ、と言い、さらに図に乗って主を試みた。
だから主は「怒って、彼らをわたしの安息にはいらせることはしない、と誓った」のである。
『あなたは主が見て正しいとし、良いとされることを行わなければならない。そうすれば、あなたはさいわいを得、かつ主があなたの先祖に誓われた、あの良い地にはいって、自分のものとすることができるであろう。また主が仰せられたように、あなたの敵を皆あなたの前から追い払われるであろう。』(申命記6:18-19)
会社の経営者は、時間給で働くアルバイトと違い、自ら市場調査をし、顧客が喜ぶ事を自主的に考えて、その通り実行するが、同じように私達も、主が喜ばれる事を自主的に考え、自ら御言葉に調べ、その通り行動すべきである。
私達は、言われた事だけを嫌々ながら行い、それ以上の事をしない「霊的アルバイト」であってはならない。
そのような人には、実入りも喜びも、やりがいも少ない。
何が御心なのか、何が主に喜ばれる事なのか、御言葉をひもといて調べてみよう、こう書いてあるからそのように行動しよう、と、自らすすんで主に喜ばれる事をする人には、『あなたはさいわいを得、かつ主があなたの先祖に誓われた、あの良い地にはいって、自分のものとすることができるであろう。また主が仰せられたように、あなたの敵を皆あなたの前から追い払われるであろう。』という祝福の約束があるのだ。