メッセージ - 祝福されるには(申命記7:12-16)
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『あなたがたがこれらのおきてを聞いて守り行うならば、あなたの神、主はあなたの先祖たちに誓われた契約を守り、いつくしみを施されるであろう。あなたを愛し、あなたを祝福し、あなたの数を増し、あなたに与えると先祖たちに誓われた地で、あなたの子女を祝福し、あなたの地の産物、穀物、酒、油、また牛の子、羊の子を増されるであろう。あなたは万民にまさって祝福されるであろう。あなたのうち、男も女も子のないものはなく、またあなたの家畜にも子のないものはないであろう。』(申命記7:12-14)
祝福されるための条件、それは、もう何度も語られている通り、主の御言葉を聞いて、それを守り行う事である。
申命記28章や、レビ記26章には、御言葉を守り行った結果に与えられる祝福の明細と、そしてその反対の、御言葉を軽んじ守り行わなかった場合に与えられる呪いの明細とが、事細かに示されている。
主の御言葉を聞いて、守り行うなら、その人の土地は豊かな産物で満たされ、仕事は祝福される。
『もしあなたがたがわたしの定めに歩み、わたしの戒めを守って、これを行うならば、わたしはその季節季節に、雨をあなたがたに与えるであろう。地は産物を出し、畑の木々は実を結ぶであろう。あなたがたの麦打ちは、ぶどうの取入れの時まで続き、ぶどうの取入れは、種まきの時まで続くであろう。あなたがたは飽きるほどパンを食べ、またあなたがたの地に安らかに住むであろう。』(レビ26:3-5)
麦の収穫は春に始まり、ぶどうの取り入れは九月ごろであるから、麦打ちが春から秋までずっと続く程、また、ぶどうの取り入れが種まきの時期まで続く程の、大収穫が与えられる、という事である。
『わたしが国に平和を与えるから、あなたがたは安らかに寝ることができ、あなたがたを恐れさすものはないであろう。わたしはまた国のうちから悪い獣を絶やすであろう。つるぎがあなたがたの国を行き巡ることはないであろう。』(レビ記26:6)
イスラエルの近辺は、古くから戦争の多い所で、また、熊や獅子などの獣も出没する所である。
そのような危険な場所にあっても、主の御言葉を守り行うのであれば、それら全ての危険から守られ、安息が与えられ、安らかに寝る事が出来るのだ。
また、敵への勝利の約束が与えられている。
『あなたがたは敵を追うであろう。彼らは、あなたがたのつるぎに倒れるであろう。あなたがたの五人は百人を追い、百人は万人を追い、あなたがたの敵はつるぎに倒れるであろう。』(レビ記26:7-8)
実際、聖書には、主に忠実なわずかな人数が、圧倒的多数の敵に勝利した記事が幾つもある。
『わたしはあなたがたを顧み、多くの子を獲させ、あなたがたを増し、あなたがたと結んだ契約を固めるであろう。あなたがたは古い穀物を食べている間に、また新しいものを獲て、その古いものを捨てるようになるであろう。』(レビ記26:9-10)
主の御言葉を守り行うなら、子供たちはおびただしく多くなって行く。それでいて、穀物倉から食料が尽きてしまう、という事も、一切無い。
新しい収穫物を倉庫に入れる時、そこには昨年穫れた作物がまだ残っており、それを捨てる、という事が、毎年あるのだ。
主の御言葉を守り行う事によって、確かに色々な祝福はあるが、その祝福の中で、最たるものは、「主に愛される事」である。(申命記7:13)
主に愛される人は、どういう人か。
『わたしのいましめを心にいだいてこれを守る者は、わたしを愛する者である。わたしを愛する者は、わたしの父に愛されるであろう。わたしもその人を愛し、その人にわたし自身をあらわすであろう。』(ヨハネ14:21)
主の御言葉を聞いて、それを守り行う人が、主に愛される、というのは、結局、旧約も新約も同じである。
イエス様が言われた最も大切ないましめも、「心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ」であった。
私達にとって大切な事は、「良いこと」をするよりも「良い方」である主を愛する事である。
主を愛さない人は御言葉を軽んじ、御言葉の抜け道を考え出して御言葉を守り行えない事の言い訳をしたり、自分で作った神学を人に押し付けたりする。
しかし、主を愛する人には、さらに守る力が与えられ、あらゆる面で、ますます富む者となって行き、敵に勝利するのだ。
『主はまたすべての病をあなたから取り去り、あなたの知っている、あのエジプトの悪疫にかからせず、ただあなたを憎むすべての者にそれを臨ませられるであろう。』(申命記7:15)
主は、主を愛する人の敵に、エジプトの災いを送られる。しかし、主を愛して主に愛される人には、そのような災いには主が遭わせない。
主は言われた。「あなたが、もしあなたの神、主の声に良く聞き従い、その目に正しいと見られることを行い、その戒めに耳を傾け、すべての定めを守るならば、わたしは、かつてエジプトびとに下した病を一つもあなたに下さないであろう。わたしは主であって、あなたをいやすものである。」(出エジプト記15:26)
また、受けている祝福をキープするためには、私達の内に、主の憎まれるものを持ち込まない事である。
『あなたの神、主があなたに渡される国民を滅ぼしつくし、彼らを見てあわれんではならない。また彼らの神々に仕えてはならない。それがあなたのわなとなるからである。』(申命記7:16)
もし、キリストを信じているのに、何しても成功しない、という事であるなら、滅ぼし尽くすべきものを、自分の中に相変わらず持ち続けていないか、点検すると良いかもしれない。
これら祝福の条件は、既に何度も聞いている通りで、モーセも何度も同じことを繰り返しているが、実際に守り行う人は少ないようである。
主を愛し、主の御言葉を聞いて、それを守り行い、ここに記されている全ての祝福で覆われる皆さんでありますように!
イエス様のお名前によって祝福します!