メッセージ - ソロモンの宮殿(1列王記7:1-12)

ソロモンの宮殿(1列王記7:1-12)

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pastor 2016-1-6 23:20

ソロモンの宮殿(1列王記7:1-12)
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『またソロモンは自分の家を建てたが、十三年かかってその家を全部建て終った。』(1列王記7:1)
ソロモンは、神殿のほかに、自分の住む家であり、仕事場でもある「宮殿」も建てた。
神殿は建てるのに七年要したが、宮殿は、十三年もかかった。

『彼はレバノンの森の家を建てた。長さ百キュビト、幅五十キュビト、高さ三十キュビトで、三列の香柏の柱があり、その柱の上に香柏の梁があった。四十五本の柱の上にある室は香柏の板でおおった。柱は各列十五本あった。また窓わくが三列あって、窓と窓と三段に向かい合っていた。戸口と窓はみな四角の枠をもち、窓と窓と三段に向かい合った。また柱の広間を造った。長さ五十キュビト、幅三十キュビトであった。柱の前に一つの広間があり、その玄関に柱とひさしがあった。』(1列王記7:2-6)
ソロモンの家である宮殿は、長さ百キュビト、幅五十キュビトで、神殿よりももっと大きかった。

主を礼拝する神殿よりも、ソロモンの住む家のほうが、大きさにおいても建築年数においても勝っていたからと言って、ソロモンはこの時から主をないがしろにしていた事にはならない。
神殿は、主が荒野でモーセに示された「幕屋」が元となっており、幕屋は、主から特別に「このように造りなさい」と、寸法や材料に至るまで細かく指示されていたため、逸脱してはならない寸法や造作があったのに対し、ソロモンが住む家は、彼が自由に設計し建築できるものだったのだ。

一キュビトおよそ45cmであるので、ソロモンの宮殿は、長さ45メートルほどである。
現代建築に比べれば決して大きいとは言えないが、当時の技術と用いられた材料からすれば、かなり豪勢なものであった。
もし、国の中にまだ助けるべき貧しい人がいるにもかかわらず、重税を取り立て、自分だけが豪勢な宮殿を建てるという事なら、問題であったろう。
しかし当時、全イスラエルは富んでおり、潤っていた。
主がそこまでイスラエルを祝福し、王であるソロモンに大いなる栄光と富を与えられた、というのであれば、それに相応しい豪華絢爛な宮殿を建てるのは至極当然であり、内外に対して、主と主の国イスラエルの威光を示す事になる。

多くのお金も、富む事も、元々悪い事でも良い事でもない。
ただ、これを得ようとして主を忘れてしまう危険性があるものではある。
事実、ソロモンの人生の後半は、神である主よりも、女を愛し、偶像礼拝に陥ってしまい、せっかく与えられた全ての贅沢な物事は、全て、むなしいものとなってしまった。
『この世で富んでいる人たちに命じなさい。高ぶらないように。また、たよりにならない富に望みを置かないように。むしろ、私たちにすべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。また、人の益を計り、良い行ないに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与えるように。』(1テモテ6:17)

『これらはみな内外とも、土台から軒まで、また主の宮の庭から大庭まで、寸法に合わせて切った石、すなわち、のこぎりでひいた高価な石で造られた。また土台は高価な石、大きな石、すなわち八キュビトの石、十キュビトの石であった。その上には寸法に合わせて切った高価な石と香柏とがあった。』(1列王記7:9-11)
神殿と宮殿とは、素材や工法において違う。ソロモンは神殿と宮殿を、聖と俗という点で区別したのだ。
ソロモン宮殿は、のこぎりで引かれた石や香柏を素材としており、世俗的な工法が用いられたのに対し、神殿は、石切り場で整えられた石が用意され、建築現場では鉄器が一切使われず、静かに組み立てられ、内面にはケルビムの装飾や純金が施されるなど、聖別された材料や工法が用いられた。

『またソロモンはみずから審判をするために玉座の広間、すなわち審判の広間を造った。床からたるきまで香柏をもっておおった。ソロモンが住んだ宮殿はその広間のうしろの他の庭にあって、その造作は同じであった。ソロモンはまた彼がめとったパロの娘のために家を建てたが、その広間と同じであった。』(1列王記7:7-8)
ソロモンは、彼の仕事の場と生活の場を造り、そして特に、彼がめとったパロの娘のために家を建てた事が、記されている。

『ソロモンはパロの娘をダビデの町から連れ上って、彼女のために建てた家に入れて言った、「主の箱を迎えた所は神聖であるから、わたしの妻はイスラエルの王ダビデの家に住んではならない」。 』(2歴代誌8:11)
夫婦は本来、ひとつであるはずなのに、妻と一緒に聖なる所に住めない、というのは、なんとも寂しい事である。
彼が最初からヘブル人の女性と添い遂げていれば、そうならなかったものを、と思われる。

彼の代表的な妻は、どうやらこのエジプトのパロの娘だったようであるが、後にはさらに、七百人の王妃と三百人のそばめを持つようになり、さらに後には、ソロモンは彼女たちによって心が主から転じてしまい、ついには、女にそそのかされる形で、イスラエルを堕落と滅びへと向かわせてしまった。

結局、大事な事は、主を第一として愛しているかどうかなのだ。
富や女、その他、世のものを「愛する」時、健全な信仰から引き離されてしまう危険性が潜んでいる事に、我々は注意すべきである。
『世と世にあるものとを、愛してはいけない。もし、世を愛する者があれば、父の愛は彼のうちにない。すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、持ち物の誇は、父から出たものではなく、世から出たものである。世と世の欲とは過ぎ去る。しかし、神の御旨を行う者は、永遠にながらえる』(1ヨハネ2:15-17)

神の国とその義とを第一に求めるなら、世のものは「加えて」「付随的に」与えられるものであって、結局第一とすべきは、神の国と神の義なのだ。

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