メッセージ - あなたの光とまこととでわたしを迎え、聖なる山へ連れて行ってください(詩篇43篇)

あなたの光とまこととでわたしを迎え、聖なる山へ連れて行ってください(詩篇43篇)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 詩篇
執筆 : 
pastor 2019-1-31 15:48

あなたの光とまこととでわたしを迎え、聖なる山へ連れて行ってください(詩篇43篇)
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詩篇43篇の内容は、42篇と同様、悪しき者の支配で礼拝が遠ざけられ苦しんでいる人の祈りである。
42篇の祈りの内容は、悪しき者に虐げられ礼拝が妨げられた状態のうめき、あえぎを主に訴える祈りであったのに対し、43篇になると、そのような悪しき者を主に訴える「攻撃的な祈り」に転じている。

詩篇43:1 神よ、わたしをさばき、神を恐れない民にむかって、わたしの訴えをあげつらい、たばかりをなすよこしまな人から/わたしを助け出してください。
43:2 あなたはわたしの寄り頼む神です。なぜわたしを捨てられたのですか。なぜわたしは敵のしえたげによって/悲しみ歩くのですか。

悪しき者によって大上段から虐げられる時、あたかも、彼らの方が分があって私達の側に非があるかのように思わせられるが、欺かれてはならない。
「神の民」は、「神を恐れない民」「たばかりをなすよこしまな人」からの、不当な虐げに対しては立ち向かうべきであり、礼拝から離れさせる状況、あるいは人は、主へと訴えるべきだ。
しかしこのような悪しき者が力を奮って支配している状況で、悪しき者をじっと見続け、その事を思い巡らし続けているなら、どんどん心が病んでしまう。

詩篇73:1 神は正しい者にむかい、心の清い者にむかって、まことに恵みふかい。
73:2 しかし、わたしは、わたしの足がつまずくばかり、わたしの歩みがすべるばかりであった。
73:3 これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、その高ぶる者をねたんだからである。

詩篇73篇の作者・アサフは、悪しき者が豪勢な暮らしぶりをして栄えている様を、じっと見た結果、どんどん心が病んで行ってしまった。
私達も、悪しき者に目を留め続けるとするなら、そのようになってしまう。

詩篇73:4 彼らには苦しみがなく、その身はすこやかで、つやがあり、
73:5 ほかの人々のように悩むことがなく、ほかの人々のように打たれることはない。
73:6 それゆえ高慢は彼らの首飾となり、暴力は衣のように彼らをおおっている。
73:7 彼らは肥え太って、その目はとびいで、その心は愚かな思いに満ちあふれている。
73:8 彼らはあざけり、悪意をもって語り、高ぶって、しえたげを語る。
73:9 彼らはその口を天にさからって置き、その舌は地をあるきまわる。
73:10 それゆえ民は心を変えて彼らをほめたたえ、彼らのうちにあやまちを認めない。
73:11 彼らは言う、「神はどうして知り得ようか、いと高き者に知識があろうか」と。
73:12 見よ、これらは悪しき者であるのに、常に安らかで、その富が増し加わる。

世の中に目を向けると、確かに、悪しき者がはびこって、何ら罰を受ける事なく、栄えているのを見る。
アサフはそれをじっと見、思い巡らし、研究した結果、それをすればするほどに、心が病んで行った。

詩篇73:13 まことに、わたしはいたずらに心をきよめ、罪を犯すことなく手を洗った。
73:14 わたしはひねもす打たれ、朝ごとに懲らしめをうけた。
73:15 もしわたしが「このような事を語ろう」と言ったなら、わたしはあなたの子らの代を誤らせたであろう。
73:16 しかし、わたしがこれを知ろうと思いめぐらしたとき、これはわたしにめんどうな仕事のように思われた。

アサフは、自分が主の御前で正しくきよく歩み続けた事を、「いたずらに」「めんどうな仕事」と言って、子らの代を誤った道へ導いてしまう危険もはらむほどになった。
しかし17節で、アサフは転換点を迎える。

詩篇73:17 わたしが神の聖所に行って、彼らの最後を悟り得たまではそうであった。

アサフの転換点、それは、神の聖所へ入った事だ。
神の聖所、すなわち礼拝を捧げる所に入り、神の視点の理解に至る時、全ての煩いがクリヤされる。

詩篇73:18 まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。
73:19 なんと彼らはまたたくまに滅ぼされ、恐れをもって全く一掃されたことであろう。
73:20 あなたが目をさまして/彼らの影をかろしめられるとき、彼らは夢みた人の目をさました時のようである。

彼は、神の聖所における神との交わりにおいて悪しき者の最後をさとり、健全なる神の道を歩んでいた自分は正しかったのだと、一瞬で悟ったのだ。
そして、悪どい者に目を向け続けていた自分こそ、獣のような者であったと気づき、告白している。

詩篇73:21 わたしの魂が痛み、わたしの心が刺されたとき、
73:22 わたしは愚かで悟りがなく、あなたに対しては獣のようであった。
73:23 けれどもわたしは常にあなたと共にあり、あなたはわたしの右の手を保たれる。
73:24 あなたはさとしをもってわたしを導き、その後わたしを受けて栄光にあずからせられる。
73:25 わたしはあなたのほかに、だれを天にもち得よう。地にはあなたのほかに慕うものはない。
73:26 わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。
73:27 見よ、あなたに遠い者は滅びる。あなたは、あなたにそむく者を滅ぼされる。
73:28 しかし神に近くあることはわたしに良いことである。わたしは主なる神をわが避け所として、あなたのもろもろのみわざを宣べ伝えるであろう。

このように神の聖所へ入り、主を礼拝する事によって、悪しき者に心乱される事から救われ、主の栄光に預かり、そして天においても地においても全てを超えておられる主こそが自分のゆずりである、と、霊において一瞬にして癒やされ、健全にされた。

私達は、悪しき者を見つめたり研究したりしてはならない。
ソロモンは「人の悪や愚かさ」を研究し、分類し、調べ見極めようとした結果、悪や愚かさに飲み込まれてしまった。(伝道者の書7:21-25)
彼が植物や自然を研究している内はまだ良かった。それらは主が創られたものであり、じっくり見るなら見る程癒されるものだが、罪深い人や愚かな人は、一緒に居れば居る程、調べれば調べる程、病むものだ。
私達がじっと目を留め続けるべきは、進行の創始者であり完成者であられるイエス様であり、そして主の御言葉をこそ研究すべきである。

詩篇43:3 あなたの光とまこととを送ってわたしを導き、あなたの聖なる山と、あなたの住まわれる所に/わたしをいたらせてください。(O send out thy light and thy truth: let them lead me; let them bring me unto thy holy hill, and to thy tabernacles. )

詩篇43篇の作者は祈っている。
あの聖なる山へ、主の住まいへと、私を連れて行ってください、「主の光とまこと」という車で迎えに来て、神とわたしとが出会うあの聖なる山まで、わたしを連れて行ってくれますように、と。

43:4 その時わたしは神の祭壇へ行き、わたしの大きな喜びである神へ行きます。神よ、わが神よ、わたしは琴をもってあなたをほめたたえます。

神の祭壇は、犠牲を捧げる所、自分を捧げる所である。
神は霊とまことをもって礼拝する礼拝者を求めておられ、からだ全体(ソーマ:肉体、魂、霊)を捧げる礼拝を捧げるべきである。(ローマ12:1-2)

そして、自分のたましいに向かって、言い聞かせるのである。

43:5 わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。神を待ち望め。わたしはなおわが助け、わが神なる主をほめたたえるであろう。

健全なる主から目を離し、悪者に目を向け続けるなら、どんどん病んで行ってしまう。
しかし、いかなる状況であっても、聖所に入り、主との交わりに入るなら、全てを超越しておられる主から、全てを超越した助けと解決をいただけるのである。

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